古典派バローロ VS 革新派バローロ


こんにちは。
バローロ飲み比べてきました。
多分ここを見る人は好きな人が多そうなのであんまり説明しません。
テイスティングコメントと所感のみでいきます。

生産者:ルチアーノ サンドローネ
名称:バローロ カンヌビ ボスキス 2006
品種:ネッビオーロ

価格は33900円、パーカーポイント97点。
チカラと比較すると全体的にやや明るい色調だが品種特性で濃いガーネット。ダークチェリー、スモモなどの果皮の厚い黒い果実やカカオの樽香がメインで、野性的な肉、クローヴ、ユーカリ、わずかに薔薇の香りも感じられる。全体的に上品な樽香がやや一級ボルドーを感じさせる造りだが、より酸味が強く似て非なる感触。
まだタニックで、かつ酸味も強い為、ちょっとギスギスした感じはあるものの、それに呼応する様な形で骨格も強く強固な造りをしている。時間が経つと強い樽香が影をひそめネッビオーロらしい姿が現れてくる。余韻は長い。

生産者:アルド コンテルノ
名称:バローロ チカラ 2007
品種:ネッビオーロ

価格は15000円、パーカーポイントは94点
カンヌビと比較すると、全体的に黒に近い濃いガーネット、粘性は中庸。キャラメルやチョコレートボンボンの様な濃厚な甘い樽香が特徴的で、カシスやブラックベリー、ドライプルーンの比較的酸味が少ない黒い果実の香りなどが要素の中核を占める。葉巻や甘草、溶液のニュアンスを感じる。カンヌビに比べてより甘みを感じる造りで、ややシンプルだと思うが香りの立ち方はこちらの方が一級ボルドーに近い。酸味は穏やかで、よりタンニンが際立つ形だが滑らかで上品。古典派らしからぬキャッチーな造り方をしている。マイルドで優しい造り。余韻は長い。


所感としてルチアーノはよりバルバレスコに近いテクスチャを持っていて、樽香は抑え気味、綺麗な酸と花の香りがある非常にネッビオーロらしい造りと言える。
対してチカーラは樽香が強く、キャラメルやチョコレートの甘みやじわっとしたタンニンが目立つ。ボルドーの上品な香りと新世界の様な甘やかさがあった。
共にテロワールというより作り手の個性がより強く出た格好。
想定外だったのはルチアーノサンドローネの方が新樽比率やバリック樽の使用から樽香が強く、全体的に甘みの強い傾向が見られるかと思ったが、結果としてアルドコンテルノの方がより樽香が目立つ格好となった。果実味もアルドコンテルノの方が凝縮感が高かった。
しかしながらエレガンスはルチアーノのカンヌビが優っていたとは思う。サーブ直後の粗野なイメージから時間を追うごとにネッビオーロの色っぽい部分が現れてくる。対してアルドコンテルノのチカラはボルドーっぽい上品さはあるものの、あまり品種特性は感じなかった。
とはいえ取っ付きやすさは圧倒的にチカラ。しかも小売価格で3分の1の15000円。価格帯も選ぶならこちら。

ルチアーノサンドローネは高すぎる。
もう少し安くはなってくれないものだろうか。
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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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