素晴らしいディナーと楽しむ、ブシャールの超絶ボーヌ一級、フーリエのブラン


こんばんわ。
知人宅にお呼ばれしてきました。
ワイン会だったのですが...出てくる手作りの料理がすごい事すごい事!
今回のワインは当然半端無く素晴らしいものでしたが、それも霞むくらいインパクト大の料理の数々!いや、本当にありがとうございました!
とこちらでもお礼を。

で、まずはブログの趣旨であるワインから。今回は持ち込みでブシャール ペール エ フィスのランファン ジェズュ 2008、そしてご用意頂いたフーリエのレアなブルゴーニュブラン。
抜栓は私。ブルゴーニュブランはあまり経験のない蝋封で手間取った挙句、特に乾いても染みてもいないコルクを折るという大失態...。
いやいや、お恥ずかしい。抜栓は超下手なので、80年代以前のボトルになるとほぼ確実に折るんですが、まさか最新ヴィンテージでやってしまうとは...。

フーリエはブルゴーニュでジュヴレシャンベルタンに拠点を置く生産者で、非常に手に入りにくいドメーヌのひとつです。価格は高騰しているとはいえ、品質を考慮すると、まだ良心的な生産者とも言えます。フラッグシップは一級クロ サン ジャック、特級グリオットシャンベルタン。
リュットレゾネで自然のまま栽培、摘房はせず摘芽で収量制限を行い、厳重に選果を行った葡萄を100%除梗、この手の生産者では珍しい20%の新樽比率で熟成させます。そしてノンフィルター、ノンコラージュで瓶詰め。自然な果実の風味を大切する作りです。

ブシャールはブルゴーニュの大手ネゴシアン。歴史は長く1731年にミシェルブシャールがヴォルネイの会社を購入した事から歴史が始まります。
次々と畑を買い足して行く中で1960年までは非常に高い品質を保っていたもののアンリオ社に買収される90年代中盤まで、その評価は地に落ちる。以後劇的に品質は向上している。
人手での収穫、選果台での選定、100%除梗、グラビティフロー式の醸造機を導入。新樽比率は区画、ヴィンテージによって変えているそうです。まるでトップドメーヌが如きこだわりですが、ここ最近のネゴシアンは自社で畑を持っているケースも多く、品質の高いネゴシアンは例外無く気を使った栽培醸造をしている印象。
今回はボーヌ最高の一級畑グレーヴの中にある最高の小区画、ランファン ジェズュ。


生産者: フーリエ
銘柄: ブルゴーニュ ブラン 2010

約4000円。
色調は淡いストローイエロー、粘性は非常に高い。
火打石の様なやや硬めミネラル感。
溌剌としたライム、ライチ、カリンなど爽やかで清涼感のある果実味と、白い花の蜜、バニラ、バターやフレッシュハーブなど。フレッシュな果実味が目立つ。
モレ サン ドニのモン リュイザンとシャサーニュモンラッシェの中間を行く様な非常にアロマティックでピュアな印象を受ける。酸味は柔らかく穏やか。果実味は際立っている。一概に村名以上とは言えないのは近い風味を出すアペラシオンがないから。品質自体は凄まじく高いブルゴーニュブランだ。



生産者: ブシャール ペール エ フィス
銘柄: ボーヌ プルミエクリュ グレーヴ ヴィーニュ ド ランファン ジェズュ 2008

約11000円、WA93pt
色調は濃いルビー、粘性は高め。
ロースト香が強めに出ており、モカやキャラメル、ローストナッツなどの香ばしい香りを主軸にシナモン、デーツやダークチェリー、ブルーベリーなどの黒い果皮のフルーツ。やや茎、樹皮などの青い香り。グローヴ、ナツメグ。控えめに薔薇やスミレなどのニュアンスが感じ取れる。
樽がやや強めだが、果実味のバランスが神がかり的に良い。凝縮感は特筆する程強くはなく、その分樽でカバーしている。
酸味とタンニンはとても柔らかく、シルクの様な口当たり。一般的なグランクリュを超越する素晴らしいグレーヴだ。贅沢な作りの方向性としては極限まで柔らかくしたマジシャンベルタンにも似ている。


フーリエのブルゴーニュブランはいわゆる樽のしっかり効いたシャルドネ的な感じでは無いです。故にムルソーやシャサーニュ、ピュリニーとは印象が事なっていて、どちらかといえばアリゴテ種から作られるポンソのモンリュイサンに近いニュアンス。ただアリゴテ程線が細いわけでは無く、ボディはシャルドネっぽいし、樽はボーヌの白程ではないにせよ、ちゃんと効いている。これは新樽率の低さに所以するものではないかな、と、思うのですが、まあ真偽はわかりません。ただ非常によく出来ていて、清涼感やフレッシュさがありつつ、ちゃんとバターや花の蜜などの甘露なニュアンスがあるんですよね。規模感で言ったらACブルゴーニュの枠には収まらないと思います。

そして、ランファンジュズュはマジで凄い。銘醸畑だし、評価も高いのは知ってはいるのですが、単純にブシャールのイメージと、アペラシオンとしてのボーヌのイメージが強くあって「ボーヌだし、特級レベルではないでしょ」と思っていたのですが、これはもう、ホントに凄いワインです。
結構樽がしっかり効いているのですが、それに負けないくらいの果実味があるんですよね。ロースト香と黒い熟した果実の風味が凄い官能的。
デュガピィの方向性に近いかな、と。だけど、あそこまで濃厚で厳格ではなくて、もっと柔らかくてシルキー。豊満。グランクリュ並みのレベルの高さと厳密さ。ボーヌグレーヴは市街地のすぐ上にある区画なので、若干懐疑的ではあったんですが、なるほどボーヌ最高の区画だけあって、素晴らしい果実味です。

ブシャールはお得意のACブルとラロマネくらいしか飲んだ事が無かったのですが、これだけ品質が高いとなると特級も飲んでみたいですね!


...ワイン会中に頂いたその知人宅で提供された素晴らしいコース。
すごい...すげえわ...
俺も作ってみたい!と同時にいや、無理だわーと思いました!


◆マッシュルームのバターソテー、鴨のリエット



◆アスパラガスとプロシュート



◆真鯛のカルパッチョ、スモークサーモン



◆骨付きラムのグリル



◆鴨ハンバーグ



◆ドライフルーツとチーズ



◆マリアージュフレールのマルコポーロとマカロン



最高のディナーでした!
ありがとうございました!
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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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