ボルドーと時差の無いエレガントなカベルネソーヴィニヨン。ドミナス 2006。

こんにちわ。
本日はカリフォルニア ナパヴァレーのドミナスです。

ドミナスは1983年が初ヴィンテージのクリスチャンムエックスとイングルヌックのジョイントベンチャー。
ナパヴァレーに自社畑を持ち、栽培醸造まで自社で行っています。
今でこそ破竹の勢いを続けるドミナス。しかしながらナパヴァレーでは、自らが得意とするメルローではなくカベルネソーヴィニヨンの栽培に踏み切りました。さまざまな困難があったようで、軌道に乗せるまで、実に10年もの月日が掛かっています。(土壌も右岸のメルロー向けの粘土質土壌ではなく、水はけの良い火山性地質ですからね。)
栽培はボルドーのエレガンスを得るために工夫が凝らされ、ナパの良好な日照条件を調整する為に葡萄の葉を多く茂らせる、収穫前に葡萄に水を吹きかけて清掃する、巣箱を置いて害虫駆除を自然に任せる。など非常に細かいチューニングを行っています。


生産者: ドミナス エステート
銘柄: ドミナス 2006
品種:カベルネソーヴィニヨン80%、プティヴェルト10%、メルロー5%、カベルネフラン5%

13000円、WA96pt
外観は光を通さない黒に近いガーネット。粘性は高い。
予想以上にエレガントで透明感のある作り。カリフォルニアなのに重すぎないボルドーに接近するカリフォルニア。
ドライプルーン、カシス、ブラックチェリーなどの黒い果実の甘露で凝縮されている果実味。...しかしながら暑苦しい濃密さは一切ない。そしてコーヒー、西洋杉、炭焼きなどのローステッドなニュアンス。ミント、スーボワ、生肉。甘草など。インクっぽさはない。
ボルドーに見られる要素を数多く含んでおり、ブラインドで飲んでもカリフォルニアとわからないだろう。
タニックで酸味が充実しているが、僅かに重ねた熟成がエレガンスを表している。
マルゴーやピジョンラランドに通じるエレガントで卓抜したカリフォルニアワイン。


・・・というか非常に優れたボルドーワインと言っていいかもしれません。
高精細で緻密なカリフォルニアワイン、もしくは果実味の高い明るさを感じるボルドーワイン。
比較的新世界的なニュアンスが前に出ているオーパスワンと比べて、こちらの方かよりボルドーに接近した作りだと思います。ともすればメドックよりメドックらしい作りかもしれません。
土壌としては火山性地質の為、水捌けは良いです。なのでカベルネの生育条件には合致しているのですが、ここで問題になるのは日照条件。晩熟品種のカベルネソーヴィニヨンでも一気に成熟させるナパの温暖な気候を、上手く栽培手法で回避できているのが凄いですね。

値段もボルドーのグランクリュクラッセと比べると非常に安価なので、かなりお得感があるワインですね。素晴らしい。


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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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