DRC共同経営者プリューレ ロック、自然を感じさせる厳格なクロ デ コルヴェ、華やかなクロドベーズ


こんばんわ。
今日はプリューレロック2種類です。

いきなり余談なんですが、このブログを書く際には3冊くらいの書籍(もしくはWeb)から情報を引っ張ってきて要点だけを書いています。その中でとある本のプリューレロックの項を眺めていると詳細な作り方が載っていました。その中で気になる一文が。



「マストを沈める(全裸で飛び込むが、二酸化炭素に注意」




ほほう!全裸!全裸ときましたか!



テイスティングしていた時に「これフィルターとかコラージュとかしてないな。自然派だ。」とか思ってたんですが....

※件のアンリ フレドリック ロック氏


...あれ?全裸で飛び込んでアレとかソレとか浸かっちゃってます?挙げ句の果てにアレとかソレとか浮いちゃってます?
しかもノンコラノンフィルとか...ヤダー!しかも毛深いじゃないですかーヤダー!



...はい。(※まぁアンリが自らやってる訳ないが...)
プリューレロックはDRCの共同経営者アンリ フレドリック ロックが運営する個人ドメーヌです。とても偉大な生産者で唯一無二のアンリ節を感じさせる個性的なワイン群にはファンが多いです。栽培はビオロジックで、除梗はせず房ごと木樽にて発酵、ピジャージュは人の手にて、アルコール強化の補糖は一切せず、コルヴェは新樽100%で20ヶ月熟成させています。※クロ ド ベーズは不明ですが、畑の強さによる、との事なので多分100%かな。味わい的には70%くらいに感じたけど。

今回はニュイサンジョルジュ 一級クロ デ コルヴェと、シャンベルタン クロ ド ベーズです。
クロ デ コルヴェの畑からは実に4種類ものワインが作られます。
コルヴェの中でも若い樹齢から生産された「Nuit 1(アン)」。40年から50年の古木を使用している「ニュイサンジョルジュ プルミエクリュ」、70年を超える古木からは「ニュイサンジョルジュ プルミエクリュ ヴィエイユヴィーニュ」。
畑名「ニュイサンジョルジュ プルミエクリュ クロ デ コルヴェ」を名乗れるのは、その中で古木かつ、(エキス分や芳香が凝縮される)結実不良の葡萄を使用したもののみ。
つまり同じクロ デ コルヴェの畑でも古木か若木か結実不良を使うか使わないかで名称を変えています。これによってクロ デ コルヴェの品質が保たれているといえます。
ミルランダージュを上手く使うのはアンリジャイエの思想にも似ていると思いますね。
シャンベルタン クロ ド ベーズは、ジュヴレシャンベルタンに置いて数ある特級の中でも別格と位置づけられています。プリューレロックのキュヴェはその中でも樹齢80年を超える葡萄から作られています。

前置きがかなり長くなりましたが、テイスティングレポートいってみますね。


生産者: プリューレ ロック
銘柄: ニュイ サン ジョルジュ プルミエクリュ クロ デ コルヴェ 2005

外観は濃いルビー、粘性は高い。
華やかなクロ ド ベーズと比べてとても閉じている印象。とても厳格な雰囲気を漂わせるニュイサンジョルジュ。
ムスクや仏教的な線香、五香粉などの中華料理のスパイスが全面に満ちて行く。焦げたゴム、漢方、クローヴ、甘草などのスパイス香。ベーコンなどの野性味。
そしてやや遅れて果皮の厚いブルーベリー、ダークチェリーのじわりとした旨味を感じる芳香。瑞々しい薔薇の華やかさが現れる。
非常にタニックで酸味も充実しており、口に含んだ時の芳香の妖艶さは、所謂ニュイサンジョルジュのイメージとは合致しない。
特異でありながら、密教的な香りを感じさせる蠱惑的なワイン。


生産者: プリューレ ロック
銘柄: シャンベルタン クロ ド ベーズ グランクリュ 2005

約28000円、WAは不明。
やや濁りのある深いルビー、粘性は高い。
よりDRCと接近する、果実の瑞々しさや華やかさを重視した作り。ただやや透明感が低いというか雑味..がDRCと比べると感じるような気がする。
ややローステッドな芳香を纏いながら、仄かなオリエンタルインセンスやスパイシーな甘草やグローヴ、生肉や毛皮の様な野性的な芳香を纏っている。エキゾチックな芳香。
干したブラックベリー、ブルーベリーやダークチェリーなどの強い果皮のニュアンス。DRCと共通点があるとすれは、甘やかさがシロップ系でなく、果実原初の果実味があるという所か。しかもメチャクチャ甘い。
薔薇やスミレなどのアロマオイルの様な華やかな香り。チョコレートやトリュフ、溶剤。
全体的に凄まじい力強さを内包しているものの、酸とタンニンが充実しているものの、途轍もないシルキーさを持っている。
口の中で華やかに霧散する。クロ ド ベーズらしさが凄いある。
流石やで。


いずれも凄いパワーを秘めたワインだと思いました。
ただタイプは違います。
クロドベーズは終始開きっぱなしの華やかさ、甘やかさを感じるのに対して、コルヴェはより複雑で内向的な性質を持っている様に感じました。そして艶やかに華やかに開いて行く様は一様ではなくて、まるでスライドショーをみているかの様な多様性があります。
そう考えると質としてはコルヴェの方が高いかも。タイプが違うからかもしれないけど...

好きな人はハマるワインだと思います。コルヴェは通好み。クロドベーズは比較的万人に受け入れられそうなタイプですね。

ところでムスクというか野生的な香りはまさか...いや、まさかね。ハハハ。

 

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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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