名生産者の妙技。官能のグランエシェゾー、均整のマレシャル、ジューシーなブリュレ。

こんばんは。
今日は白に続いてブルゴーニュ特集!
ニュイでもボーヌよりの村から3本です。

まずはジャック フレデリック ミュニエ。今回はニュイ サン ジョルジュですが、シャンボールミュジニーで最も偉大な生産者のうちの一人で、特級ミュジニー、特級ボンヌマール、一級アムルーズと偉大な畑は全て保有しています。彼の偉大なワインの2009年のヴィンテージはこちらでも紹介しています。
シャンポールミュジニーでも確実に5本の指には入る生産者で、リュットレゾネを実践しつつ、ステンレスタンク、木樽を併用し合理的に醸造しています。
今回のニュイサンジョルジュ1級 クロ ド ラ マレシャルはフェヴレに長い期間レンタルしていましたが、2000年代前半に返却されてから自社元詰めをしています。

ミシェルグロはヴォーヌロマネに居を構える超優良生産者。
グロ一族の長男のドメーヌです。(一族はアンヌ、ミシェル、~ペールエフィス)
旗艦銘柄は特級クロ ヴージョ、偉大なる1級畑 クロ デ レア。
個人的にも非常に気に入っているドメーヌで、比較的値段が良心的にも関わらずレジオナルなどの廉価銘柄でも非常に美味しいです。手っ取り早くブルゴーニュのエレガンスを感じたいのであればこのドメーヌでしょう。
収穫は全て手摘み、除梗後、温度管理しながらマセラシオン、前半は一日二回ルモンタージュ、後半はピジャージュ。新樽比率は平均して村名30~40%、一級50~80%、特級100%となります。

ジョルジュ ノエラは・・・うーん、個人的には良く知らない生産者です。
特級グランエシェゾー、1級プティモン、1級レ ボーモンと比較的いい畑を持っているようです。
味わい的には古典派になるんでしょうか。


生産者: ジャック フレデリック ミュニエ
銘柄: ニュイ サン ジョルジュ プルミエクリュ クロ ド ラ マレシャル 2006


約10000円、パーカーポイント91点。
色調は濃い赤みの強いルビー、いや、ガーネット。
ヴィンテージ的には若いが、抜栓後時間が経っているのでピークはすぎている。しかしながら土台が強いからか華やかなテクスチャは十分に残っている。
アロマオイルの様な薔薇、ゼラニウムの華やかな香り。鉄釘、燻製肉の動物的な熟成感。
ダークチェリー、紫スモモの果実味。ナツメグ、香水、茎っぽさも。
焦げたゴム、燻製、樹脂、松の香ばしいニュアンス。
熟成感はあるものの、メオカミュゼに近いスタイルでかなり華やかな味わい。タンニンや酸味はまだ強く、凝縮感があり、強固。余韻も長い。
うーん、流石に美味いな。フェブレイはいいネゴシアンだが、ことマレシャルに関してはいかに残念だったかわかる。


生産者: ミシェル グロ
銘柄: ヴォーヌロマネ プルミエクリュ オーブリュレ 2001

約9000円、パーカーポイント90-92点。
熟成を経ているにも関わらず若々しいテクスチャ。やはりグロは熟成しても良い。色調は淡いルビー、粘性は低い。
熟成してなお非常にジューシーで果実味に溢れている。ダークチェリーやイチジクの果肉を噛む様な果実味。
僅かに還元香を感じるが、紅茶や腐葉土、華やかなゼラニウム、ドライローズ。パストラミハムの動物的な香り。ローズヒップティー、ナツメグ、コリアンダークローヴ、甘草、藁など複雑な香りを放つ。
タンニン、酸味はまだまだ若々しく、旨味が凝縮している。一見柔和だがボディは強固で、パワフルなボディ。
熟成感に隠されてヴォーヌロマネのテロワールを見にくいが、この官能性はやはりヴォーヌロマネならではといったところだろうか。


生産者: ジョルジュ ノエラ
銘柄:グラン エシェゾー グランクリュ 1989

約14000円、パーカーポイントは不明。
流石に80年代だけにかなり熟成が進んでいるが、まだ若々しさを感じる事ができる。
色調は浮遊物が浮いているレンガがかったルビー。粘性は高い。
さすがグランエシェゾー。ヴォーヌロマネのグランクリュは特別だ。
保管が良かったのか、かなり綺麗に熟成しておりダークチェリーやクランベリー、イチジクの酸味のある果実味、ベーコン、ジビエ、なめし革などの動物的なニュアンス。お香、紅茶、コリアンダー、ナツメグなど複雑なニュアンスが複雑でありながらバランス良くまとまっている。徐々にかつお節、ゼラニウム、芍薬の華やかな香りも僅かに現れる。ピノで華やかなニュアンスが遅れてくるのは珍しい。
流石に全体的に枯れたニュアンスはあるものの89年でこれだけの味わいであれば十分。酸味も心地よく、熟成感を余す事なく味わえる。
果実感と紅茶の様なニュアンスは素直に古酒として楽しめる。


いずれもかなり熟成していた印象です。
まぁクロ ド ラ マレシャルはかなりイレギュラーですが、個人的には色調とタンニンの出方でしか酸化劣化と熟成のニュアンスはなかなか判別しにくいのであれですが・・・
オーブリュレとグランエシェゾーは流石でしたねー。熟成しながらちゃんと旨味が液体に溶け込んでいたと思います。あそこまでいくと中々テロワールは感じられにくいんですが・・・単純に飲み物として考えると非常に美味いです。
ただ若いワインが好きな私としては、オーブリュレもグランエシェゾーも2000年代中盤ので飲みたかったなぁ。
きっと華やかだったんだろうなぁ。

ミシェルグロなんかは今も全然球数あるんでオーブリュレ試してみようかな!



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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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