ドメーヌルフレーヴ、一級畑ピュセル、フォラティエール、クラヴァイヨンを効く


こんばんわ。
本日は2010年ドメーヌルフレーヴの一級畑です。
畑はクラヴァイヨン、フォラティエール、そしてレ ピュセル。

ルフレーヴは言わずと知れた、世界で最も偉大なシャルドネの生産者。
フラッグシップの特級モンラッシェ、特級シュヴァリエモンラッシェ、特級バタールモンラッシェはさながらシャルドネの王たる風格と威厳を漂わせる。厳密なビオディナミ、収穫用具の醸造設備の徹底したクリーン化を行い、醸造における新樽比率は特級でも25%と抑え気味。1997年より全面的にビオディナミを採用し、丁寧に栽培された葡萄は1年の樽内熟成後、ステンレスタンクで熟成を進める。

ピュセル、クラヴァイヨンはビアンヴニュバタールモンラッシェ、バタールモンラッシェとほぼ同じ等高線上にある畑で、ビアンヴニュとピュセル、ピュセルとクラヴァイヨン、クラヴァイヨンの上部とフォラティエールは隣接しています。
クラヴァイヨン(5.59ha)はやや他の一級畑と比べると土が重く、ルフレーヴの保有する1級畑では最も下位のワインとなる。
その一つ上に位置するのがフォラティエール(17.64ha)。ル モンラッシェとカイユレと同じ等高線上に存在し、上質のシャルドネを生み出す土壌となる。
最後にビアンヴニュと隣接するレ ピュセル(6.76ha)。一級格付けとしては最も上位に存在する畑で、ルフレーヴの偉大なる特級畑群にピッタリと張り付く最高のテロワールを持つ一級畑。

ほいでは行ってみましょう。


生産者: ドメーヌ ルフレーヴ
銘柄: ピュリニー モンラッシェ プルミエクリュ クラヴァイヨン 2010

約14000円、WA91pt(2009)
色調は淡いストローイエロー、粘性は高い。
チョーキーで切り立ったミネラル、そして果実本来の酸味が非常に充実している。
蜂蜜やシロップの甘い芳香、そしてカリン、リンゴ、洋梨の溌剌とした果実味、穏やかな白い花の香り。
他の2銘柄と比較すると控えめだがバター、ヘーゼルナッツ、リコリスの香り。
最も軽やかな造りでありながら、液体は非常に安定している。
ピュリニーのスタンダード的な作り。透き通るような透明感を感じさせる。
苦味は無いが、アタックはややキツ目の酸を感じる。
口の中で豊満でソリッドな果実味が広がる。


生産者: ドメーヌ ルフレーヴ
銘柄: ピュリニー モンラッシェ プルミエクリュ レ フォラティエール 2010

約20000円、WA92pt(2009)
色調は淡いストローイエロー、粘性は高い。
岩を砕いた様なミネラル、そしてバニラやシロップ、そしてカリン、赤リンゴ、桃などの核種系果実の蜜の濃厚な甘露な芳香が支配的だ。
石鹸や白い花、ナッツ、リコリス、フレッシュハーブ、白胡椒などの複雑な風味が現れる。
酸味は際立っているが、先述のクラヴァイヨンと比べると柔らかく丸みを帯びているように感じる。
凄まじい旨味。やや硬く苦味を感じるが時間を経て開いた時の豊満な果実味は、クラヴァイヨンを遥かに凌駕する。

生産者: ドメーヌ ルフレーヴ
銘柄: ピュリニー モンラッシェ プルミエクリュ レ ピュセル 2010

約23000円、WA93pt(2009)
色調は淡いストローイエロー、粘性は高い。
最も強固で力強い作り。石油の様なミネラル感。
サーブ直後は持てる要素やポテンシャルが多くて硬く閉じこもっているが、本懐は30分後に急激に表れる。
時間が立つほどに官能的で甘露な芳香がに広がっていく。
超濃厚なシロップや核種系果実の蜜。官能的。そしてバニラビーンズ、バタースコッチ、カシューナッツの香り。
洋梨、桃、赤リンゴの果実味。白い花や白胡椒、オイル、リコリス、シャンピニオン、蜜蝋、甘草、杏仁豆腐などの複雑な要素が混然一体となって立ち上る。
クラヴァイヨン、フォラティエールと比べて、酸味は落ち着きを見せる。とはいえそれでも強め。
落ち着きを見せるのは果実味が強烈だからだろうか。
透明感も伴い、ピュリニーの神髄を楽しめる。


香りの方向性はやっぱ似てるんだけどフォラティエールとピュセルの耐久度が半端ない。
クラヴァイヨンは最初から美味いが、徐々に落ち込んでくる。
と、同時にピュセルとフォラティエールは一気に開いてくるという。
かなりの格差がある。クラヴァイヨンとフォラティエールは最初から全開だがピュセルはイマイチ、クラヴァイヨンが落ち込み始めるタイミングでフォラティエールがピーク、ピュセルが開いてくる。クラヴァイヨンが落ち着いたタイミングでフォラティエールがやや落ち始め、ピュセルがピーク。

ただ各々のピークを見るに、やはり一番レベルが高いのはピュセル。次いでフォラティエール、そして大きく開いてクラヴァイヨンといったところ。ピュセルはバタール並と言っても過言では無いレベル。その他の一級と一線を画している。
クラヴァイヨンでも十二分に美味いんだけど並べると、やや密度の低さが気になる。
それでも透明感あるし、綺麗なワインなんだけどフォラティエールとピュセルと比べると若干ひ弱な体躯である事は間違いない。
しかしバタールを飲んだ時にも感じたけど、このバランス感がルフレーヴなんだよな。安直な個性に走らず、ピュリニーモンラッシェのスタンダードを行く作り。ただ果実の凝縮感はどの一級も特級レベルだと思う。丁寧にテロワールの特徴を書き出している。

本当に王道的な作りをしてるよなあ。
あくまでピュリニーの特徴の中で最大限に完成度を高めている。
本当に素晴らしい生産者です。特異でなく、あくまでスタンダードに、けれど品質は当代随一。
だからこそブルゴーニュシャルドネのアイコンになりうるのかもしれない。
感服いたしました。

同一生産者のワインはこちら
バタール モンラッシェ 2010
ムルソー プルミエクリュ スール ド ダーヌ 2007


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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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