偉大なるブルゴーニュ白の饗宴。超絶のラフォン、ムルソーシャルム



こんばんわ。
ブルゴーニュは本当にいつでも感動的な体験をさせてくれます。
特にコントラフォン、ドミニクラフォン、(赤の名手ですが)デュジャックと来たらブルゴーニュラヴァーとしてはテンションが上がらずにはいられますまい。フォォーウ!ラフォンフォォーウ!

失礼いたしました。...まずはコントラフォンから。
説明不要かもしれませんが、コントラフォンはムルソーに拠点を置くドメーヌで、ブルゴーニュ、世界の生産者の中で常にルフレーヴ、コシュデュリと共にトップドメーヌとして語られる、シャルドネのスペシャリストです。
栽培醸造に関してはビオディナミを実践し収量を極限まで落とし、かつ無濾過、無清張で瓶詰めを行うことで品質の維持をしています。
コントラフォンのワインは特級モンラッシェ、ムルソー ペリエール、ジュヴヌヴィエール、シャルム、グッドドールなどの一級畑と村名、赤はヴォルネイを産出していますが、どの銘柄も余りに人気が高く、上位銘柄は基本的にどのヴィンテージも瞬間蒸発してしまい価格も併せなかなか入手しづらいのが現状です。

ドミニク ラフォンは、そんなコントラフォンの現当主ドミニクラフォンが個人的に運営するドメーヌ。
伝統あるコントラフォンを次世代に引き継いだ後、老後の趣味として続けるために立ち上げたそうです。
保有している畑は別としても、中身は名高きドミニクラフォンが作っているのだからコントラフォン並のクオリティ。ポートフォリオはヴォルネイ、ボーヌ、サンヴェラン、ピュリニー、ムルソーと節操なく6種類。コントラフォンでは絶対に見られない地域も含まれる為、非常に貴重です。本人はまだまだドミニクラフォン用の畑を買い足すつもりらしいのでこの先が楽しみなドメーヌ。

そしてデュジャックはモレ サン ドニの赤を得意とするコート ド ニュイを代表する有力な生産者。当主はジャックセイスでブルゴーニュでは比較的歴史の浅いドメーヌ。無濾過、無清張で自然な味わいを活かしたワインを作ります。こちらもラフォン程では無いにせよ、その品質の高さで瞬間蒸発する事もあります。

今回はそのコントラフォンの旗艦銘柄のムルソー1級シャルム、ドミニク肝入りのピュリニー1級シャンガン、デュジャックのモンリュイザンを頂きます。


生産者: ドメーヌ デュジャック
銘柄: モレ サン ドニ プルミエクリュ モン リュイザン ブラン 2008
品種: シャルドネ


約8000円、2009年はパーカーポイント90点
色調は淡いレモンイエロー、粘性は低い。とにかくシャブリの様な強固なミネラルが際立っており、総じて透明感のある爽やかな味わい。
ピュリニーの様な白い花や、溌剌としたカリン、レモンの爽やかな果実味。石灰石を舐める様なミネラル感。
フレッシュハーブ、樽がやや効いているのかフレッシュなバター、イーストなどのニュアンスも。
ただし、基本的に花とハーブ、シャープな柑橘系のニュアンスが支配的。
酸味は強めでシャンパーニュのシャルドネに近い引き締まる様なニュアンス。渋みも無く均整の取れた味わい。
ボーヌの輝かしいシャルドネとは趣が異なるが、これはこれで優れたシャルドネと言えるだろう。
最も近いのはシャブリ グランクリュだろうか。



生産者: ドミニク ラフォン
銘柄: ピュリニーモンラッシェ プルミエクリュ シャンガン 2008

約17500円、パーカーポイントは不明。
色調は淡いレモンイエロー、粘性は高い。やっぱりラフォン。
この香りの強烈さ、官能性。たまりません、中身はやはりコントラフォンだ。
石鹸の様な清涼感のある白い花、シャンピニオン、白胡椒、バター、カシューナッツ、バニラの官能的な香りを主軸に、洋梨やマンゴーの豊満な果実味、石灰を砕いた様なミネラル。オイリーで、徐々にムスクなどの動物的な香り。コントラフォンでいうとクロドラバールに近い造り。
柔らかい酸味と包み込む様な洗練されたボディ。口の中に含んだ時のオイル感と清涼感。滑らかで極めて美しい液体。
シャルドネの最も美しい姿を垣間見れる最高のワイン。


生産者:ドメーヌ デ コント ラフォン
銘柄: ムルソー プルミエクリュ レ シャルム 2008

約29000円、パーカーポイント91点。
さて、コントラフォンのシャルムである。
濃いめのレモンイエロー、粘性は高い。
ドミニクのピュリニーと比較すると、よりキャッチーで甘やかさが際立つ作りとなっている。滑らかで濃厚なタッチ。若さゆえの硬さを差し引いても衝撃的なシャルムといえる。
甘やかなバニラエッセンス、ブリオッシュ、蜂蜜の風味。ラフォン節とも言える強烈なシャンピニオン、白い花、ヘーゼルナッツの香りにヨーグルト、モカの香ばしさ、パイナップルや洋梨の爽やかな果実味に、ハーブやリコリス、白檀などの複雑な要素が絡み合っていく。
ピュリニーほどではないが、火打石のようなミネラル感がある。
酸味はやや強く骨格も強靭で、真の力を発揮するのに、やや時間が必要。
ただ今飲んでも十分すぎる程に滑らかでボリューミー。これが時間を経て硬さが解きほぐされた時の姿はちょっと想像出来ない。
ここまで完璧といえるムルソーはあまり無いと思う。素晴らしい。


いやーいやいやいやいや、本当にやべーわ、すげえわー、マジウマですわ。
いやいや美味いっつうか、すげえ。
やっぱりコントラフォンの白はヤバイ。
ドミニクのピュリニーもムルソーシャルムも卓抜しすぎている。ラフォンの村名も良かったけど、なんというか、別格。
ピュリニーはラフォンっぽさを十分に残しながらテロワールを再現しているし、シャルムはクロ ド ラ バールとは違った位置にいて、ムルソーというベースがありつつ、特異性ではなくスタンダードなムルソーの上位互角の様な感じ。完璧ですわ。
デュジャックも良かったです。
こう、シャブリの様なミネラル感と柑橘系の引き締まった味わい。柔和では無いですが、こういうタイプで完成された白もあってもいいね。
コート ド ニュイの素晴らし過ぎるピュリニー、シャサーニュ、コルトン、ムルソーに疲れた時に心地よく飲みたい感じ。
いやー、たまらん。
貴重な体験だ。





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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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