サロン1999、ドゥラモット2000。鮮烈で優美なサロンファミリーの2本を利く。

こんばんわ。
引き続きシャンパーニュです。
2012年総括白編は今暫くお待ちください。(選定は終わって今一生懸命書いています)

今回のシャンパーニュは2種類。
コート デ ブラン地区のグランクリュ(村)メニル シュール オジェから産出されるシャルドネのモノセパージュ。ミレジムとしても長期に渡る10年の熟成期間を経てリリースされる、生産本数6万本、ポートフォリオはドメーヌが作る唯一のシャンパーニュにしてフラッグシップ。サロン。
そしてその姉妹シャンパーニュでもあり、そのブラン ド ブランはコート ド ブランのグランクリュから産出されるシャルドネだけを使用、6年程度の瓶内熟成を経てリリースされる。ドザージュは僅か9g。ローランペリエ傘下のドゥラモット。


生産者: ドゥラモット
銘柄: ドゥラモット ブリュット ブラン ド ブラン 2000
品種:シャルドネ 100%

約8600円、WA92pt
色調は淡いストローイエロー、粘性は中庸で、泡は細かく繊細に立ち上っている。驚異的な若々しさ。
非常にクリーミーで甘やかなシャンパーニュ。
フレッシュハーブ、甘やかな花の蜜、シロップ。白檀、焦がしたバター、ブリオッシュ、バニラ、シュトーレン、蒸かした薩摩芋などのアロマが中心となり、熟した赤リンゴ、アプリコットなどの凝縮した果実味。ローストした樽の香りが非常に主体的に現れている。ややモカの香りも。出汁の様な風味も。
酸は溌剌としており、シルキーな口当たり。口に含むとリンゴの爽やかな果実味が感じられる。


生産者: サロン
銘柄: サロン ブラン ド ブラン 1999
品種:シャルドネ 100%

約42000円、WA95pt
基本的にはドゥラモットと近い方向性。色調はやや濃いめのイエローで粘性は中庸。細かい泡がきめ細やかに溌剌と立ち上る。
熟成感と清涼感のある風味。やや強めのミネラル感。
核種類の蜜、ハチミツ、ブリオッシュ、モカ、フルーツケーキ。アプリコット、ライチの凝縮感のある果実味。石鹸やローストナッツやバニラ、クローヴ、フレッシュハーブなど。ピュリニーモンラッシェの様な強い芳香。
酸味は柔らかく、クリーミーなタッチ。クレームブリュレやリンゴの風味が口内に広がる。凄まじく流麗で複雑でしっかりした骨子を持つシャンパーニュ。


まず、今回のシャンパーニュには2つの共通点があります、まずシャルドネ100%のブラン ド ブランである事、そしてコート ド ブラン地区から産出されている事です。
コート デ ブランはその名前が指し示す通り、ほぼシャルドネの作付面積100%の地区。(シュイイだけ極僅かにピノノワールを作っています)
特級畑はシュイィ、オワリー、クラマン、アヴィーズ、オジェ、メニル シュール オジェの6つ。地質は不明ですが、作付面積の広さから考えると如何にシャルドネに向いた土地であるかというのがわかります。

さてその上で思ったのが、テイスティングコメントにも書きましたがサロンよりドゥラモットの方がリッチでボリューム感があるということです。
果実味と香ばしいロースト香が際立っていて(香りの要素的には全く違うのですが)ムルソーを想起させるテクスチャーを感じました。
同じブラン ド ブランでも、サロンは熟成香や溌剌とした果実味、樽、ミネラル、それらから生み出される複雑さを驚異的なバランスでボトルに封じた感じ。印象で言うと若干シャープな味わいというか、目の細かくて筋が通ってるというか、まあ、そんな感じです。

で、なーんとなく思ったのが、ドゥラモットはクラマンやオジェ、アヴィーズあたりの畑を使ってるんじゃないかな、と。
以前飲んだマムのクラマン単一にちょっと通じるものがあるんですよね。あとコント ド シャンパーニュもそう。
あとオジェやアヴィーズはボリュームのあるシャルドネを作れるのでこんな感じになるのかな、と。
メニルシュールオジェ単一のサロンと比べてボリューム感があるのは、おそらくそこに起因するものじゃないかと思います。ややサロンの果実味にシャープさや熟成感を感じるのは瓶内熟成期間の長さに起因するものではないかと。
凄さでいうなら、もう圧倒的にサロンですが(クリュッグにしてもそうですが、どうすればこんなに複雑な構成にして上手くまとまってるんだろう!)、キャッチーなのはドゥラモットですかね、シンプルですが、かなり美味しいと思います。

手に入らない芸術品よりも手に入りやすいコミックスに惹かれちゃう感覚に近いでしょうか。
ただいずれも後世に評価されるものがあるのは一緒かなあ、と思います。
ワインって本当に面白い!

 
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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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