ローヌの最高峰、ギガルとシャーヴを利く(赤)



こんばんわ。
仕事の方もちょっと落ち着いて堅実に更新できてるような気がしますね。
みんな!待たせたな!お前ら全力でかかってこーい!(ジャーン!)かかってこーい!(ジャーン!)いーくぞー!(※前提は自分の備忘録用のブログです)

さて、今日はローヌです。
なんとギガルのコートロティ単一畑とジャン ルイ シャーヴのエルミタージュです。毎度豪華ですね、こんなんで嫁に咎められないのが不思議です。

ギガルの代表的なコートロティとして粘土と酸化鉄で形成されたコートブロンドに1ha保有する「ムーリーヌ」、砂とスレートで形成されたコートブリュンヌに2ha保有する「ランドンヌ」、同じくブリュンヌに保有する1ha「トゥルク(ブランド名でありリューディ名ではないです)」、そしてそれらの弟分である「シャトーダンピュイ」、これはブロンドとブリュンヌに保有する6つのリューディからなるキュヴェになります。そしてこのキュヴェらは新樽で40ヶ月以上にも及ぶ長期熟成を施した上でリリースされます。
「エルミタージュの魔術師」シャーヴのエルミタージュルージュは9つのリューディからなり(その中にはシャプティエの「レルミット」、ドゥラスの「ベッサール」も含まれています)基本的に単一畑で醸造することは無いようです。シャーヴの芸術的な所はそれらの個性のブレンドに所以するものだと言われています。
これらはまさにローヌ北部のトップワインと言って差し支え無いだけに値段も高く、それでも引く手数多なので入手しずらいのが現状です。

今回はそんなギガルの「トゥルク」「シャトーダンピュイ」そしてシャーヴの「エルミタージュルージュ」です。



生産者:エティエンヌ ギガル
銘柄: コート ロティ シャトー ダンピュイ 2008
品種: シラー95%、ヴィオニエ5%

約20000円、WA90-92点
色調は濃いガーネット、粘性は中庸。
シラー特有の強い黒胡椒のニュアンス。甘酸っぱい紫スモモ、ダークチェリー、カシスの濃厚な果実味。百合やスミレの強い花の香りとともに、野性的なパストラミハム、生肉、ムスクと、松の木、甘草、コリアンダーなどのスパイス、炭焼き、焼いたゴムが混じる。
全体的にローストした風味とスパイス、カシスが全面に出ている。
ポムロールの様に濃厚で、ボディも強靭だが、充実した酸味やスミレの香りが伴い華やかな印象。
凝縮したパワー感。タニックだが酸味も強く、ボルドーの様な重厚な印象は無い。
ジャミーで濃縮した果実味と華やかさ、スパイシーさが伴う素晴らしいシラー。


生産者:エティエンヌ ギガル
銘柄: コート ロティ ラ トゥルク 2008
品種: シラー93%、ヴィオニエ7%

約34000円、WA90-94点。
色調は濃いガーネット、粘性は中庸。
ダンピュイと比べるとより立体感があり、黒胡椒のニュアンスがより前に出てきている。また果実の甘みや酸味もより鮮明に現れている。
濃厚だが清涼感を感じさせるダークチェリー、カシス、紫スモモ、どこか柑橘系の風味。そして華やかな薔薇やスミレ、芍薬、マニキュアのニュアンス、野性的な生肉、パストラミハム。漢方、キノコっぽさ、ファンデーション、焼いたゴム、ややワッフルの様な樽の甘みを伴う。
全体的にダンピュイより、要素に立体感があり、鮮明。その中でバランスを重視している造り。
よりタニックで強い酸味を伴いながら黒胡椒と果実がクリアに広がりを見せる。こちらも濃厚だが、骨格がしっかりしており、構造美を見せる。余韻は非常に長い。


生産者:ジャン ルイ シャーヴ
銘柄: エルミタージュ ルージュ 2009
品種: シラー100%

約25000円、WA95-100点
色調は黒に近い濃いガーネット、粘性は高い。
ネゴスものと比べるとキャッチーさは減退しているものの、圧倒的に複雑で、それぞれの要素がよりリアリティを持っている。
やはりシラーの特徴であるスパイシーさが前に出ている。
濃厚な黒胡椒と溌剌とした紫スモモ、ブルーベリー、カシスの濃厚な果実味がメイン。ギガルのスタイルと比較すると、若干果実味に重きが置かれているが、基本的には各要素が満遍なく鮮明に現れている様に感じる。
華やかな薔薇、スミレの花の香りとトリュフ、生肉の野性味、ユーカリなど清涼感も感じる。そして官能的な黒糖、ワッフルの甘み。
こちらもギガルのロティと同様、タニックで酸味も強い。ゆえに濃厚で奥から湧き上がってくる力強さを感じる。
そしてジャムの様な果実味とスパイスが口内で官能的に現れる。



いやー良かったです。流石ですね。
まずギガルのコートロティなんですが、やっぱり超濃くて果実味強いです。ただ新世界の様に果実味に寄りすぎている訳ではなく、スパイシーでシラーの品種個性も含め、とてもバランス良く複雑さが出ていると思います。
ダンピュイとトゥルクは同じ生産者だけあって基本的な骨子や要素は変わりませんが、印象はかなり違いますね。
ダンピュイは強固で果実味が最も前に出ていて一塊感を感じますが、トゥルクは各々の要素がより鮮明で、特定の要素が突出している訳ではなくてバランスを全体でとっている印象。丁寧というか緻密。この濃さの中で緻密さを感じられるのは凄いな...
ただダンピュイと価格を比較した時には...僕ならダンピュイですね。並べて比較しないと多分わかんないです。

シャーヴのエルミタージュもピノに慣れた身としてはやはり濃厚に映りましたが、要素は異なりながらも、鮮明さではギガルのトゥルクと近いものを感じました。ただ果実味がより健康的で溌剌としていて重厚感より優美さが目立ちますね。やや閉じ気味の印象を受けましたが、それでもポテンシャルが推察出来る程度には驚きに満ちた味わいでした。

ローヌはどんな価格ラインでも美味しいですが、流石にここまでくると超絶という言葉がふさわしいと思います。

  
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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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