ジョセフドルーアン2001特級比較テイスティング


こんばんわ。

今回はブルゴーニュの老舗大規模ドメーヌ、ジョセフ ドルーアンの特級畑3種類です。自社畑だとボーヌ一級クロ デ ムーシュが圧倒的に有名で、ジョセフ ドルーアンの代名詞にもなっています。今回はジョセフドルーアンの持つ最高の特級畑、クロ ド ラ ロッシュ、シャンベルタン、ロマネ サンヴィヴァンの3本です。

クロ ド ラ ロッシュはモレ サン ドニの幾つかの小区画が併合された特級畑。所有者も多く品質にブレがありますが、基本的には野生的で偉大なワインが作られます。現在ポンソが最大区画所有者。
ロマネサンヴィヴァンは粘土と活性度の高い白亜土壌。表土が深く、水はけはあまり良くない土地と言われています。最大区画所有者はDRC。5.29/9.44ha。
シャンベルタンはジュヴレシャンベルタンにおいて最も偉大な特級畑のうちの一つで、基岩はバジョシアン階のウミユリ石灰岩、上部は白い泥炭質の地質になっています。隣接するクロ ド ベーズとの違いはグリザール小渓谷からの涼しい風の影響を受け、力強いワインに仕上がります。

生産者はジョセフドルーアンですが、これらの特級畑は全て現在所有しておらず、恐らく過去に所有していたか、買い葡萄だと思います。2009年には全てビオディナミに。新樽率30%以下。約12ヶ月から15ヶ月で瓶詰めを行っています。


生産者: ジョセフ ドルーアン
銘柄: クロ ド ラ ロッシュ グランクリュ 2001

WA90-92pt(1995)
この3本の中では、最も甘みが強くロースト香が目立つ。プラム、イチジク、ダークチェリーなどのやや熟成を経た果実味、沢庵、コンソメ、毛皮、燻製肉、干し草、土っぽさなど、熟成香が主体となっている。シナモン、クルミなどスパイシーな側面や焼き芋の様な甘みを見せる。
シャンベルタンを一回り小さくした印象のワイン。
最も熟成が進んでおり、完全にタンニンが溶け込んでいる。そのため酸も柔らかい。ポテンシャルは3本の中では最も低いが、綺麗に熟成しており十二分に楽しめる古酒。


生産者: ジョセフ ドルーアン
銘柄: シャンベルタン グランクリュ 2001

WA89-91pt(1999)
熟成を経てなお硬質で、強烈な塊感。スパイシーで野生的なシャンベルタン。
色調は橙を帯びたルビー、粘性は高い。果皮の厚いダークチェリー、プラムの強固な果実味。
コンソメや野生的な毛皮や生肉、スパイス(グローヴ、甘草)、干し草、ドライフラワー、腐葉土のニュアンス。
果皮から抽出されるエレガンス(花の香り)は熟成香に包含され、より野性味を感じる力強い作りに。時間を経ても最後の最後まで重厚感がある。
かなりタニックで収斂性が強く、引き締まった力強さがある。酸味も充実している。
クロ ド ラ ロッシュに雰囲気は近いが、グレードの差を感じさせる強固さを持ったシャンベルタン。


生産者: ジョセフ ドルーアン
銘柄: ロマネ サンヴィヴァン グランクリュ 2001

WA87-88pt(1999)
3本で最も華やかで艶やかな作り。ヴォーヌロマネらしさが熟成を経てなお明確に現れている。
色調は橙がかったルビー、粘性は高い。梅柴、イチゴ、チェリーリキュールなどの華やかな凝縮感のある果実味に、ブランデーなどの甘み、甘草、グローヴなどのスパイス、樹皮、スミレ、茎などの華やかさ、黒い果実の果皮のニュアンス。焼き芋、生肉、焼いた藁などの熟成香も。
最も先鋭的で、熟成ワインでありながらヴォーヌロマネらしい華やかさ、鋭い芳香を持っている。
タンニンは溶け込んでおり、口当たりは非常に柔らかい。シャンベルタンと対局を成すエレガンスでシャープな作り。


いずれもかなり熟成感が強く現れていましたが、共通していたのは密度の高さと強烈な旨味。最高のテロワールに裏打ちされた密度の高さ、要素の多さが、熟成を経てなお失われることのない果実味、旨味を生み出していると思います。
さて、この中だとクロドラロッシュが一番規模感が小さい様に思えました。対象がサンヴィヴァン、シャンベルタンというのもあるのですが、シャンベルタンの下位互換といった感じでしょうか。散漫なシャンベルタン。
対してシャンベルタンの広がりのある強固な作りとサンヴィヴァンの華やかで鋭い作りは方向性こそ違いますがクロ ド ラ ロッシュとは一線を画していると思います。
シャンベルタンとサンヴィヴァンはそれこそ経年による熟成感は感じられるものの、共通して非常に強固で、十二分に果実味が感じられますし、個々の畑の特徴が良く出ていると思います。

なかなか同一ヴィンテージでこれだけのワインを同時にテイスティングする機会はないので勉強になりました...
生産者の手の入れ方、表現の違いにも大きく左右されますが、基本的にはシャンベルタンとサンヴィヴァンの素晴らしさ際立つワインだと思いました。
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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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