新世界シラーズを見直す。

こんばんは。
新世界のシラーズは何回か飲んだ事はあるのですが、正直アルコール度数の強さから「カベルネ、メルロっぽいなー」至極的外れな感想を漏らしていたのですが、先日のローヌのエルミタージュ、コートロティ、ヌフを比較的短期間で飲み込む事でシラーズの良さ、というか特徴が少し見えてきたような気がします。
あんまりにも高いのをポンポン開けるわけにはいかないので今日はデイリーのシラーズを開けたのですが、なかなかに面白い発見がありました。

生産者:セント ハレット
銘柄:フェイス シラーズ バロッサヴァレー2008

ここ最近のシラー系ブームの続きでオーストラリアのシラーズを頂いています。
価格は1900円と非常にリーズナブルです。
色調はインクのように黒に近いガーネット。粘性は高め。
やや豪奢なエルミタージュと言った印象。濃い色調の外見と同期を取る様な、カシスやアメリカンチェリーの香り。パストラミハムのスパイシーなニュアンスも。
わずかに焦げたゴムやスミレなどの赤い花の香りも。
しかしながら中心にどっしりと鎮座するのは果実味で、全体的にメルロー的なニュアンスが感じられるものの、タンニンより際立つ酸味が特徴的。
穏やかな甘みのあるローヌのシラーと比較すると酸味も相まって非常に溌剌としている印象。
アルコール度数の高さでマスキングされて全体的にぼやけた印象ではあるものの、よくぞ1900円でここまで造る事ができたな、と関心してしまう。


なかなか楽しめる造りだったかと思います。シラーズはシラー程特徴的なスパイスの風味も無いし、新世界らしい面が中心に出てくるのでメルローやカベルネソーヴィニヨンに似た雰囲気はあるのですが、品種独特の黒胡椒のニュアンスが僅かに感じられるのと際立つ酸味が非常に分かりやすく特徴を表わしていますね。
逆にシャプティエのクローズエルミタージュはスミレの香りが強く出ているのですが、それは作り手の個性なのかな。ピノもカベルネにせよ、何にせよまとめてテイスティングしないと分からない事は沢山あるな、というのが所感。
いやいや、難しいものですね。
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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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