ポムロール最高峰。ラフルール、オザンナ、セルタンを効く



こんばんわ。
今日の朝ボジョレーを上げましたが、夜はボルドーで。(※飲んだのは先週)

さて今回はポムロールです。
ポムロールはいわゆるメドックやサンテミリオンの様に格付けが整備されていません。なのでその優劣は品質、評価で決まります。
その中で高い評価を受けた人気シャトーのワインはシンデレラワインと呼ばれメドック、サンテミリオンを優に超える高騰を見せています。
そんなポムロールで最も人気が高い(そして価格が高い)ワインは、ご存知シャトーペトリュス、シャトールパン、そしてシャトーラフルールでしょう。
特にペトリュスより格段に狭い4.5haから生み出されるシャトーラフルール(年間12000本!)は、時として品質はペトリュスを凌ぎ、また入手困難なワインとしても知られています。土壌は酸化鉄や石灰を含んだメルローに適した粘土質です。
そして残り2種類はヴューセルタンとオザンナ。これらもポムロールにおいて著名かつ高品質なメルローを産出しているシャトーです。
ヴューシャトーセルタンはペトリュスに隣接するシャトーですが、土壌はポムロールに珍しいCSに適した砂利質。
だからか、非常にタッチがエレガント。ポムロールのメルロー単一種にありがちな冷ややかな土のニュアンスよりも、メドックに近い華やかで華美な印象を受けるワインを作っています。
オザンナはジャンピエールムエックス作。ラフルールやペトリュスの間に位置する畑を所有しモダンなポムロールワインを作っています。


生産者、銘柄: ヴュー シャトー セルタン 2007
品種: メルロー60%、カベルネフラン30%、カベルネソーヴィニヨン10%

約17000円、WA89pt
色調はやや薄目のガーネット、粘性は高い。
いかにもレベルの高いボルドーといった感じ。メルロー比率の高い左岸の様な香り。まだ全くもって硬いが、ブラックチェリーやプルーンなど重量感のある果実味、スミレの華やかさ、西洋杉、トーストやブリオッシュの樽香。野性味のある生肉。小豆、スーボワ、茎、煙草、甘草など。
非常に濃厚だが、どこか清涼感のある味わいでタンニンより酸の方が目立つ。コンセイヤントの様なエレガントで華やかなスタイル。カベルネフランに所以するものだろうか。
安定した液体のバランスを持つ素晴らしいポムロール。


生産者、銘柄: シャトー オザンナ 2007
品種: メルロー80%、カベルネフラン20%

約25000円、WA90pt
濃いめのガーネット、粘性は高い。よりポムロール的な重々しさを感じる作り。
こちらもかなり硬めのタッチ、小豆や煙草、乾いた土、トリュフ、そしてリコリスやグローヴなどの複数のスパイス、ドライハーブ、アーモンド。プラムやカシスなどの濃厚でドライな果実味。スミレ、西洋杉、ピーマン。やや、インキーなニュアンス。生肉。炭焼きなど。
ヴューシャトーセルタンと比較すると、やや土っぽさや重々しさを感じる作りで酸味は先述したワインと比べて弱いが、非常にタニック。口に含むと豊かな土と小豆の香りがひろがる。


生産者、銘柄: シャトー ラフルール 2007
品種: メルロー50%、カベルネフラン50%

約82000円、WA87-89pt
ガッチガチに閉じている。
色調は濃いガーネット、粘性は非常に高い。ポムロールを体現する香り。
ポムロールの代表的なスタイルと比べて、華やかな薔薇、スミレの香りが強い。ただエレガントではあるが、細くはなくボディはべらぼうに強いフルボディ。
ベースは小豆、乾いた土、西洋杉などの大地香、ユーカリ、グローヴ、リコリスなどのスパイス香が中心になる。ミルクコーヒーやトースト。
徐々に濃厚なクレーム ド カシスやプルーンの甘露で重厚な香りが放ち始める。パストラミハム、炭焼きなど。
トロッと蕩ける様な濃厚で華やかな香り。
タニックで酸味も強いが、口内に膨らみのある果実と花、土の香りが広がる。大元のレベルの高さを感じるが、現段階で他の3本と比べて図抜けてるかといえば、大きく変わることはない。熟成すると大きな差が出るだろう。


現段階だとヴューシャトーセルタンが最もバランスが良く美味いです。他のはさすがに硬すぎた。
ポムロールとしては軽めのタッチだけど、濃厚なピノノワールにも似てべらぼうにエレガント。ラ コンセイヤントに近い作りですかね。
オザンナはセルタンから見ると、本当に超重量級。これぞポムロールといった感じ。木材、小豆、土っぽさが非常に強い。まだ全然硬かったので、今飲んだのは正直もったいないなーと。

そしてラフルール。
これはもうペトリュスと同じで口に含めただけでラッキーでした。
ただワインとしての美味さを考えるとセルタンの方が美味かった。なにせ硬い。
造りとしてはペトリュスと同じ方向性。あくまでポムロール的な土っぽさや重厚感を保ちながら豪華で煌びやかな風味。オザンナが完全に低域の伸びが強いのに対して、低域だけでなく中域の伸びがすごくいい。(何をいってるかわからないっすね...)
タンニンも酸も強いのに今の段階から煌びやかという事は素晴らしく熟成すれば相当良くなりそうです。メチャクチャポテンシャル高い。

やはりポムロール...というかボルドーは熟成を経た方が美味しいですね。
その中でヴューセルタンはなかなか貴重な存在だと思いました。


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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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