ロワールの本気、最高のシュナンブランとソーヴィニヨンブラン。

こんばんわ。
今回のロワールとアルザスに特化したテイスティングは非常に勉強になりました。
ブルゴーニュとボルドーはある程度基準が出来ているので良し悪しを判断できるのだけど、ロワール、アルザスは興味も前者程大きくはないし、最高レベルのキュヴェもなかなか手に入らないので、どうしても中級レベルでしか判断できないんですよね。
しかしながら今回アルザスロワールの最上級とも言えるワインを飲めたことは今後の品質の判断に大きく役立つ事となりそうでございます。超勉強になりました。

なお今回から毎度書いている生産者の説明は無駄に長くなるのでインポーターさんのサイトに飛ばすようにしました。ので詳細はそちらをご参照ください!

では行きます。


生産者: パスカル ジョリヴェ
銘柄: サンセール レ カイヨット 1999
品種:ソーヴィニヨンブラン

価格は9000円程度。
色調は薄めのストローイエロー、粘性は低め。
ミネラルは十分。
灯油や蜜蝋、フレッシュハーブのオイリーな香り。アプリコットや黄桃のソーヴィニヨンブランらしからぬ厚い味わいで青草や白檀、リコリス、白い花の香り。
クレドセランと比較すると苦味は抑え気味、ただし、サンセールの様な爽やかさより分厚いリースリングの様な味わいが残る。依然シャープでフルーティなアタック。ほんの僅かに苦味がある。純度の高い灯油の様な味わい。


生産者: ニコラ ジョリー
銘柄: サヴィニエール クロ ド ラ クーレ ド セラン 2008
品種: シュナンブラン

価格10000円、パーカーポイント87点
色調は濃いイエロー、粘性は高め。オイリーでねっとりとした作り。
しっかりしたミネラルと酸味豊かなグレープフルーツ、青リンゴの果実味。薄皮付きのピーナッツ、ハチミツ、ドライハーブ、シナモン、白胡椒、わずかにバニラ。
やや苦味がある、アタックは強めで、グレープフルーツの酸味がある。重厚でパワフルな味わい。


生産者: ディディエ ダグノー
銘柄: ブラン フュメ ド プイィ シレックス 2008
品種: ソーヴィニヨンブラン

約15000円、パーカーポイント93点。
色調は淡いレモンイエロー、粘性は高い。強烈な石灰石のニュアンスと凄まじくオイリーで灯油の強烈なニュアンス。灯油やモカ、ローストナッツ。グレープフルーツ、アプリコットの分厚い果実味。ドライハーブ、若干バターっぽさ、蜜蝋など複雑で堅固なニュアンスが現れる。
アタック感は柔らかく、モカやグレープフルーツの口当たりが残る。酸味は豊かで、僅かに苦味がある。


ロワールの全体な印象としては、オイリーで灯油やナッツの風味が強い様な気がします。
ニコラジョリーのモノポール、クレ ド セランはシュナンブランから造られる自然派ワインで、やや固めだけれども、印象としてはローヌのマルサンヌ、ルーサンヌに近い感じかも。
ええと、熟成したヌフ ブランに近いのかな。
ここら辺はもう少しシュナンブランの経験値を積まないと判断出来ないんだけど、かなり複雑な構成だった。
クレ ド セランが最高峰だとして、通常のサヴィニエールがここから簡略化、もしくはパワー感が落ちた状態がベーシックだとするとやや不安感が残るアペレーションの様な気が。

そしてプイィフュメもサンセールは、ドライで柑橘系やリンゴの爽やかな味わいが特徴的なワインという万人受けしそうなイメージが先行するが、カイヨットとシレックスは複雑味が群を抜いていた。
より固有の特異なニュアンスが突出していて、テロワールを極端にデフォルメしました、といった印象を受けた。
プイィフュメの特徴として「燻した様な」という枕詞がつくことが多いけど、普通のレベルのプイィフュメの場合、うっすらとしかその要素は感じられない。果実味と酸味の方が際だっている。
対してシレックスはまさに石を噛むような鮮明なミネラル感と灯油、ローストナッツのニュアンスが感じられる。あとモカね。
えっと、当然ベースとしてソーヴィニヨンブランの青草や柑橘系のニュアンスもしっかりあるんだけれと、相対的に見て、やや外の要素に埋もれる...というか併合されている印象。それが複雑味となりパワー感を生み出しているみたい。
いずれかの要素が突出しているわけではなく、あくまで一塊として芸術的に纏まっている。カイヨットも一般的なサンセールと比較すると酸味も強く、アプリコットのような重厚な果実味を持っている。
99という事を考慮すると間違いなく販売直後は荒々しい酸と野性味があったことが容易に推察出来る。
本来はあまり感じられないオイル感も含めてスタンダードなものとは全く異っている。
つまりはソーヴィニヨンブランにおいてもシュナンブランにおいてもレベルが高いものはオイリーでナッツの芳香が現れるのと土壌の再現率が著しく高い事が言えるのかな。
故に土壌の再現度が低いスタンダードとは異なってしまうと。スタンダードはどちらかというと品種特性が前に出ている様な気がするね。ポイントで考えると品種80、土壌30、醸造50ってとこか。これがレベルの高いものになると品種80、土壌80、醸造80になるみたいな感じ?基本的に品種特性の出方は変わらないがウェイトが変わるみたいな。

うーん、面白い。今後も追う価値のある地域圏だな。旅行にも行きたい。


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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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