天上に至る美酒、クロードデュガ シャルムシャンベルタン、ルフレーヴ バタールモンラッシェ


※ぱっと見キャップシールと背景がおめでたい色合いだが、その実、とても偉大なワインたち。

こんばんわ。
前回、前々回に引き続きブルゴーニュでございます。
今回はクロードデュガとルフレーヴです。
説明不要な生産者ですが、クロードデュガはジュヴレシャンベルタンで最も偉大な生産者の一人で、良く言われるのが「全盛期のDRCを超える生産者」。私はヴィレーヌとアンリフレデリックロックのDRCしか飲んだ事無いので何とも言えませんが...
自然農法、馬での耕作、徹底した除芽、選果を行った平均樹齢は40年以上、最古の樹齢で80年から産出される凝縮感の高い葡萄を高い新樽比率で仕上げる(特級、一級が100%)ノンコラージュ、ノンフィルターで瓶詰め。フラッグシップはシャペル、シャルム、グリヨットの3つのグランクリュ。生産量は非常に少なく、グリオットは2樽、シャルムで4樽程度。

そしてルフレーヴは正真正銘シャルドネ世界トップの生産者といっても過言では無いでしょう。そして白ワインにおいて最も有名な生産者でもあります。厳密なビオディナミ、収穫用具の醸造設備の徹底したクリーン化を行い、醸造における新樽比率は特級でも25%と抑え気味。複雑で強固な骨格を持ちながらクリアで透明感のあるワインを生み出します。フラッグシップはヴィアンヴニュバタール、バタール、シュヴァリエ、そして0.5haのモンラッシェ。

今日はフラッグシップのシャルムシャンベルタン、バタールモンラッシェ。
楽しみです。

生産者: クロード デュガ
銘柄: シャルム シャンベルタン グランクリュ 2010

約47000円、WA95点(2009)
色調は黒に近いガーネット、粘性は高い。
クロードデュガ最高!!べらぼうにいい。
以前飲んだジュヴレシャンベルタンプルミエクリュの感動を思い出した!
この野性味ですよ、このスタイルですよ!
仏教的なインセンス(というか川崎大師の線香ですかね、よくある線香じゃない)や炒ったコーヒー豆とムスク、焼いたゴムから生み出される脅威の色気ですよ!プラム、ダークチェリーの自然な果実味と伴って、スミレ、薔薇のアロマオイル、燻製肉や舐めし革、カカオが少しずつ香る。葉巻、八角などひたすら妖艶に力強く香る。
リジェベレールにも似ているけどベレールは中華料理のスパイスが強いですが、こちらはより線香っぽさやムスクが強い。
流石に抽出が強いだけに、ややタニックだが、酸味もタンニンに負けないくらい充実しており強烈なパワー感が感じられる。色っぽく宗教的な香りがするシャルムシャンベルタン。素晴らしい。感動した。


生産者: ドメーヌ ルフレーヴ
銘柄: バタール モンラッシェ グランクリュ 2010

約50000円、WA96点(2009)
非常に薄いレモンイエローの色調、粘性は高い。
「想像していたより香りは爽やかで軽やかだな」...と思った直後に強烈に芳香が伸びていく。際限なく複雑に香りを変えながら芳香が伸びて行く。流石にすごいな、ルフレーヴ。
透明感を保ちつつバタールらしい白い花、ヘーゼルナッツやバター、しなやかで柔らかいミネラル感、そして濃厚な洋梨、アプリコットの風味が伸びてゆく。
奇を衒った造りではなく、コート ド ボーヌの王道的な造り。むしろルフレーヴこそコート ド ボーヌのアイコンであり模範だからか。
その王道的なスタイルの中でも驚異的な余韻と複雑さを見せていく。フレッシュハーブ、杏仁豆腐、徐々にバニラ、シナモン、リコリス、徐々に温州みかんや黒糖の様な風味も。あくまでスタイルとしては透明感のあるシャルドネだが、内包している要素は非常に多く複雑だ。すこしずつ灯油やムスクも現れてくる。
酸はしっかりしていて骨格がしっかりしているが、タッチは柔らかで軽やか。この造りで重くならないのは...不思議!
味わいは勿論タイプもスタイルも品種も甘辛すら全く違うけど、その不思議な感覚はシャトーディケムに似ている。内包する要素、複雑さ、凝縮した果実の香りから想像される重さが全く無い、軽やかで透明感のあるタッチ。

はい。
やはりクロードデュガはべらぼうにいいですね。
私がブルゴーニュを飲み始めた時に感動したワインが2本あります。
1本目はコントラフォンのヴォルネイ一級サントノ ディ ミリュー。そして2本目はクロードデュガのジュヴレシャンベルタン プルミエクリュ(クレピヨとペリエールの区画のアッセンブラージュ)。シャルムシャンベルタンはまさにプルミエクリュの延長線上にある驚愕のグランクリュでした。
自然な果実味と香水の様な芳香、インセンス、ムスク。筋肉質でしなやかなボディ。大きな規模感。
単純な果実味とは一線を画す、強烈で個性的な芳香。素晴らしい!
価格が高いのは些か残念ではありますが、クロードデュガのワインはクロードデュガのワインだった。
美味しく飲めるというタイプではなく恍惚に浸る、というのが正しいワインですね。
で、ルフレーヴのバタールモンラッシェもべらぼうに素晴らしいです。
ムルソーほどペトッとはしていないながらもピュリニーにおいてはかなり濃厚で豊満なボディのワインだと思います。ただそこにはビシッとミネラルが漲っていて、全体的な印象ではしなやかなんだけれども、しっかりした骨格が感じられるのですよね。
透明感、清涼感も伴いますので豊満でパワフルなだけではなく、キチッとバタールのテロワールを表現していると思います。

この2本、完璧ですよ。いずれはボトルで飲みたい!

 

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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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