モンジャール ミュニュレ、エレガントで華やかな一級、そして鮮烈のリシュブール


※残念ながら今回は不健康な状態であったエシェゾー。ちなみにこの生産者だと最も好きな畑。残念....

さてこんばんわ。
さて、ブルゴーニュです。しかもモンジャールミュニュレ縛り。
それってだれうま?もちろんおれうまです。

モンジャールミュニュレはヴォーヌロマネの中でもかなり好きな生産者の一人で、濃すぎず薄すぎず絶妙なバランスでヴォーヌロマネのテロワールを再現していると思っています。

モンジャールミュニュレはヴォーヌロマネでは伝統のある老舗の大ドメーヌでリュットレゾネを1990年から実践しています。一時期評価を落とした時期もある様ですが、2000年に入ったヴィンテージで致命的にダメなワインには当たったことはありません。樹齢は大体30年から50年、エシェゾーのVVで70年くらい。新樽比率はプルミエで30%、特級で100%。除梗は100%、低温マセラシオン後22ヶ月熟成後瓶詰めします。
今回は一級のレ オルヴォー、プティモン、レ スショ、そして特級リシュブールの4本です。本当はお家で2005年のエシェゾーも飲んだのですが、ちょっと保管状態も悪かったのか不健康な状態でしたので今回は記載していません。
残念...ぐぬぬ。


生産者: モンジャール ミュニュレ
銘柄: ヴォーヌ ロマネ プルミエクリュ レ オルヴォー 2010

約9000円。
色調はやや濃いめのルビー、粘性は中庸。
色調同様香りにも透明感を感じる。
アセロラ、イチゴ、クランベリーなどの溌剌とした赤い果実とダークチェリーの果皮の香り。
全体的にエレガントでしなやかな、所謂ヴォーヌロマネらしい芳香を放つ。
スミレのアロマオイルや紅茶、森の下草、燻製肉の華やかでありながら野性的な香り。徐々にシロップやシナモンの程よく甘い果実味も現れる。
スパイシーなローヌの後だからかもしれないが、特別赤い果実の溌剌とした甘みと、広がりのある透明感が目立つ。
アタックにタンニンはほとんど感じられずストロベリーやダークチェリーの果実の酸味と梗の苦味が感じられる。


生産者: モンジャール ミュニュレ
銘柄: ヴォーヌ ロマネ プルミエクリュ レ プティ モン 2010

約9000円、WA94-95点(05')
色調は赤みの強いルビー、粘性は中庸。
膨らみと穏やかさを感じるオルヴォーと比べると、やや複雑で塊感がある造り。
基本的な骨子は近いが、イチゴの溌剌した果実味はやや減退し、よりダークチェリーやブルーベリーなどの果皮の華やかさが前に出ており、風味に厚みが出ている印象。
燻製肉、土の香りや茎、そしてスミレのキャンディ、薔薇のアロマオイルなどの華やかで野生的な香り。松の木、ローズヒップティー、シナモン、アニス、クルミなどのスパイスや木材も感じられる。
この生産者のワインは華やかさに主軸を置いている様な気がする。ややドライなタッチでありながら、とてもバランスがいい。メオカミュゼのワインを思い出す。
オルヴォーと比較すると塊感はあるものの、依然しなやかで柔らかなアタックの印象は変わらない。
非常に華やかで溌剌とした果実味に溢れている。チェリーやイチゴなどヴォーヌロマネの妖艶さ、優美さがすべて凝縮された一級畑だと感じた。


生産者: モンジャール ミュニュレ
銘柄: ヴォーヌ ロマネ プルミエクリュ レ スショ 2010

約9000円、WA88-91(97')
色調は濃いルビー、粘性は高い。
ぶっ飛んだ。素晴らしいレ スショ。
プティモンの複雑さや塊感、オルヴォーの穏やかで明るいタッチではなく、強固で力強い味わい。デュジャックやデュガピィなどのパワフル系のブルゴーニュに近くなった。非常に目が細かく隙の一切無い、素晴らしい一級畑。
イチゴの芳香が完全に無くなり、ダークチェリー、ブルーベリーなどの黒い果皮の果実味と、デーツの様な濃厚な甘みを感じる。
透明感のあるスミレや薔薇、アイリスのエレガントな芳香も同居し、美しいコントラストを描いている。
オルヴォー、プティ モンと比較すると土の香りはやや減退し、茎や若葉、僅かに生肉、ローズヒップ、紅茶などが目立つ。徐々にキャラメルの様な濃厚な甘みが感じられる。
全体的に見てぶ厚い果実味と樽がきいている印象で、しっかりした芯のあるバランスの良い味わい。
アタックはややタンニンを感じる様になったが、基本的には先述のプルミエクリュ同様花の香りと果実、樽が渾然一体となった味わいが特徴的だ。


生産者: モンジャール ミュニュレ
銘柄: リシュブール グランクリュ 2010

約37000円、WA92-93点(05')
色調は濃いルビー、粘性は高い。
紅茶の風味やダークチェリー、ブルーベリー、プラムの流麗な果皮の複雑な香味、スミレや薔薇のアロマオイルなどの非常に強い花の香りを感じる。
茎、ベーコン、ローズヒップティー、シナモン、焼き栗など複雑な芳香が渾然一体に現れる。
プティモンの直系にある味わいだが、より緻密な複雑味を感じる。
華やかで豪奢なスタイルは変わらないが、複雑でスショと比べると落ち着いた造りとなっている。全体的に目の詰まり方がプルミエクリュと異なり繊細で強固な骨格がある。
口当たりは華やかで深みがありシルキーの様な滑らかさは一級畑には無いもの。蕩ける様なエレガンス、これがリシュブール。


いや、本当にいいです、この生産者。
何飲んでも基本的には超美味い。

ちなみに一級オルヴォーは、エシェゾーのアンオルヴォーというリューディの上部に位置していて、やはり何処かエシェゾーを感じさせる造り、華やかでエレガントでしなやかなイメージ。

プティモンはリシュブールの上部に位置するかなり傾斜がきつい畑。石灰多めの粘土石灰質土壌。日照条件がいいからか、溌剌さよりも濃厚さが目立ちますね。割と果皮の厚い黒い果実も塊感が結構あります。

スショは...もう最高でしたね。サンヴィヴァンとエシェゾーに囲まれている粘土質石灰岩と泥炭質の南東向きの畑で、パワフルさと豊富な果実味、そして濃厚な樽香が目立ってました。
スショは広いので場所に所以するイメージはあまり無いのですが、スショでハズレを掴んだ事ってあんまりないです。大抵凝縮感のある果実味が特徴的なような気がします。

そして特級リシュブール。個人的にはレ スショが一番好きなんですけど、やっぱり複雑味だと群を抜いていると思います。そういう所はやっぱりプティモンとよく似てる特徴だと思うし、この複雑味にあって素晴らしいバランスは特級の所以ですかねー!

個人的な感覚としてはスショ>リシュブール>オルヴォー>プティモンといったところでしょうか。
多分スショは一級の中でも新樽率は高そうですが、カラメルの様な甘みと豊富な果実味がたまらんですよね。
勿論ピノノワールとしてのエレガンスを保った上なので特段濃いわけじゃないですが(むしろクロードやデュガピィに比べると全然薄め)キャッチーな魅力があります。

改めてヴォーヌロマネの中でさえ凄まじく違いがあるなあと認識した次第でございます。
まったく、ブルゴーニュは最高だぜ。

   


関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
ついった
物欲センサー
物欲センサー2
リンク
QRコード
QR