得難い快感、ラモネのシュヴァリエ、アルベールのクロ ド ペリエール

こんばんわ。
久しぶりの更新です。

今回もブルゴーニュ、コート ド ボーヌの白。かなりの銘醸...そしてレアなワインなので緊張しながら飲んでました。

アルベールグリヴォーのムルソークロ デ ペリエールとラモネのシュヴァリエモンラッシェ。

アルベールグリヴォーはムルソーの名門ドメーヌ。タシュロンが栽培を担当し新樽比率20%で12ヶ月熟成の後、瓶詰め。ポートフォリオは厳選された赤三本、赤一本。フラッグシップはモノポールの一級クロ デ ペリエール、一級レ ペリエールの2種類。
ラモネはブルゴーニュ白においてルフレーヴ、コシュデュリ、コントラフォンに匹敵するスター生産者。ただし例の如く球数がべらぼうに少ない。
夏場にヴァンダンジュヴェールは実施せず、春先の摘芽で代用。新樽率は低く(モンラッシェで30%程度)葡萄のナチュラルかつ堅牢で骨格の強いワインを産出する。
フラッグシップは特級ル モンラッシェ、シュヴァリエ、バタール、ビアンヴニュ。特にシュヴァリエのわずか1haのにも満たない占有面積から産出されるワインはほぼ手に入らない。


生産者: アルベール グリヴォー
銘柄: ムルソー プルミエクリュ クロ デ ペリエール 2010

約10000円、WA93-94pt(2006)
色調は淡いレモンイエロー、粘性は高い。ムルソーとしては強いミネラル。豊満な果実味や焦がしバター、ナッツの風味が強く感じられる。
シュヴァリエと比べるとやや凝縮感は劣るものの、膨大な容量と濃厚さ、ムルソーらしい重さがある。非常に果実味が豊かである。濃厚なシロップやハチミツ、熟したリンゴ、マンゴーや洋梨、グレープフルーツなどの果実味(スーパーの青果売り場の様な)スパイス、徐々にシャンピニオンや出汁の風味など。
全体的に果実味が強く若々しいエネルギーに溢れた充実した酸味と旨味がある。アペラシオンの特徴に即した丸みや重みがあるが、村名に比べるとかなり硬さが目立つ。


生産者: ドメーヌ ラモネ
銘柄: シュヴァリエ モンラッシェ グランクリュ 2010

約40000円、WA92-94pt(2001)
色調は淡いレモンイエロー、粘性は低め。強固で石の様なミネラル、灯油の様なオイリーさ、シャンピニオン、ローストした風味が感じられる。
洋梨、桃の艶やかで滑らかな果実味、バター、シャンピニオン、濃厚な白い花のシロップ、白胡椒などのスパイス、モカやコーヒービーンズ、ローストした白檀。目の細かい作り。
酸味が強く、ミネラルも硬い為冷涼な雰囲気が感じられる。ただ内包する果実味は非常に強く凝縮感に満ち溢れている。バタールと比べてより引き締まった作り。余韻は凄まじく長い。


ラモネのシュヴァリエモンラッシェ、本当に素晴らしかったです。
コート ド ボーヌの王道的な作りでありながら、石を砕いた様な強固なミネラルと(場所的にはピュリニーなんですが、生産者の特徴か?)シャサーニュモンラッシェ的な凝縮した果実味を中心に石油やバター、ナッツの風味など複雑極まりない構成。そして、その中に緩みや隙が無い。水晶が如き透明感のある完璧な構造美。
全くもって素晴らしいシュヴァリエでした。
対してクロ デ ペリエールは要素自体はシュヴァリエと近いものがあるのですが、主張する要素がまるで違っていて、豊満さや甘露さの構成がより際立っている。
ムルソーの特徴自体はしっかり出ているのですが、その中でややシャープな一本線が通っているのが印象的でした。
こう見ると生産者の違いもありますが、やはり土壌を重視して表現をしているように見えます。
非常に贅沢で勉強になるテイスティングでした。

 
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No title

こんばんは。
ラモネのシュヴァリエが飲めるなんて、東急本店ですか?
だいたい入荷が1本なのでテースティングに回されるようですね。
2010年は白は良い出来だと思っています。
リリース直後にもかかわらず非常に完成された味わいと長い余韻がすばらしいと感じています。
とてもシュヴァリエは買えませんでしたが、先日リショットを家で飲んだ時に、あまりの完成度でびっくりして買い足してしまいました。
いい経験をされてうらやましい限りです。
・・・すみません、グリヴォーをスルーしてしまって。感想を言えるほど飲んでいません。

No title

私見ですが、2009と2010は赤白共にとても凝縮感のある果実味にあふれた優れたヴィンテージだと思っています。ブルゴーニュらしさで言えば2008だと思いますが・・・私としてはこの2年のヴィンテージが卓抜しているかなと。
ラモネの1級リュショットですか?羨ましいですねー。
私はシュヴァリエどころかリュショットも買えませぬ・・・金額的に。
ただブルゴーニュブランくらいは!2010の!

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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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