素晴らしきお家ワインを楽しむ(ロベール グロフィエ、ジュヴレシャンベルタン レ スーヴレ)

こんばんわ。
突然ですが今日は余談多めで。

個人的な話で、お家ワインは非常に鬼門だったりします。
今までマジシャンベルタン、シャルムシャンベルタン、エシェゾーに村名と幾度となくピノノワールを開けているのですが、試飲やテイスティングで飲むような煌びやかなピノノワールに出会ったことがありませんでした。

おかしい、温度管理もグラスもヴィンテージも完璧なはずなのに、なぜあの香味が出ないのか...!
きっと状態が悪かったんではないか、色もくすんでいるし...

それは丁度モンジャールミュニュレのエシェゾーを飲んだ時ですかね。おかしいと思いました。
丁度同じ週にモンジャールミュニュレの一級畑とリシュブールをテイスティングしたのですが、あまりにも自宅で飲むエシェゾーと違いがありすぎると、そう感じたんですよ。

※問題の特級エシェゾー。

まるでモンジャールミュニュレこ朗らかに伸びて行く官能的な高域をカッターで雑に切り抜いた様な不自然感。くぐもったようなニュアンス。それは熟成による変化や温度変化による酸化、はたまたはコルクによるブショネとは全く違う違和感。
なんなんだと。一体なんなんだと。

ボトルが古いからか?と思い、2007年のアラン ユドロ ノエラのシャンボールミュジニーを開けましたが、同じく高域を切ったような平坦な味わい。

※問題の村名シャンボールミュジニー。
共通の不自然感がある。

悩み悩んだ挙句、今回のグロフィエのジュヴレシャンベルタン レ スーヴレ2010を一回ベランダで開けました。

するとなんてことでしょうか。

正に私が望んていた、期待していた味わいと寸分の狂いのない、ひたすら華やかで艶やかなジュヴレシャンベルタンが現れましたよ、と。
そして、いつもテイスティングしているキッチンでテイスティングをするとくぐもった香り。


....これだ!


原因が特定出来ました。
以下恥ずかしいのであんまり言えません。セラーの温度管理、保管状態、グラス、ワインの温度、品質には問題ありません。
それ以外の意外な外的要因があったのです...

現にベランダだとフルパフォーマンスが出ていて、キッチンだと香りが変わるという状況から見て多分間違い無いという。

※寒い中屋外でワインを楽しむ図

最高パフォーマンスのグロフィエはとても素晴らしいですね。感動的です。
村名ですがすごくいい。
という訳で、フルパフォーマンスを出したお家ワインのレビューいきます!



生産者: ロベール グロフィエ
銘柄: ジュヴレ シャンベルタン レ スーヴレ 2010

約6000円。WA89pt(2009)
色調は赤みの強いルビー、粘性は高い。
果皮の厚いダークチェリーや溌剌とした甘みのストロベリージャム、薔薇、梗や茎などを感じる透明感のあるニュアンスから、急激に開き始めスミレのキャンディの華やかな芳香。徐々デーツやシロップ、シナモンの甘露なニュアンス、舐めし革、樹皮、モカ、トーストなどの芳香が力強く溢れる。
ビターでドライな果実味から急激に濃厚な甘やかな側面を見せ始め香ばしいトーストに帰結して行く。
タンニンや酸はシルキーである種、シャンボールミュジニー的な森っぽさ、自然っぽさを感じさせる。しかしながらクロ ド ベーズ同様、一本筋の通った骨格でシャンボールの様な良い意味での軽やかさはなくジュヴレシャンベルタンの力強さを感じ取れる。
甘やかな芳香と口に含んだ時の野生の官能は何にも変え難い。
圧倒的素晴らしさを感じさせる村名ワイン。

2日目。
やや獣っぽさ、甘草、鉄の香りが現れ始める。昨日見られた伸びのある甘みが弱くなっているが、未だにギチギチに詰まった果実味があるのは凄いなぁ。

3日目。
まだいける。
やはり酸化のニュアンスが出てきていて目の荒い酸とタンニンが目立つ。果実味としては甘みを伴うところは1日目と変わらないが、ややその部分は落ち込んでダークチェリーの果皮の強さとスミレの香りが前に出ている。2日目の野性味を感じる造りではなく弱さを感じる1日目といった感じ。薔薇やトーストの要素もちゃんと現れている。
ううん、香りは弱くなっているけどなかなかいいね。ちゃんとブルゴーニュしてる。線は細いけど。


しかし村名でこれとは本当に恐れ入ります。
ほぼ一級レベルの厚みや複雑さですよ。
2010年は所感(というか好み)では2009年同様とても良く出来た年だと思っていたのですが、やっぱり覆される事なく2010年のグロフィエはとてもいいです。
アムルーズやボンヌマールシャンベルタン クロ ド ベーズも頂きましたが、村名がこれだけ素晴らしいのですから当然圧倒的な造りでした。
いやいや、恐れ入ってしまいますね。

これだけ楽しめるんですからブルゴーニュルージュ幾つか買っておこうかしら。

  

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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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