【ボルドー:43】ボルドー ブラン。初リリースのプティシュヴァル白を含む2種

こんにちは、HKOです。
本日はパヴィヨン ブラン シャトー マルゴー、そして今回初リリースのプティ シュヴァルの白です。


【所感】
パヴィヨン ブラン デュ シャトー マルゴーはシャトーマルゴーが作るソーヴィニョン ブラン100%の白ワイン。シャトー アベル ローランというシャトーマルゴーから数100m程度の小さな建物で作られており、葡萄はソーヴィニヨンブランのみ植えられた12haの葡萄畑で生産される。年間生産量は40000本程度。栽培面積は12ha、
平均樹齢25年。収量は25hl/ha程度。
オーク樽(新樽は1/3程度)で発酵。瓶詰めの前に10ヶ月間熟成。、清澄処理(瓶詰め時にベントナイトとカゼイン処理)と濾過処理の両方が行われる。ソーヴィニョン・ブラン100%。

シャトーシュヴァルブランはサンテミリオンにおける4つの第一特別級Aの一角でボルドー右岸最上のカベルネフランを生み出すシャトー(残りはオーゾンヌ、パヴィ、アンジェリス)。
1960年代、1970年代は品質が落ち込んだものの、ジャック・エブラールが就任した1980年代には品質は大きく向上した。また以降の所有者であるピエール リュルトンの手により2000年、1999年、1998年は素晴らしいヴィンテージとなった。
シュヴァルブランの畑はポムロールとの境界線にある鉄鉱石を岩床とした砂利の多い、砂礫質及び粘土質の土壌。レヴァンジル、コンセイヤントに隣接する。
栽培面積は37haで、平均樹齢45年の葡萄を35hl/haという低収量で収穫し、醸造工程に移る。醸造は温度管理されたステンレスとコンクリートタンクで発酵及びマセレーションを21~28日間実施。MLF後フレンチオーク新樽100%で18ヶ月。清澄は卵白を使用、無濾過。
今回の プティ シュヴァル ブランは2016年初リリース。今回はその初ヴィンテージ。生産本数は4500本。
シュヴァルブランに隣接するシャトー ラ トゥール パン フィジャックの畑から調達されたぶどうを使用。
2018年からはセミヨンもブレンドする予定。




【テイスティングコメント】
生産者: シャトー マルゴー
銘柄: パヴィヨン ブラン ド シャトー マルゴー ブラン 2010
品種: ソーヴィニヨンブラン100%

樽香とクリーミーさが際立っている。
焦がしたトーストを思わせるロースト香。
モカやローストナッツ、塩ナッツの要素が目立ち、青草のニュアンスは影を潜めている。バニラと白桃のコンポート。程よいオイリーさ、ミネラル感も感じられる。熟成の塩気とMLFのまろやかさが好相性。
藁のようなニュアンス、ドライハーブ、ブリオッシュなどの要素も感じられる。
酸味はシャープで柑橘系だが、旨味が出汁的なよく表れている。余韻も長く、シャープめの酸から旨味の塊に転化する。


生産者: シャトー シュヴァルブラン
銘柄: プティ シュヴァル ブラン 2014
品種: ソーヴィニヨンブラン100%

熟度は高いが、完全にソーヴィニヨンブランの特徴である青草や柑橘を明確に感じられる。
ただ柑橘は甘露で、シトラスやレモンのようなシャープさを維持しながら、蜂蜜のようなニュアンスが混じり合っている。はちみつレモン。
比較的ソリッドなミネラル感がある。クリーンなタッチ。
フレッシュハーブ、ムスク、百合やキンモクセイを思わせる白い花の要素がある。ボルドーのソーヴィニヨンブランを最大限発展させた印象。
非常にクリアで酸も豊か。マスカテルなフレーバーがあり、クリーンな余韻がある。余韻は長いが、突出した規模感は特には感じられない。



【所感】
パヴィヨンブラン。
今回の2010は2008年同様、醸造に寄った、リッチで樽のニュアンスを感じる作りになっているように感じました。樽とクリーミーさ。2008年は熟成を経ている事もあり、コートドボーヌのシャルドネ的な要素を強く感じましたが、こちらは少しだけソーヴィニヨンブラン的な青さを感じます。
ただそれも複雑さとして織り込まれているような気がしていて、醸造要素と品種個性が巧みに折り重なっている。
ミネラル感もあり、ボルドーブランとしてかなり良く出来ています。オーブリオン、ラミッションオーブリオンの白と比較すると流石にそこまでではないものの、ボルドーを代表する白という品格があります。
酸味の柑橘のシャープさ、相反する旨味が素晴らしいと思います。
次に今回初リリースのプティ シュヴァルの白。
こちらはソーヴィニヨンブラン的な特徴が非常に前面に出ているキュヴェになっています。アントル ドゥ メールの白ワインみたい。さすがはシュヴァルブラン、柑橘のニュアンスを軸にしながらも甘露な香りが漂い、ハチミツとレモンのニュアンスを明確に感じられます。ソリッドなミネラル感、クリーンなタッチ。キンモクセイのような白い花のニュアンス。
よくできていますが、品種の個性があくまで前面に出ていて、風格があるかというとそうではなく、あくまでボルドーのデイリー的な白ワインを最大限発展させたような作り。
一見構成要素が、それと近いためあまりリッチな印象は受けません。価格なりの満足度が得られるかというと、すこしそれには足りていない印象ですね。
今回が初ヴィンテージで2018年からセミヨンが混ざるということなので、さらなる発展に期待したいところです。

しかしこのワイン。「シャトー シュヴァルブラン」のセカンド「プティ シュヴァル」「ブラン」とはなんともややこしいですね。


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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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