アミオ セルヴェル、2010年一級畑並行テイスティング。



こんばんわ。
本日はアミオ セルヴェルです。

アミオセルヴェルはシャンボールミュジニーに拠点を置く生産者で、品のあるエレガントで旨味を最大限に活かした「シャンボールミュジニーらしい」ワインを作る生産者です。
ビオロジックを採用しており収穫は手摘み、その後100%除梗、新樽率は15%から50%で18ヶ月の熟成を行います。
比較的新樽率が低く(これを低いと見るか高いと見るかは人それぞれだと思いますが...)ボリューム感こそないですが、丁寧でエキス感のあるシャンボールミュジニーに仕上げています。
シャルムはややボリューム感あったかな。

今回はレアなデリエールラグランジュと比較的メジャーな一級シャルム、そしてフラッグシップの一級レ ザムルースを頂きました。


生産者: アミオ セルヴェル
銘柄: シャンボール ミュジニー プルミエクリュ デリエール ラグランジュ 2010

約10000円、WA90-92pt(1996)
僅か0.45haから作られる貴重なプルミエクリュ。
色調は赤みの強いルビー、粘性は高い。
プチトマトやダークチェリー、ブルーベリーの凝縮した果皮を感じる果実味、茎や若葉、松の樹皮、土っぽさ、薔薇やスミレなどの華やかさや、シロップ、ローズヒップティーのニュアンスが感じ取れる。
やや(野菜の様な)青っぽさが目立つ作りだが、芳香は鮮明でクリア。やや濃いめの作りで、甘露なタイプではなく華やかな印象を受ける。ファンデーションやトーストの風味も。
酸味は穏やかで甘みもあり旨味が豊か。やや後味に苦味を感じる。タイプの事なる味わい。ベーシックなブルゴーニュの風味とは乖離していて、瑞々しく青っぽく優しい雰囲気が感じられる。


生産者: アミオ セルヴェル
銘柄: シャンボール ミュジニー プルミエクリュ レ シャルム 2010

約13000円、WA88-90pt(1996)
色調は赤みの強いルビー、粘性は高い。
こちらもデリエールラグランジュ同様やや青っぽい風味を感じるが、より力強い、直接的なパワー感がある。
プチトマトやアメリカンチェリーの様な溌剌さを感じさせつつ、ダークチェリー、ブルーベリーの凝縮した果実味。そして茎、若葉、土っぽさ。果実の蜜やシロップのニュアンスや、スミレや薔薇のエキス感がより強く現れており華やかで甘露な味わい。なめし革。ファンデーション。
瑞々しさに関していえば先述のラグランジュと比較すると濃厚な印象でボリューム感を感じる。
やや強めの抽出に由縁するものだろうか。果実味が強く出ている。
タニックで酸が際立っており、凝縮している。非常にパワー感がありデリエールラグランジュとはまた印象が異なった作り。


生産者: アミオ セルヴィル
銘柄: シャンボール ミュジニー プルミエクリュ レ ザムルーズ 2010

約20000円、WA91-93(1996)
色調は赤みの強いルビー、粘性は高い。
シャルムほど濃厚ではない。よりクリアで透明感のあるダークチェリー、ブルーベリーの凝縮した果実味。果実の蜜やシナモン、シロップ、薔薇やスミレのエキス感が構成の中心となっている。ローストしたヒノキ、スーボワやシダ、なめし革、鉄っぽさ、お香の様な香りも感じられる。
対してプチトマトや茎、若葉、松の樹皮のニュアンスは、確かに存在するものの、先述の2本と比べるとやや弱め。
非常に透明感と清潔感の溢れた作りで過剰な青さは存在しない。
凝縮した果実と、華やかな赤い花、鉄分、果皮の香りが一塊となってエレガンスを作り出している。
柔らかな甘み、驚異的なバランス感。
丁度シャルムとラグランジュの中間を行く作りだが、その完成度は群を抜いている。先述の2本と比べると圧倒的に洗練された印象。素晴らしい。


なかなか良かったですね。
どれもエレガントで上品な作りだったかと思います。
割と抽出は強めだと思うんですが、濃厚さはあまり感じなくて、どのワインもピュアなエキス感を持っていた様な気がします。軽やかというのかな。
唯一シャルムだけ強めの印象はありましたが、それでもブルゴーニュを見渡すとやや薄い印象ですね。
んで畑なんですけども意外や意外、デリエールラグランジュはレ クラやフュエの下に位置するモレサンドニ寄りの畑で土壌も粘土質。本来は力強い果実味溢れる作りになるはずですが、何故か最も薄めの作りに。そして最大面積を持つシャルムはミュジニー寄りの石灰岩...だけども最も濃厚な果実味を持つシャルムに。日照条件もあるんでしょうが、ちょっとイメージと違いましたね。そもそもデリエールラグランジュなんて飲んだの始めてだし。
こう見ると畑で勝手にイメージを作れないですね、位置関係と味わいが逆転してる。畑の性質は味わいの一要素でしかないという...ううん、難儀ですね、わからなくなってきた。
そしてアムルーズは...なんかもう流石でした。クロサンジャックといいアムルーズといい生産者の気合の入れ方が違うからか滅多にハズレに当たる事はないんですが、これは大当たりですね。
ミュジニーみたいに一見軽やかなんだけど、奥に凄い圧縮された果実味が潜んでいて...透明感があってすごくピュアな作り。
澄んだ水の中にある真珠みたいなイメージ。かなりすごいですよ。

いや、いい経験できました。
次はボンヌマール、ミュジニー、アムルーズと比較してみたいですね!
機会があれば!

  

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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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