フェブレイ、若き当主エルワン主導の3種の特級。



こんばんわ。
2010年のフェブレの特級3種を比較テイスティングしてきました。
かなりいいですね。フランソワ フェブレが指揮を取っていた頃より格段にいい。抽出は穏やかになったとはいえ幾分強いですが、嫌な渋みは全体的に減ったと思います。
さて、今回はクロ ヴージョ、エシェゾー、クロ ド ベーズです。
フェブレはWA(というかパーカー)とモメていた為、WAポイントはなしです。


生産者: ドメーヌ フェヴレ
銘柄: クロ ヴージョ グランクリュ 2010

約16000円。
色調は赤みの強いルビー、粘性は低め。フルーツの濃厚な甘さや花の香りが力強くゆっくりと立ち上る。
イチゴ、ダークチェリーやブルーベリーなど果皮の厚い甘露な果実味(抽出はやや強め)、黒糖、シナモンなどのスパイス、薔薇やスミレのアロマオイル、僅かに燻製肉や紅茶、焼き栗、茎など。
全体的にローストした甘やかさがある様な気がする。
アタックは酸味、タンニンはしなやかで柔らかい。口の中でフレッシュなイチゴの風味が広がる。黒糖的な甘みが強く、丸みのあるしなやかな体躯のクロ ヴージョ。骨格はしっかり整っている。ぼんやりとはしていない。


生産者: ドメーヌ フェヴレ
銘柄: エシェゾー グランクリュ 2010

約17000円。
色調は赤みの強い濃いルビー、粘性は高い。
石の様なミネラル感やシナモンのスパイシーさ、薔薇、スミレの華やかな中心とした官能的な伸びのある香り。
プラムやブルーベリー、ダークチェリーの溌剌とした果実味。なめし革、ローズヒップティー、青っぽい茎や香水、樽のロースト香りが現れる。
全体的な方向性はフェブレの枠内に収まっているけど、クロ ド ベーズやクロ ヴージョと比べるとより先鋭的で硬質なテクスチャ。
溌剌とした鮮明な果実味を感じる。
アタックは酸もタンニンもしなやかで引き締まっている。黒糖やバニラの甘みを伴う明るい溌剌としたキャッチーなキャラクター。
果実の味わいが強く華やか、非常に官能的な作りの王道的エシェゾー。


生産者: ドメーヌ フェヴレ
銘柄: シャンベルタン クロ ド ベーズ グランクリュ 2010

約30000円。
色調は赤みの強い濃いルビー、粘性は高い。
前述二つのグランクリュと比較すると
、より強固な骨格とエレガントさを感じる。中域にボディ感があり、非常に安定感のあるワイン。
熟したダークチェリー、プラムの果実味にシナモン、黒糖などの甘やかなニュアンス。松の木、茎の青っぽさ、薔薇やスミレなどの野生の香りを中心に燻製肉、ローズヒップティー、焦げたフレンチオーク樽に所以するバニラの様な香り。エシェゾー同様、さながら香水の様な香りの伸びを感じる
アタックはしなやかなタンニンとキュッと引き締まった酸味。蕩ける様な果実と黒糖の甘みが口内に広がる。
エシェゾーの様に高域に伸びる形でもなく、クロ ヴージョの様に低域で丸みを帯びるわけではなく、中域で終始安定した芳香を放つ。もっともバランスの良さが際立ったグランクリュ。


この3本、かなりテロワールの個性がキチンと表現されている様に感じました。畑ごとはさすがにエシェゾーくらいしか、らしさを感じる事は出来ませんでしたが(クロ ヴージョは生産者によってスタイルが全然違うし、クロ ド ベーズは畑の個性が理解できるほど飲んでない...) こと村の個性で考えると、非常にわかりやすく差別化されていました。
王道的な作りのエシェゾーもとても素晴らしかったですが、やはり今回はシャンベルタン クロ ド ベーズでしょうか。
シャンベルタンと隣接していながら(かつ稀にシャンベルタンを名乗る事もある)シャンベルタン クロ ド ベーズですが、よもやここまで違うとは。
個人的なシャンベルタンのイメージではとにかく要素が全方位(例えば華やかさであったり、果実味であったり)強固な作りなのですが、クロ ド ベーズはよりミニマムに要素を中間域に持ってきているような気がします。
ええと、すごいわかりにくいですね。
擬音をつかうとシャンベルタンはドシッとしていてドスンと香るんですけど、クロ ド ベーズはもっとこうズズズッと香ってくるんですよ。要素はほぼ同じ。シャンベルタンは鉄っぽさがあるんですよ、香りのトラック正面衝突。クロ ド ベーズは同質量の鉄が溶け込んでくるイメージ。そう、はんだ付けや溶接に近い。おっ、これいい感じに言い表せた様な気がするぞ。
まぁどちらが...って話だと割とクロ ド ベーズのスタイルの方が好みかもしれません。どちらかといえばですよ?
シャンベルタンも相当好きなんですけどね。

なかなか機会がなくて実現出来てませんが、クロ ド ベーズとシャンベルタンの平行とかやってみたいものだね。
出来ればアルマン ルソーとかで!

  
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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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