至高のブルゴーニュ特級畑を望む(レジオナル、シャンボールミュジニー、ジュヴレシャンベルタン)

こんにちわ。
やっと記事を描く時間ができました・・・
そんなわけで、僕の大好きなブルゴーニュ特集です。

今回は2回に渡ってレジオナル、シャンボールミュジニー、ジュヴレシャンベルタン、ヴォーヌロマネ、ニュイサンジョルジュ、ピュリニーモンラッシェの1級、特級を優良生産者のワインと共に巡ります。
生産者はメゾンルロワ、ユドロバイエ、ロベールグロフィエ、ベルナールデュガピィ、アンヌグロ、ヴァンサンレシュノー、ポールペルノと超豪華生産者です。


生産者: メゾン ルロワ
銘柄: ブルゴーニュ ルージュ 2000

約5000円。
言わずと知れたDRCと並ぶブルゴーニュ最高の生産者、ルロワのネゴシアンもののブルゴーニュルージュ。
色調は赤みの強いルビー、粘性は高め。
イチゴ、ダークチェリーやブルーベリーを主軸にした香味でありながら、濃厚さとは全く無縁で、ひたすら華やかに芳香を放つ。薔薇、スミレ、クローヴ、茎、ラベンダー、生肉、シナモン、僅かに炒った栗の香り。
酸もタンニンも際立っている訳ではなく、ただ絶妙なバランスで表現されている。
まさにブルゴーニュの体現。抽出が強いタイプではなく、薄旨系の味わいではなく中庸で、けれど完成度は高く、これぞブルゴーニュの赤ワインといった味わい。
無論並み居る優良生産者の一級特級とは比べられないが、レジオナルとしての味わいと村名クラスの完成度を感じさせる超優良ブルゴーニュルージュだ。


生産者: ユドロ バイエ
銘柄: ボンヌマール グランクリュ 2010

約15000円。
評価急上昇中の厳格なリュットレゾネを実践する今最も注目すべきドメーヌ。
その旗艦銘柄ともいえるボンヌマールの生産量は僅か2樽、600本。
色調は濃いルビー、粘性は低め。
焼いたゴム、スモーキー、果皮の厚いダークチェリーやブルーベリーのジャムの様な果実味、スミレのシロップ漬け、薔薇の華やかな香り。ドライで果実感を強く感じる。まさにボンヌマールらしさを端的に表現した骨格。
テロワールに則した強固なボディがありながら、シャンボールらしい森の中で佇むようなドライハーブ、松の果皮、土の香り。ピノならではのなめし革、バニラ、シナモンなどの香りも。
果実感が強いタイプながらドライでこちらもメオや最近のペロミノタイプ。
アタックは華やかで果実の酸味とタンニンに満ちており、かつボディもしっかりしている、いかにもボンヌマールといった味わい。
口に含むと果実と茎、土の味わいが満ち溢れる。


生産者: ロベール グロフィエ
銘柄: シャンベルタン クロ ド ベーズ グランクリュ 2010

31500円。09はWA95点。
シャンボールを代表するグロフィエが造る、ジュヴレシャンベルタンの最高の畑の一つクロ ド ベーズ。
色調はやや彩度の低い濃いルビー、粘性は低い。
一般的なシャンボールのグロフィエの造りに対して、ややシナモンや黒糖の様な甘みを強く感じるのがジュヴレシャンベルタンらしさを感じる。
やや果皮の厚いダークチェリー、ラズベリーの濃密で凝縮感がある味わい。そして華やかなスミレや薔薇の香水の様な香りが伴う。茎、森の下草の香りはシャンボールっぽさも垣間見せる。
野性的なパストラミハム、ファンデーション。
花の香りが主体的だが、果実の甘さが同生産者のシャンボールと比べるとやはり強く、内包するエネルギー感もジュヴレシャンベルタンっぽさが確かに表れていると思う。
酸味もタンニンも果実由来程度で心地よく、微風の様なアタック。しかしながらその核はエネルギー感が満ち溢れており、永久機関と言うべき核から尽きる事のない流麗なエレガンスが拡散していく。
グロフィエの描くシャンボール的な作りと、特異なクロドベーズのテロワールが奇跡的に合致した、クロドベーズらしさが再現されたワイン。


生産者: ベルナール デュガ ピィ
銘柄: シャンベルタン グランクリュ 2009

157500円。09のWAでは92-95点
ジュブレシャンベルタン、ひいてはブルゴーニュを強力に牽引する、最高の生産者ベルナールデュガピィが描き出す貴重な旗艦銘柄シャンベルタン。素晴らしいワインであるが投機的な価値も含め値段が非常に高いのも特徴。
色調は濃いルビー、粘性は中庸。
まずもって動物的なムスク、生肉、なめし革の強烈に野性的なニュアンスが姿を現す。同生産者の1級ラヴォーサンジャックの求心力のある味わいと異なり内向的で強固な一塊が感じられる。
徐々に華やかな薔薇のアロマオイル、スーボワ、クローヴ、甘草などのスパイス類。スモーキーな烏龍茶。枯葉、松の樹皮、タールなど複雑な骨格と膨大な要素が解き放たれていく。
そして核に迫ると紫スモモのダークチェリーの強烈な果皮の味わいがその姿を現していく。
抽出の強さが醸し出す超絶の凝縮感、全体的な野性味と塊感がシャンベルタンの厳格さと荘厳さを表現している。
ラターシュにも感じられた難解さを。
若いこともありやはりアタックも強烈でタニックで酸味も強いのだが、果皮の味わいとムスクの野生的な香りが口の中で広がる。圧倒的な規模感。
膨大。余韻も凄まじい。穏やかさや柔らかさといった要素は皆無の超絶のシャンベルタンである。


いや、どうにも素晴らしいですね…!
ルロワのブルゴーニュルージュはブルゴーニュの基準を限界にまで引き出した超絶のレオジナルだし、ユドロバイエのボンヌマールもボンヌマールを作る生産者の中ではグロフィエ、ジャックフレドリックミュニエ、ヴォギュエ、ルーミエに次いで最上級に該当すると思います。ドライで華やかな所はメオカミュゼとも通じるものがありますね。

…がしかし真に恐ろしいのはグロフィエのクロドベーズとデュガピィのシャンベルタンでしょう。
もっともテロワールが厳密に精彩に表現されてると思います。「鉄の鎧の中の鉄の拳」シャンベルタン、「ベルベットの中の鉄の拳」シャンベルタン クロ ド ベーズ。それらの言葉がぴったり当てはまる。
クロ ド ベーズの生産者が元来はシャンボールの生産者である事、デュガピィが抽出の強い生産者である事が幸いしてか非常に2者のコントラストが鮮やかに表されていたと思います。


いや、素晴らしい体験でした。

   
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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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