神々に祝福されたが如き奇跡的な造形美、ルーミエの村名、一級クラ、一級ビュシエール


こんばんわ。
さて、今回はルーミエの村名シャンボール、一級 レ クラ、一級 ビュシエールです。ヴィンテージはすべて最新の2010となります。

ジョルジュルーミエは恐らくブルゴーニュで最も人気がある生産者のうちの一人で、そもそもの生産量が少ない&市場で瞬間蒸発してしまうため滅多に見かけない、見かけてもプレミアがついてべらぼうな金額で取引されている生産者です。化学薬品、化学肥料、除草剤は使用せず、グリーンハーヴェストによる収量制限、そして無清張、無濾過で果実本来の力を引き出す造りをしています。新樽比率は村名25%、一級40%、特級50%と比較的少ない使用率となります。

村名シャンボールは村名区画と一級区画のブレンド、レ クラはシャンボールミュジニーの中心部にある村の中でトップクラスの区画で、ボンヌマール寄りの土壌ではなく、ミュジニー寄りの土壌となっています。隣接する畑はレ フュエ。ビュシエールはモレサンドニの区画ですが、シャンボールミュジニーのボンヌマールに隣接する畑ですね。

ではいってみます。


生産者: ジョルジュ ルーミエ
銘柄: シャンボール ミュジニー 2010

15300円、WA90-92pt(2009)
村名とは思えないめちゃくちゃな凝縮度。外観は濃いルビー、粘性は高い。放つ果実の香りが半端ない。
凄まじく甘露なピノノワール、だが樽は感じず、本当に果実に所以する香りだ。とてつもなく華やか。
ジャムにしたストロベリーやチェリーリキュール、などの透明感と凝縮感に満ち溢れた果実味と、薔薇やスミレの濃厚なアロマオイル、若干茎や濡れた樹皮、松の青っぽさを感じる。なめし革の野性味、オリエンタルなお香、八角、クローヴ、わずかにトマトやトーストの様な風味。
全体的に果実味が非常に強く強靭、その果実味たるやパワフルと言っていいが、エレガントで華やかである。
スキのない途轍もない村名。
酸味、タンニンは柔らかく、とにかく華やかで官能的な突出した村名ワイン。
余韻は早くも凄まじく長い。
時間が経つと黒糖の様な甘やかなニュアンスがより強く現れて来る。超濃厚だわ..こりゃすげえ!村名とは思えない!


生産者: ジョルジュ ルーミエ
銘柄: シャンボール ミュジニー プルミエクリュ レ クラ 2010

約20000円、WA91-93pt(2009)
村名も凄まじかったが、クラはその上を容易に行く。透明感と純粋感が全く違う。
外観は濃いルビーで、大きな特徴は濃縮した果実味とエレガントな花の香りであることに代わりはない。しかしながら村名と比べると、より旨味を感じさせる風味が現れており、ラムネやジャムにしたストロベリー、チェリーリキュール、ブルーベリージャムの風味が強く現れている。
薔薇やスミレのアロマオイルの様な濃厚さ。ややローステッドな樹皮、茎や若い葉っぱ、松、スーボワなどの森の中に佇んでいるかの如き清涼感。ケーキの如き甘露さ、なめし革や、スパイシーなパストラミハム、シナモン、クローヴ、八角など。ややトマトも感じる。炭焼き、ゴムなど。
口に含むと圧倒的な花の香りと果実の香りが広がる。なるほど、ここが村名と全く違うところか。
酸味は充実していてタンニンも強いが、それでも柔らかでシルキーでとんでもなく華やかだし、純粋な作り。すげえ!キラキラしたシャンボールミュジニー!
マジで凝縮感あるわ..やべえわ。
時間が経っても華やかでロースト香がなかなか出てこない。ずっと華やかさが続く。素晴らしい。強烈だ。半端ないシャンボール。


生産者: ジョルジュ ルーミエ
銘柄: モレ サン ドニ プルミエクリュ クロ ド ラ ビュシエール 2010

約15000円、WA92-94pt(2009)
より外観は濃いルビーか。粘性も高い。
全体的な雰囲気はシャンボールと異なり、やや硬い雰囲気を漂わせる。べらぼうな濃厚さや凝縮感はそのままながら、ちょっと青いトマトの様な果実感と、ジャミーなブルーベリーリキュールやダークチェリーのジャムの様な香り。
スミレより煌びやかな薔薇などの冷えた華やかさ、紅茶、白檀、スパイシー(黒胡椒風味な)な生肉、シナモン、クローヴ、リコリス、香ばしいクルミ、デーツ、ワッフルなど。焦げた木材など。
酸味やタンニンがやや強めに感じる。
レクラに比べると、同じ一級でありながらバランス感において大きく離されている。しかしながら凡百の一級、特級と比較すると十二分に素晴らしく華やか、そしてパワフルな香りだ。
徐々に茎や若葉などの香りが出てくる。不足は全くないが、村名、レ クラに見られたルーミエマジックがやや濁っている様に感じる。


なんて、最後にクロ ド ラ ビュシエールのやや辛口のコメントで締めましたが、このワインも文中で書いている通り凡百の一級や特級と比較して劣る部分は一切無く、むしろ特級クラスと言っていい造りだとは思います。ただ、魔法が掛けられた様な村名やレ クラと比べると、ややバランス感に欠ける...
これは多分透明感と凝縮した果実味を押し出す特徴に対して、やや青さが際立つのとタンニンの抽出が強い事に由縁するのかな、と思っています。モレ サン ドニのテロワールが作風に対してパワフルすぎるのかも...
それに対して一級レ クラ、村名シャンボールは、ルーミエの作風と折り目正しく華麗なシャンボールのテロワールが上手く合致してるのかも。
その結果、ピュアで透明感のある奇跡的な味わいのワインが生まれると。その味わいたるや...方向性や完成度としてはDRCと近いと思います。(ルーミエの方がやや濃いです)
ちなみに正直個人的な主観で言うとDRCのエシェゾー、グランエシェゾーであれば、レ クラの方が素晴らしいと思います。というか好み。
うーん、レ クラでこのレベルである事を考えると、正直シャンボールトップ3のボンヌマール、アムルーズ、ミュジニーとかどうなっちゃうのか正直全然想像つきません...

高くて、かついつも瞬殺されちゃう銘柄ですが(某百貨店では300人くらい並んだみたいですね...)、なるほど、納得な出来です。この魔法に掛けられた様なドラマチックで奇跡的な味わいは替えが効かないよ。

  

 
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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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