ニュージーランドの高品質なカベルネ、ピノ、リースリングを利く。

こんばんわ。
また更新が止まってましたね...

今回はニュージーランドです。
ペガサスベイとストーニーリッジ、そしてドライリヴァーのレイトハーヴェストです。

ペガサスベイのあるワイパラヴァレーは昼夜の寒暖の差が激しく、秋に雨が降らない為長期間に渡る葡萄の生育が望める土地だそうです。まさにピノノワールにピッタリの土地です。
そんな訳でペガサスベイはピノノワールが得意なのですが、今回はそのフラッグシップ、プリマドンナです。
新樽率30%で二次発酵、18か月熟成し出荷します。

ストーニーリッジは夏期の少ない降雨と高い気温に恵まれたワイヘキアイランドという土地で作られています。
カベルネ、ボルドーブレンドを得意としたワイナリーで、今回レビューするラローズはそのフラッグシップ。
なだらかな北向きの丘陵で日中36度という高温で完璧な熟度に達したカベルネソーヴィニヨン、マルベック、プティヴェルト、メルロー、カベルネフランは除梗、破砕され、ステンレスタンクでの発行を経て、新樽100%で12か月以上の熟成、僅かな清澄と無濾過で瓶詰され出荷となります。

最後にドライリヴァーですが、これはあまり詳細がわかりませんでした…ただニュージーランド最北部のマーティンボロのワインらしいので、リースリングには合ってるのでしょう。レイトハーヴェスト出来るってのもありますし。ドイツ的な気候なのかしら。



生産者: ペガサスベイ
銘柄: プリマドンナ ピノノワール 2009
品種:ピノノワール100%

約10000円、WA92点。
色調は赤みの強いルビー。新世界的ではあるものの極めてブルゴーニュに近いピノノワールの風味がある。
ヴォーヌロマネ的でカレラのジェンゼンに近い作り。
アメリカンチェリーやブルーベリーの果皮の強いニュアンス。溶剤、青っぽい茎や若葉、そしてスミレ、薔薇のエキス。紅茶、動物的ななめし革。
やや茎的な青っぽいニュアンスが強い。比較的ドライで冷涼な作り。果実の甘みをわずかに感じる。(シロップなどはあまり感じない。)
タンニンと酸はやや強め。華やかで細身、ビシッと筋の通ったピノノワール。


生産者: ストーニーリッジ
銘柄: ラローズ 2008
品種:カベルネソーヴィニヨン52%、マルベック18%、プティヴェルト15%、メルロー10%、カベルネフラン5%

17640円、WA94点。
色調は濃いガーネット、粘性は高い。新世界的なカベルネと比べるとより繊細だが、ボルドー左岸のグランクリュクラッセ的なエレガンスと果実味を楽しめる。
熟したブラックベリー、カシス、ドライプルーン、フルーツケーキの様な豊満な果実味。スミレのシロップ漬け、ローストした西洋杉、ユーカリ、タバコやミント、ドライハーブ、リコリスなどのスパイス。カカオやワッフルの樽香。
流石に品種特性としてややタニックな面が前に出ているが、収斂性は新世界のカベルネとしては柔らかくしなやか。カベルネのエレガンスを楽しめる素晴らしいワイン。


生産者: ドライリヴァー
銘柄: リースリング レイトハーヴェスト 2008
品種: リースリング100%

約9000円、不明。
色調は濃い黄金色。粘性は高め。
ややミネラリーで酸が際立つ作り。品種特性であるペトロールやガソリンの様なオイリーな香りと共にシャンピニオン、そしてドライアプリコット、桃の濃厚で甘露な果実味が前に出ている。
白胡椒、果実の蜜、リコリスなど。
香りの濃厚さと比べると、想像以上に滑らかでサラッとした口当たりで、甘口の大部分に感じる重々しいドロッとした感じは無い。
酸が強くミネラリーである事に起因しているのだろうか。


まず赤から。
両方とも素晴らしいピノノワールとボルドーブレンドだったと思います。
特にプリマドンナは新世界的な雰囲気を残しつつ非常にブルゴーニュに寄った作りで、ヴォーヌロマネやニュイサンジョルジュに近い雰囲気を持っています。艶やかでありつつ、どこか溌剌でコケティッシュな雰囲気が魅力のピノノワールでした。
対してラローズはボルドー左岸のグランクリュクラッセに寄り添った作りでありつつ、国産ボルドーブレンドの様な充実した酸味と細身のエレガンスを持ったワインだと思いました。
とても暑い地区のワインだとは思えないし、アッセンブラージュから想像できない。
ただ確かな果実味があるので、生産者の好みによるものかもしれませんね。ボルドーにも似ていますが同じオセアニアのプロヴィダンスが最も近いワインだと思いました。
ドライリヴァーはオーストリアやアルザスの凝縮したリースリング的な味わい。
こちらも良くできていて、きちっと品種特性も現れているし、濃厚ですが味わい自体はサラッとしていて非常に冷涼な雰囲気を感じます。

カリフォルニアやチリなどの個性が確立した新世界ワインと比べて、より旧世界に寄り添ったエレガントな作りをしている非常に面白い産地でした。
なかなか勉強になりますね!

 
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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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