リジェベレール、驚嘆のエシェゾー2010と安定のクロ ド シャトー3ヴィンテージを利く。



コントリジェベレールはブルゴーニュの大貴族。1800年代、シャトードヴォーヌロマネを手にいれた際に様々な偉大な畑を手にいれたが、相続問題でラ ロマネ、レイニョ、ショーム以外の畑は全て売却、それらもネゴシアンを通じて販売がなされた。2006年より自社畑での生産者を開始した。
熟した葡萄はすぐに摘み取り、不良果を徹底的に取り除き、すべて除梗、1週間の低温浸漬、澱引き後新樽で熟成、ノンフィルター、ノンコラージュで瓶詰めする。今回の村名クロ デュ シャトーはピンク色の泥炭岩から作られ、繊細でエレガントなスタイルとなる。


生産者: コント リジェ ベレール
銘柄: ヴォーヌ ロマネ クロ ド シャトー 2004

約12000円、WA91pt
色調は最も薄いルビー、透明感は低め。粘性は高い。
流石に3本の中では最も薄めで熟成感が現れ始めている。
こちらもオリエンタルなスパイス香は少ない。
フランボワーズ、イチゴなどの赤系果実、薔薇、腐葉土、クローヴ、シナモン、生肉の野生的な香り。
ローズヒップティー、僅かにカカオやコーヒーの様なロースト香。
酸もタンニンも見事なまでに溶け込んでおり、非常に滑らかなタッチ。落ち着いた赤系果実が妖艶。
リジェベレールっぽい力強さはあまり無いね。


生産者: コント リジェ ベレール
銘柄: ヴォーヌ ロマネ クロ ド シャトー 2005

約12000円、WA88pt
色調はやや濃いルビー、粘性は高い。2006年よりもやや濃い作り。
こちらもオリエンタルなスパイスはやや控えめ。ダークチェリーやフランボワーズなどの果皮の厚い果実の華美な風味に、スミレや薔薇の花の香り、茎、若い葉などの青い香り、濡れた土っぽさ、なめし革、鉄分、樹皮、シナモン、グローヴ、溶剤など。カカオやコーヒーのなどの風味も感じられる。
最もタニックで酸味が強いが、その分力強く長期熟成が期待できそう。ただ残念ながらいつもの八角や五香粉の風味は感じられず残念...この中でももっともパワフルで力強い作り。


生産者: コント リジェ ベレール
銘柄: ヴォーヌ ロマネ クロ ド シャトー 2006

約12000円、WA89pt
色調は淡いルビー、粘性は高い。
オリエンタルなスパイスは控えめ。2004年に比べると非常に濃く感じる。
2005年よりやや薄めながらも、時間を経てもヨレない、濃厚な甘みを感じる作りだ。
甘露でジャミーなダークチェリーやフランボワーズ、イチゴの甘酸っぱい香りとローストした樹皮、シナモンなどのスパイス、スミレや濡れた土、なめし革、鉄釘、微かに八角、トーストなど。
こちらもかなりタンニンが溶け込んでおり穏やかな風味。
果実感も強いし、現状一番バランスがいいのは06かも。口の中で赤系果実が弾ける。


銘柄: コント リジェ ベレール
生産者: エシェゾー グランクリュ 2010

約42000円、WA94-96pt(2009)
色調は濃いめのルビー、粘性は高め。安定のリジェベレール。官能的。
強烈なアジアのインセンス、五香粉、八角などのスパイス、野性的なパストラミハムや血の香り、ダークチェリーやブラックベリーの濃厚で目の詰まった果実味、ローストした藁や松、樹皮、オリエンタルスパイス。ワッフル。スミレや薔薇のエキス。
密度、芳香含めてクロードデュガに限りなく近い作り。
高密度に張り巡らせられた果実味とインセンスのエキゾチックな芳香に旨味と酸味が伴う。
まったくもって素晴らしいエシェゾー。


コントリジェベレールのクロ ド シャトー。2004、2005、2006。村名のモノポール。
最後に飲んだのは一昨年くらいなんだけど全然リジェベレールらしくないんだよね、このワイン。
クロ ド シャトーのバーチカルは06が最もバランスが取れていた。若々しさで言うと05で長期熟成が望めそうな味わいなんだけど、現時点ではちょっとタンニンがキツすぎてあまり好みではなかった。04は05とたった一年差でこれだけ解けてきている事を考えると元々弱いヴィンテージだったのかも。
ただ飲み頃ドストライク。タンニンがかなり溶け込んで半端ない旨味と赤系果実の穏やかな甘みがじわじわ来る。相当美味い。06は05よりタンニンの抽出が抑えめなのか、それともヴィンテージによるものなのか、05と同じ若々しさがありながらトゲトゲしさはないっていう。
・・・ただ美味しいんだけど平準的なヴォーヌロマネの域は出ていない。
コロンビエールもそうだったから、多分五香粉とか八角の超個性的な風味は一級以上のスショ、レイニョ、エシェゾー、ラ ロマネにしか出てこないのかも。多分新樽比率の差なのかな、とぼんやりと思ってる。多分一級以上は少なくとも新樽率60%以上、特級なら100%な筈。村名は旧樽比率が60%を超えてそう。より果実の風味が前に出てる感じ。
余談だがレイニョは特に一級のくせに凄まじい。稀に同生産者でも特級のエシェゾーくらいなら超えてくる。
バッドヴィンテージならラ ロマネすら超越する。なんだろうねアレ。

そしてエシェゾー。これはもうガチで素晴らしい。
同生産者の2009のエシェゾーも飲んだけど、それと比べても2010の素晴らしさは半端ない。
DRCのエシェゾーを事前に飲んでいたのにもかかわらず、感動が褪せなかったのは、多分タイプが大きく違うことに起因するんじゃないかな。
如何にクロ ド シャトーが地味かというのが良くわかる。悲しいかな、所詮は村名だ。
生産者の手の掛け方と持ち前のテロワールは群を抜いている。

そんなわけでリジェベレールでした。
なんかもう本当にこの生産者は素晴らしすぎる。
ブルゴーニュ最高峰のテロワールを持つラ ロマネがこの生産者の所有物で本当に良かったと思う。
(※別にフランソワ ラマルシュ所有のグランド リュがダメだと言ってる訳では断じてありません。マジで。)


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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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