力強さは8年如きでは変わらない。フェヴレ、特級コルトン。



こんばんわ。
本日はフェヴレのコルトンです。
1979年生まれの若き当主エルワンが指揮を取る新生フェヴレ。2007年から個別のチームによる分担制を行い、完全除梗、フラッグシップには新しい木製槽を使用し、樽はフランソワフレール社他3社に切り替えた。(※前当主の頃に使っていた樽はローストが強く、嫌な苦味が出る事が多かった)、またタンニンを減らすために、過度の抽出や樽の使用を避け、より純粋な果実味を押し出す事に成功した。
今回は大きな変革と若き息吹により品質を劇的に向上させているフェヴレの自信作、特級コルトンのモノポール(リューディ)、クロ ド コルトン フェヴレの2010と前当主の2002を飲み比べます。

クロ ド コルトン フェヴレは、ブレッサンドやクロ デュ ロワ、レ ルナルドと並び立つ特級コルトン最上の区画です。


生産者: フェヴレイ
銘柄: クロ ド コルトン フェヴレイ グランクリュ 2002

約15000円、WA85-87pt(2003)
熟成はしているが、カマンベールの様な風味が現れている。むき出しになったミネラル感。
外観はとても濃い澄んだルビー、やや浮遊物がある。粘性は高い。
樽は落ち着いていて、ダークチェリーや黒オリーブ、プラムなどのやや重たい黒系果実の凝縮感。なめし革、樹皮、紅茶、白マッシュルーム、グローヴ、焦げた木材。
薔薇のドライフラワー。甘草など。
全体的に要素が落ち着いているのもあり、ややタンニンと酸味か際立っている。果実味はやや乏しいが、複雑な芳香が口の中で広がる。


生産者: フェヴレイ
銘柄: クロ ド コルトン フェヴレイ グランクリュ 2010

16000円、WA90pt(2006)
濃密で果実味溢れる濃厚なコルトン。外観は濃く澄んだルビー、粘性は高い。やや固めのミネラルを感じる。
シナモンやワッフル、バニラなど、ややロースト香が強め。梅の甘煮、ダークチェリーやラズベリーの甘露で凝縮した旨味を感じる。華やかなスミレや薔薇、クローヴ、ハーブなど。
動物性の香りはしない。
タンニンは柔らかく、酸は溌剌としている。本来の甘さと梅しばの酸味、旨味の凝縮感がとてもいい。
樽は強めに主張しているが、キチンと果実味も窪んでいなくて、素晴らしい出来のコルトン。


正直私が早飲み派である事を差し引いても2010のコルトンはいい。
2002は素晴らしいワインの片鱗を見せるものの、今ひとつ分厚いタンニンに阻まれて熟成感や果実味が目立たない。ちょっと中抜けして、不快な要素が目立つ作りでしたが、2010にはそう言った部分は全くないです。
樽はしっかりと効いているんだけど、同じくらい強烈な旨味のある果実味が上手くバランスを取っている。そして2002に感じたささくれだったタンニンは、角が取れた様に滑らかでシルキーに。
樽の甘露さや果実の凝縮感、ともに非常に心地良いし官能的。各々の要素が型崩れしないで、きっちりと主張している。
ひとつ垢抜けた感のあるワインだと思います。素晴らしい。

前回の2010のエシェゾー、クロ ヴージョ、シャンベルタン クロ ド ベーズでも思いましたが2010のフェヴレは本当にいい!


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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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