新世界: カレラ ジェンセン09、マイケルモンダヴィ エム 07。

こんばんわ。
この四連休で一週間分以上のネタを仕入れる事ができました。ありがたやありがたや。
ローヌとブルゴーニュ、ニュージーランドは一旦袖においておいて、まずはカリフォルニア、セントラルヴァレーとナパヴァレーから行きます。


生産者:カレラ ワイン カンパニー
銘柄: ジェンセン 2009
品種: ピノノワール 100%

約14000円。2008年のWAは94点。
セントラルヴァレーのピノノワールとシャルドネで非常に有名な生産者ですね。単一ヴィンヤーズ、単一パーセルのワインを数多く作っていますが、ジェンセンはそのフラッグシップです。
色調は赤みの強いルビー、粘性は高い。
甘く煮たラズベリーやイチゴのジャムペースト、濃厚で甘みの強い果実味。僅かに黒胡椒。スミレのアロマオイルや若い葉、茎、舐めし革を中心に、濡れた樹皮、トリュフ、クローヴなどのスパイスの香りも。
全体的にカリフォルニアの日差しではなく、ブルゴーニュの匂いを感じさせる造り。アメリカ的な甘ったるさは無く、どちらかといえば華やかさや複雑さを主軸にしている。しかしながら果実の凝縮感は非常にアメリカ的。
ぎゅっと目の詰まった果実味が素晴らしい。ブルゴーニュと比べるとタンニンはやや強め。ただし、抽出の強いタイプではなく、果実による豊富なタンニンと酸が特徴的だ。
ブルゴーニュの良さとカリフォルニアの濃厚さを折半した非常に出来の良いカリピノ。


生産者: マイケル モンダヴィ ファミリー エステート
銘柄: エム バイ マイケル モンダヴィ 2009
品種: カベルネソーヴィニヨン 100%

価格は25000円、WA94点。
色調は濃いガーネット、粘性は高い。果皮の厚いカシス、ブラックベリーの果実味。そしてピーマン、ミント、西洋杉、インクなどのカベルネソーヴィニヨンの特徴的な味わいが主軸となる。炭焼き、煙草、シダや生肉、ユーカリ、僅かに胡椒、甘草など。
所謂ボルドーの若いカベルネソーヴィニヨン的な味わいをベースとしながら、果実由来の酸味とドライフルーツの様な甘みが主張するの新世界的な味わい。
ナパとしてはベーシックなスタイルだが、非常に丁寧に作りこまれており、パワー感だけではなくエレガントなしなやかさがある。
アタックは力強くタニックだが、酸味は弱め。口内で木材とカシスの豊かな味わいが広がる。



セントラルヴァレーは標高が低く気温が高い海洋性気候ですが、(花ぶるいや結実不良の原因となり)最も雨を嫌う春場はあまり雨は降らない、寒暖差が激しい等、葡萄の育成には良い条件が揃っています。(セントラルヴァレーと一口に言ってもサンタバーバラやモントレーなどの沢山のAVAが入って条件も違うんですが...)
ただ全体的に温暖な気候なので早熟のピノノワールの育成はどうなんだろうと思ったんですが、カレラのマウントハーランは冷涼な土地みたいです。標高高いからかな?
ニュージーランドやカリフォルニアなどの新世界のピノノワールはどちらかといえば果実味が豊かな造りですが(ケイマスやコスタブラウンはそんな感じかなと。)その中でかなりブルゴーニュに近い造りの部類に入ると思います。
前提として果実味の方向性は新世界なんですが、その他の要素はブルゴーニュに見られるものが多いと思います。
ボディも軽めで、抽出の強いブルゴーニュの生産者なんかはカレラのワインよりボディが強いものもある様な気がします。ニュイ サン ジョルジュあたりに近いかも。非常によくできています。

次、マイケルモンダヴィ。
これはナパヴァレーですし、そのもののスタイルなんで細かい所はいいですね。ロバートモンダヴィのプライベートリザーブとかと比べても、かなり濃いカベルネソーヴィニヨンだったと思います。それ以外だと本当によく似ているワインでした。
ややタニックすぎると思いますが、多分経年でかなり良くなってくるのではないかと。新世界らしい甘みもありましたが、造りを考えるともう少し果実味が欲しかったなーとも。
個人的には2万円を払うのはちょっと躊躇してしまうタイプのワインですかな...

 

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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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