ボノーデュマルトレイ、コルトンシャルルマーニュ20年を検証する。


※珍しく白特級のタテ。なかなか勉強になりました。

こんばんわ。
久々に連続更新出来てホッとしてます。このブログの強みは!多分!更新速度!だと思ってるので頑張ります。

今回はボノー デュ マルトレイのコルトンシャルルマーニュ90年代2種類と00年代2種類をテイスティングしました。
赤も白も早飲み派の僕ですが、なかなか価値観を変えられてしまいました...

コルトンシャルルマーニュを語る上でボノーデュマルトレイは外す事は出来ないと思います。まさにコルトンのスペシャリスト。ラインナップは赤はコルトン、白はコルトンシャルルマーニュのみ。
粘土を含まない石灰質土壌、70~80年級の古木、徹底的に収量制限した葡萄で作られるコルトンシャルルマーニュは、アペラシオンの特徴とも言える強靭で硬質なミネラルと、豊富な果実味を併せ持っている。特級としては新樽比率は低く約30%。
ちなみにコルトンシャルルマーニュとして使われている区画はアン シャルルマーニュとル シャルルマーニュを跨ぐリューディのアッセンブラージュ。

ではいってみましょう!


生産者: ボノー デュ マルトレイ
銘柄: コルトン シャルルマーニュ グランクリュ 2010

WA94pt(2008)、16800円
外観は淡いストローイエロー、粘性は高め。ぽってりとした豊満な印象を受ける。
豊満なアプリコットや洋梨の果実味に溢れているが、テロワール由来の強靭な硬質なミネラル感が体躯を引き締めている。徐白い花やシロップの様な甘露な芳香。徐々にナッツやバターなどのオイリーな風味も現れる。
また白胡椒、シャンピニオン、シナモンなどの複雑なスパイスの香りも。
柔らかい酸味とやや際立ったタンニンを感じるが、基本的にはフルーティで華やかな印象を持ったコルトンシャルルマーニュ。
時間が立つとシャンピニオンやバターやナッツ、石鹸などのオイリーなニュアンスを感じ取れる。


生産者: ボノー デュ マルトレイ
銘柄: コルトン シャルルマーニュ グランクリュ 2002

21000円、WA92pt
外観は2010年とほぼ変わらず、淡いストローイエロー。粘性は高い。かなり熟成感が出てきている。
ミネラルは未だ堅牢で強固。そして2010と比較すると果実味により強い酸味を感じさせる。
出汁の風味を主体に、酸味や旨味を感じさせるカリンやライチの果実味。
バターやナッツの香りは依然感じるものの、やや落ち着いている。
熟成に伴なうリコリスやシャンピニオンの要素や杏仁豆腐、白胡椒、フレッシュハーブなどの風味も。
シャンパーニュのノンヴィンテージっぽい味わい。酸味は程々に残って苦味も柔らかくなっている。
しかしながら今ひとつ果実味が減退している様に感じるのは気のせいだろうか。


生産者: ボノー デュ マルトレイ
銘柄: コルトン シャルルマーニュ グランクリュ 1997

19950円、WA89pt
外観はやや濃いめの黄金色。
丁度2002は熟成の狭間だったのだろうか、若々しい2010年とも年を取った2002年とも異なっている。熟成がかなり進んだ香り。
チョーキーだがミネラル分はかなり柔らかくなっている。
ラムネの様にとても甘やかなカリン、白桃やアプリコットの甘露な芳香と、濃厚な旨味を放つ出汁、また白い花や白胡椒、リコリス、ヘーゼルナッツ、バターの豊満さ、ドライハーブなどの香り。フルーツやスパイスが沢山並んでいる海外のマーケットにいるかの様に複雑。
ミネラルがややほどけてきたのもあって、印象的にはかなり厳しさが取れた。
酸味はさらにかなり柔らかくなっている。全体的に口当たりが柔らかくなったためか、ちょっと苦味が際立って見える。


生産者: ボノー デュ マルトレイ
銘柄: コルトン シャルルマーニュ グランクリュ 1995

21000円、WA93pt
97同様、すごくいい方向に熟成が働いている。
色調はやや濃いめの黄金色。
なぜか更にチョーキーな風味が前に出ている。1997年で一度減退したと思われたミネラルがより強くなっている。ヴィンテージの特性だろうか。
強烈な旨味を放つ出汁っぽさ、洋梨、黄桃のねっとりとした甘い果実味、濃厚なシロップやバニラ、リコリス、白胡椒、ドライハーブなどのスパイスなどの風味が強い。白檀、焦がしバターやクリームなど。甘やかな風味が全体を包む。やや野生的でムスクの様な香りも。
酸味は強いが、苦味は落ち着いている。熟成を経てもっともクリーミーに柔らかくなっている印象。最もバランスが取れている。ミネラリーで甘露なコルトンシャルルマーニュ。余韻も長い。



まずブルゴーニュ白のヴィンテージでいうと、2000年代は軒並みに良いヴィンテージが続き、90年代はばらつきはありますが、たまに良いヴィンテージがあります。
ワインアドヴォケイトによると2010は未発表(ですが09と同等だと思われます)、2002年は92pt、1997年は89pt、1995年は93ptです。

この結果から見ると97が最も生育条件が悪く、最も優れているのは1995、次いで2010、2002となります。
1995年が熟成を経てもミネラルを保っており果実味も十分に豊かである事を考えると93Ptは納得感のある数値だと思います。2010年は言わずもがな、ミネラルが全身に行き渡っており、果実味豊かで溌剌とした印象を受けました。また1997の1995を超える熟成感もまあ納得です。ミネラルが全体の熟成感に消されて骨格が弱くなっていました。

さて、問題は2002で、決して悪いヴィンテージではないのですが、熟成シャンパーニュの様な風味を感じたのは何故なのか。これは良くワイン好きの人と話題になる「熟成の谷」だと思っています。
若々しい内(リリースから2,3年)と完全に熟成したワインの狭間にあるタイミングで、果実味が力強い内に熟成香が出始めると、やや野暮ったい印象になるところですね。
これがミネラルと果実味、熟成香のバランスが均一化すると、いわゆる熟成したワインになるのだと理解しています。
だいたい今なら2007年から2010年が若々しいヴィンテージで、2000年から2006年が谷に当たる部分、90年代でも弱いヴィンテージは99年から熟成を完了し、強いヴィンテージなら、まあ、95が飲み頃じゃないかと。

そういえば確かに95年くらいはあまりハズレがない事に気づきました。なるほど。実際弱いヴィンテージである97は骨格こそ弱めながら美味しいワインである事には間違いなかったし、95は素晴らしい出来でした。赤も同じでテロワール的に弱いルジェの97サヴィニーは十分に楽しめるものだったし...


まあここは生産者にもよるので一概には言えない部分ではあるのですが、基準としてなかなか勉強になりました。



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No title

いつもブログ楽しみに拝見しています。お忙しい中、大変だとは思いますが私のように楽しみに見ている人間もおります。ブログを見て息子の生まれ年のワインでデュガ・ピィのラヴォーサンジャック2010を購入しました。これからもブログ楽しみにしています。

No title

>D~しさん
はじめまして、こんばんわ。
ブログ見て頂いてありがとうございます、大変励みにないます。
18年後、息子さんとラヴォーサンジャックを開ける日が楽しみですね!
今飲んでもラヴォーサンジャックはとても美味しかったですが、お子さんが成長して成人式に飲むワインは格別かなーと思います。

拙いテイスティングコメントが多いですが、是非これからもよろしくお願いします!
プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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