至高のブルゴーニュ特級畑を望む(ヴォーヌロマネ、ニュイサンジョルジュ、ピュリニーモンラッシェ)

こんにちは。
今日も昨日に引き続きブルゴーニュ特集です。


生産者: ヴァンサン エ レシュノー
銘柄: ニュイ サン ジョルジュ プルミエクリュ レ プリュリエ 2010

8000円、2008年のWAは90点。
2002年のクロ ド ラ ロッシュでWA100点を取った事で有名な自然派生産者の一級畑。以降そこまでの高得点を獲得する事はまだ無いようですが、ブルゴーニュに非常に辛いWA誌でDRCとルロワ以外で100点を取れる生産者はあまり見かけないですね。
色調は濃いめのルビー、粘性は高め。
とても華やかで濃厚なピノノワール。
初動に甘めのニュアンスを感じるが、少しづつ果実原初の風味に切り替わっていく。
果皮の厚いダークチェリー、チェリーリキュール、イチゴのクリアな果実感、ドライだが濃厚なノンシュガージャムの様な味わい。果実感は高い。
華やかなスミレ、薔薇、茎や土、樹皮などの野生の味わいが満ちている。スパイスや燻製肉など。
全体的に果実感が高いが、それに伴う甘みの主張より華やかさを重視している様に感じる。
口に含むと心地よい果皮の渋みと華やかな果実感。クリアで雑味が無く、アタックに心地よい果実由来の酸味とタンニンがある。
果実を大切にした造りだ。


生産者: アンヌ グロ
銘柄: エシェゾー レ ロアシャウス グランクリュ2010

19000円。2009年のWAは93点。
ベルナール(グロフレール)、ミシェルらグロ一族唯一の女性醸造家。ヴォーヌロマネを代表する生産者で、ジャンから特級銘柄リシュブールをベルナールとともに引き継いでいます。
膨らみのあるレシュノーのプリュリエと比較するとより先鋭的で鋭さが目立ち、やや硬質感。
むせかえる様な薔薇とスミレがメインとなりデーツ、フランボワーズ、イチゴなどの小粒ながら凝縮した旨味のある果実の味わいがある。複雑な香り。薔薇やスミレ、果実の華やかな香りの裏に茎やシナモン、クローヴなどのスパイス、なめし革などのニュアンス。
他の2つと比較するとより花の香りがメインとなっている。
ヴォーヌロマネのイメージにあるしなやかさはあまり感じないが、とにかく華やかさでは突出している。
ややタンニンが目立つが、酸味は果実程度でここちよい。いかにもエシェゾーといった華やかで果実の美しさに満ちた味わい。


生産者: ポール ペルノ
銘柄: バタール モンラッシェ グランクリュ 2010

約19000円
色調は淡いレモンイエロー、粘性は高め。
2010年と若いヴィンテージにも関わらず凄い良い香味が出ている。石を砕いた様なミネラル感に、バターやカシューナッツ、白い花の香りを中心に、洋梨、カリン、白桃のやや酸味を感じる綺麗な果実味がある。白胡椒、キノコなど。
バターやカシューナッツの香りがあるものの清涼感のある造りでムルソーのようなこってりタイプでは無い。ただ非常に要素は分厚くラモネに似たピュリニーの綺麗なニュアンスがある。
酸味は溌剌としており果実を噛むような味わい。後味にやや苦味。
ややシロップの様な甘さも後味に現れる。スタンタードなピュリニーのテロワールが表現されていると思う。


レシュノーのプリュリエ、アンヌグロのエシェゾー共に大変素晴らしかったです。
特にアンヌのエシェゾーはヴォーヌロマネの華やかさの部分を端的に示している印象でした。
エシェゾーは華やかで温かみがありながらも先鋭的である印象でしたが、アンヌのそれは、他のエシェゾーと比べるとやや冷淡というかひんやりとしたタッチ。生産者の個性によるものかもしれませんが、広がりのあったエシェゾーの香りを一本たりとも逃さずに束ねて一本のピアノ線にした様な感覚。無機質でありながら有機的な音を出すイメージ。
その点プリュリエは果実や自然の香りが拡散していて、こちらの方が果実元来の芳香に近いかな、と感じます。
アンヌのエシェゾーは果実の素晴らしさを引き出すための手が明らかに入っている印象。

そして唯一の白、ポールペルノのバタールモンラッシェ。
バタールとしては若さからかややミネラリーで硬質な印象を受けました。もちろん根本はバタールでナッツやバター、そして花の香りと基本的なテロワールに即した味わいではありますが、このミネラル感と後味の苦味は個性でしょうか。
良い造りのバタールモンラッシェではあると思います。

いや、毎度のことですが、ブルゴーニュのワインを一気に飲んでいくと僅か十数kmの中にどれだけの差異を秘めているのか...
ちょっと驚いてしまいますね。

  

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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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