オーストラリア、高品質のシラーズ。ミシャック、プロヴィダンス。

こんばんわ。
最近はやや仕事が落ち着いたかな、と思わせつつくだらない事に手を取られて微妙に早く帰れない系男子のKです。
今回は新世界繋がりでオーストラリアのワインを。
グランドバージのミシャックシラーズとプロヴィダンスの2本です。


生産者: グランド バージ
銘柄: ミシャック シラーズ 2006
品種: シラーズ100%

価格は16000円。
低価格帯からハイエンドまで幅広く揃えるバロッサヴァレーの老舗ワイナリー、グランドバージのフラッグシップワイン。樹齢100年の古木から作られる濃厚なシラーズです。
色調は濃いガーネット、粘性は高い。
やや濃厚でインキーなタッチ。
カシスやアメリカンチェリー、ドライアプリコットなどの干して凝縮させた様な果実味を感じる。華やかなスミレ、煙草、燻製肉、小豆やクローヴ、甘草などのスパイス類、コーヒーの樽香などが感じられる。
カベルネフランが混醸されていない為かプロヴィダンスと比較してボディが強い印象で酸味が際立つ造り。
アタックには引き締まる様な酸味と、強めのタンニン。
凝縮した果実の甘みがあり、ドライフルーツの甘みを楽しめる。
ローヌのシラーの様な露骨な黒胡椒香はなく、より果実味に寄った造り。


生産者: プロヴィダンス
銘柄: プロヴィダンス フォー アポッスルズ 2008
品種: カベルネフラン36%、メルロー35%、シラー20%、マルベック9%

価格は18000円。06のWAは94点。
年間生産量わずか800ケースのニュージーランドのシンデレラワイン。マタカナという町の2haの畑から作られているようです。栽培、収穫、選果は全て手作業、有機農法(リュットレゾネやビオディナミまでは行かない程度)で栽培しています。
色調は濃いガーネット、粘性は高め。ボルドー右岸タッチの造りで、スミレ、小豆やブラックベリー、プラムなどの果皮の厚い酸味の高い果実味が感じられる。
全体的にかなり華やかな印象で、右岸のテイストを残しながら重さを感じない、ミディアムボディ。
西洋杉、ビターチョコレート、タバコ、甘草、バニラ、シシトウなど。
木材のニュアンスと品種の個性が良く出ている。
全体的にボルドーらしい甘やかさ、エレガンスがあるのだけども、シラーに所以するものか、先述のミシャック同様酸味が際立っており、重厚さよりクリアさが表現された造りになっている。アウトラインは完全にボルドー右岸だが、タッチはロワールのカベルネフラン、ソーミュールなどのそれと近い。冷涼な果実味を感じる。


グランドバージはバロッサヴァレーのワイナリー、プロヴィダンスはマタカナというマイナーな土地で作られています。
バロッサヴァレーはオーストラリアの高級シラーズが生産される土地で有名ですね。地中海性気候で昼と夜との寒暖差が激しい。日照時間が長い。最高気温は高め。湿度は低い。なるほど遅熟のカベルネソーヴィニヨンやシラーズに適した土地ですね。(カベルネなら砂利質の方がいいんだろうか...)
また同じバロッサに標高の高いイーデンヴァレーがあるのがいいですね。こちらはリースリングがメインで栽培されてるようです。
ミシャックはまさに日照条件の良い土地から出来た豊満な果実味のあるシラーズで、シラーズの典型とも言える酸味と果実味の際立った味わいだと思いました。


マタカナのプロヴィダンスは比較的ボルドー右岸、サンテミリオンに近い造りを感じます。これはカベルネフランのアッセンブラージュによるものかもしれません。
華やかさ、小豆の香りなど風味の部分はサンテミリオンのフラン。ボディの軽やかさはソーミュールシャンピニーのフランを感じました。
ただボルドー右岸やロワールのフランには無い力強い酸味はシラーズによるものだと思います。多分。
ロワールのカベルネフランに出る酸はもっとシャープな気がする...
メルローはあんまりよく分からなかったですが、多分サンテミリオンっぽさに包含されてるんじゃないかと。マルベックはさすがに分からなかったです。

予想外のセパージュですが、それはともかくとしてかなり良いバランスに仕上がっていると思います。
品種の特徴もよく出ているんですが、足りない部分を補い合っているボルドーの様な整合性の取れた味わいだと思いました。

価格的にはオーストラリアとしては高いと思いますが、なかなかコストパフォーマンスに優れたワインだとおもいます。安いっちゃ安いし高いっちゃ高い。
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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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