感動の不在、背信のシャトーマルゴー1993



こんばんわ。
本日はシャトーマルゴー1993です。
2009年のレビューはこちらをご覧ください。

2009年はまだまだ若くパフォーマンスが発揮出来ていない感はあるものの、大きな可能性を感じさせるワインでした。
では既に約20年を経過している丁度飲み頃の状態ではどうなのか。

結論としては非常に綺麗に熟成していますし、ボルドーとして見て非常に卓抜した造りだと思いますが、こと、シャトーマルゴーを飲んだ時の脳髄に響く感動はありませんでした。
ラトゥール'96やレオヴィルラスカーズ'98などのその他の90年代の個性が素晴らしかっただけに、期待値に対してちょっと及第点には届かなかったと思います。

さて、ポールポンタリエ率いるシャトーマルゴーはご存知の通りメドック一級格付けのシャトーです。ラトゥールが男性的なボルドーの筆頭とするならば、マルゴーは女性的でエレガントと表現されます。日本ではもっとも人気の高いボルドーワインと言えるでしょう。
ここ10年の低収量かつ厳しい選定によりグランヴァン比率は60%程度に。更にファーストラベルに使用される葡萄は約40%です。カベルネ比率は近年高くなる傾向で、新樽比率は100%。メルローはパヴィヨンルージュに使用されています。


生産者、銘柄: シャトー マルゴー 1993
約48000円、パーカーポイント88点。

若々しい澄んだ濃いガーネット、粘性は中庸。香りや味わいも全然若く、インキーさを十分に残している。
シナモン、ミント、そしてカシス、紫スモモ、プルーンの艶やかな果実味、西洋杉の香りが一塊となって溶け込んでいる。華やかな芍薬、ややカベルネのベジタブルな風味が残る。若干ベーコンの動物性の脂のニュアンスがある。
口に含むと木材やフルーツの味わい。収斂性はやや高めながら、酸も穏やかでソフトタッチで美しく熟成していると思う。
しかしながら、正直、綺麗に熟成した上質なメドックのカベルネであることは疑いの無い事実ではあるものの、期待していたマルゴーの感動には遠く及ばない。マルゴーには一度として裏切られた事が無いから、ショックは大きい。


良いか悪いかの判断は人によるかと思いますが、まずマルゴーの93は、かなり若いカベルネのインキーでヴェジタブルなニュアンスが残っていますね。
液体濃度も柔らかく、果実味など要素も綺麗に液体に溶け込んで、程良く熟成感が出ている為に余計に気になる部分であります。
また、各々の要素が溶け込んでいる部分もあるのか、香りの変化がやや希薄だと思います。
基本的には悪くないですし、エレガントでマルゴーらしさはちゃんとありますよ。ただ残念ながらシャトーマルゴーの奇跡なバランス感から見ると、小さい粗でも目に付くものです。

所詮は素人意見ですが約50000円の価値があるかというとマルゴーであること以外には価格分の価値はあまりないと思います。

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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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