繊細かつ緻密に編み込まれた熟成感、クリュッググランキュヴェ。本来の葡萄のポテンシャルを映した熟成感、ヴィンテージ1998



メリークリスマス!別に何もないですけど!メリー!クリスマス!

クリスマスはお家ですき焼き食べて、勇者ヨシヒコみながら、チーズかじりつつクリュッグとシャペル ド ミッション オーブリオンに舌鼓を打っておりました。だらだら!

さて、クリスマス特集でシャンパーニュ特集第一弾です。
今回はクリュッグのスタンダードラインのグランキュヴェ NV、そしてミレジムのヴィンテージ 1998です。

クリュッグはくぎゅ...クリュギストという熱狂的なファンがいる事で有名です。僕はあまり知らないし見た事もないのですが、いるみたいです。
圧搾機で絞られたヴァン ド キュヴェのみを20-30年使用した古い小樽でマセラシオン(新樽は使わない!)。そして、クリュッグの本懐であるブレンド作業に入ります。3つの葡萄品種を村、区画ごとに分けたベースワインに、収穫年の異なるリザーブワインをアッセンブラージュしていきます。熟練のブレンダーが舌だけを頼りに。瓶内二次発酵後グランキュヴェは6年間、ヴィンテージは10年寝かせての出荷。これらの要素が欠ける事無く行われる事で芸術的なクリュッグが作られる。
フラッグシップはブラン ド ブランの「クロ デュ メニル」、ブラン ド ノワールの「クロ ダンポネ」の2種類ですが、まあ高すぎて中々手に入らない代物です、はい。


生産者: クリュッグ
銘柄: クリュッグ グランキュヴェ NV
品種: シャルドネ、ピノノワール、ピノムニエ。比率は非公開。

約17000円、WA90pt
色調は濃いストローイエロー、ディスクは厚く、粘性は高い。泡は細かく繊細に立ち上る。
突出したミネラル感がある。
やや熟成感を感じる出汁の様な味わい。ドライシェリー。凝縮したライム、グレープフルーツ、アプリコットの果実味、塩気のあるナッツ、木樽、白い花、ハチミツ。ドライハーブ、リンゴの蜜、バニラ、キノコなどが一塊になって立ち上る。旨味の詰まった複雑な味わい。
酸味は溌剌としており口に含むと複雑な旨味、ハチミツが弾ける。
方向性としてはアンリジローと似てはいるものの独特の芳香を放つ。


生産者: クリュッグ
銘柄: クリュッグ ヴィンテージ 1998
品種: シャルドネ、ピノノワール、ピノムニエ。比率は非公開。

31500円、WA94pt
色調は濃い黄金色、粘性は高く、細やかな泡が持続的に繊細に立ち上る。
香りの広がり、立ち上がり方、繊細さは実に見事。
薩摩芋の甘露煮やバター、蜂蜜、出汁。凝縮感のある旨味を生み出すカリンや摩り下ろした紅玉、アプリコットの果実味、塩気のあるローストナッツ、リコリス。ミネラル感はあまり感じられない。徐々にシャンピニオンの香りが現れる。
伸びやかで清涼感のある非常に完成度の高い一本で、酸は生き生きとしており溌剌とした印象を受ける。またそれと同時に非常に複雑な香りが現れている。爽やかでありながら奥深いものを秘めている。


いや、流石に凄いですね。
ヴィンテージ1998は当然の様に素晴らしいんてすか、グランキュヴェも相当素晴らしい。
ここで中々不思議なのが、グランキュヴェよりヴィンテージの方がやや若々しく感じる所ですね。グランキュヴェの酸や泡は、かなり溌剌としていて若々しい印象を受けるのですが、香りに複雑な熟成香が混じっているんですよね。ベースは当然若いヴィンテージだと思うので、多分古めのリザーブワインを結構使ってるのでは、と。
これ、アンリジローにも感じる特徴だと思っています。それによってスタンダードラインとは思えない程の複雑味と繊細さがでているのではないかと。

対してヴィンテージの方は熟成感の中にも果実味の凝縮感(シャルドネっぽいですね)がしっかり残っている印象。ただ熟成に伴って泡や酸味はかなり落ち着いています。クリュッグの奇跡的なバランスにおいて苦言を呈する訳ではないのですが、より自然な熟成シャンパーニュの味わいが出ている様な気がしますね。果実味の残り方や泡の弱まり方が芳香に対して順当といいますか。そんな感じです。

個人的な感覚でいうならばヴィンテージ1998がやはり美味しいと思うのですが、趣向や工夫を感じられるのはやはりグランキュヴェですかね。
緻密という言葉が最もしっくりくる。
若いヴィンテージに編み込まれた熟成のニュアンスが不自然無く混在しているのは流石です。
ストレートな若々しいシャンパーニュも美味しいと思うのですが、ここまで作り込まれたシャンパーニュは流石の一言に尽きますねえ。

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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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