フランソワラマルシュ、果実のありのままを映し出すグランエシェゾー、ラ グラン リュー

こんにちは。
いよいよ期末も迫ってまいりました。
営業の人は数字が迫り、経理の人は締めの業務で手いっぱい。IRは決算資料を追われ、物流は棚卸と、だれも旨味の無い時期であります。
そんな中でこそ良いワインを飲みたくなるものですね。
ちょっと前の話になりますが、フランソワラマルシュのワインを飲んできました。
フランソワラマルシュといえばヴォーヌロマネの特級モノポール、グランド リュー。(僕は知らないですが)元々は一級畑だったようですね。
目下ヴォーヌロマネの一級畑の筆頭といえばクロ パラントゥやクロ ド レア、オー マルコンソールとかになりますかね。過去にこのトップにグランドリューがあったと考えるとなかなか不思議なもんですな。
特級だとちょっと目立たない畑ですが...品質は流石の一言につきますね!生産者もトップクラスとは言えないまでもかなり優良ですから、非常に楽しめました。ちなみにグランドリューとともにグランエシェゾーも頂きましたが、こちらもかなり大したもので、どちらも抽出の強さはあまり感じないのですが、口の中で揺蕩う様なエレガントなエキス感がとても好みです。


生産者: フランソワ ラマルシュ
銘柄: グラン エシェゾー グランクリュ 2007

約13000円、WA90-92pt。
色調はやや淡いルビー、粘性は低い。エキス系の味わいだが、酒質はしっかり。
フレッシュな果実の香り。ややドライ系だが果実所以の甘みもしっかりと存在している。
ダークチェリーやブルーベリーのやや果皮を感じる果実味と果肉の甘み、生肉や土や松の樹や薔薇、スミレなどの官能的な芳香が中心を据える。香水の様なとても華やかで大地を感じさせる印象。ローズヒップティー、アニス、焼いたゴムなど。
非常に王道的で伝統的な作りで、果実の凝縮感が素晴らしい。
目の詰まったフレッシュな果実味。
アタックは果実元来の酸味とタンニン
そして甘みに満ちており、ごく自然な無理を感じない作りだ。
時間が経つとビターチョコの様な甘みを放ち始める。
流行りの強烈な抽出と甘みを感じる流行りの作りではなく、薄旨系。このジャンルでは突出していると思う。


生産者: フランソワ ラマルシュ
銘柄: ラ グラン リュー グランクリュ 2007

約26000円。WA92-94pt。
さて、ラ グラン リュである。
色調はやや濃いめのルビー、粘性はやや高め。僅かな浮遊物。
全体的な方向性はやはり近くエキス感のある作りだが、グランエシェゾーと比較した時にまず更に果実の凝縮感、目の細かさに驚かされる。繊細であり凝縮感に満ちており隙が無い。
同じく果皮の厚いダークチェリー、ブルーベリー、梅柴の果実味。
果皮由来のエレガンスが増していて、更にイチゴの溌剌とした明るい芳香も包含する。また果実味が突出していたグランエシェゾーに対して、こちらは香水の様な薔薇、スミレ、燻製肉、腐葉土や生肉と言った華やかで官能的なアロマが同等に主張をしている。茎、ローズヒップ、焦げたオークのニュアンスもある。
エキス系であることには変わりなく濃くはないが、密度が非常に高い。
グランエシェゾーと比べると意外とタニックで酸味も強く、その部分は果実の由来以上のものを感じるが、口の中はで果実の官能的な部分だけを抜き取った様な香りに。全体的に高密度でドライ系。時間が経つと樹皮とシロップの様な甘みを放ち始める。


いや、この手のエキス感のあるブルゴーニュは、やはり右脳を刺激されますよね。幸福感があるというか。
今回は素晴らしいグランクリュ、グランエシェゾーとラ グラン リューを頂きましたが、よりグラン リュの方が趣向を凝らして造っている感じがしましたね。
テロワールより作り手の意思が介在して、意識的に偉大な作りに仕上げていると感じられるワインでした。
恐らくノンフィルターだと思いますが、その部分でも果実を引き出してあげようという意思が感じられました。
結果、グランエシェゾーより偉大なワインになっていると思います。グランエシェゾーも当然素晴らしいんですが、本当にラ グラン リュの目の細かさと凝視感は特筆ものです。ポンソの状態の良いシャンベルタンを飲んだ時の様な塊感。ああ、ポンソはもうちょっと派手ですかね。
飾り気の無いところがいいんです。
ド派手で力強い迫力のあるブルゴーニュも好きですが、グランクリュでありながら尊大なところはあまり感じない親しみやすく優しさを感じる、良質なグランクリュでした。

 
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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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