アルフレッド グラシアン2種とテタンジェ コレクションを利く。

こんにちわ。
今日はテタンジェのコレクションと、アルフレッドグラシアン2種をレポートします。

テランジェは1734年より続く老舗NMで1930年からテタンジェの名称でシャンパーニュを販売しています。自社畑は288ha。今回のコレクションは優良な年だけに生産される特別アートボトルで、世界の著名なアーティストが参加しています。1981年はアルマン フェルナンデス氏の手によるもの。同じ年のムートンのラベルも手掛けています。

アルフレッドグラシアンは1800年代からエペルネに本拠を構えるメゾンで、ブジー、アンボネイ、レ・メニル・シュール・オジェなどの自社畑1.73haと60を超える契約農家から葡萄を購入して醸造するネゴシアンスタイルをとっています。契約農家のものは試飲して品質チェックしています。樽内熟成はシャブリの生産者が使用した228リットルの旧樽を再利用する。バトナージュやマロラクティック醗酵は行わない。
フラッグシップのパラディはアヴィーズ、クラマンのシャルドネを65%使用しています。今回はブリュットミレジメ、パラディの2種です。


生産者: テタンジェ
銘柄: テタンジェ コレクション ブリュット 1981
品種: ピノノワール 60%、シャルドネ40%

約40000円、WA平均94点
色調は濃い茶がかった橙色。粘性は高く、泡は殆ど残っていない。
泡は抜け切っているものの、非常に甘露でコクのある味わいで、強烈なモカやシナモンの芳香と凝縮したドライアプリコットの果実味、塩で炒ったナッツや白檀の風味が際立つ。
アタックは甘露でアプリコットの心地良い旨味と酸味がある。
凝縮感があり、極めて品質の高い白ワイン。甘口のゲヴェルツトラミネールの様にアロマティックな熟成シャンパーニュ。


生産者: アルフレッド グラシアン
銘柄: アルフレッド グラシアン ミレジメ 1999
品種:シャルドネ63%、ピノノワール17%、ピノムニエ20%

約8000円、WA90pt
色調は輝きのある済んだストローイエロー、粘性は高め、泡は細かく立ち上る。
熟成シャンパーニュに見られる、焼き芋の様な甘いニュアンスが主体となっている。凝縮した旨味のある出汁、レモンや赤りんごや白い花の蜜、バニラ、バター、ドライハーブ、リコリス、ジンジャーブレットなど。
全体的に酸味の強い溌剌とした果実味が漲っており、その中に旨味や甘露さが包含されている感じ。
良く出来たシャンパーニュで繊細な味わい。深みのある複雑さが特徴的だ。


生産者: アルフレッド グラシアン
銘柄: キュヴェ パラディ 2005
品種:シャルドネ65%、ピノノワール35%

約15000円、WA92pt
外観は明るい黄金色、粘性は高く、きめ細やかな泡が力強く立ち上る。
ほのかに熟成した香りが感じられるが、やはりまだまだ若々しく溌剌とした印象。
しっかり筋の通ったミネラル。
レモンやグレープフルーツなどの清涼感のある果実味。旨味成分が漲っている。少しずつ、白い花の蜜やバター、バニラなどの甘みも現れてくる。フレッシュハーブ、石鹸の様な香り。
最初はやや酸味が強くフレッシュに感じるが、少しずつ柔らかになっていく、旨味やオレンジの様な旨味に切り替わる。ブラン ド ブランが如き風味。


さて、テタンジェですが、これはもうさすがという出来で。
経年によって泡は抜け気味ですが、その分非常にスティルワイン的なボディをしていると思いました。
ただ味わいは熟成したブラン ド ブランそのもの。アロマティックなモカの香りと豊満な甘みが特徴的でした。
やはりシャルドネはクラマンかアヴィーズあたりなのかしら。
熟成したシャルドネ主体のシャンパーニュはかなり注目ですね。
もともとシャンパーニュは熟成したものの方が好きなので、今後はもっと熟成ブラン ド ブランに注目して行きたいと思います。
次にアルフレッド グラシアンのミレジメ1999とパラディ2005。
ミレジメはヴィンテージシャンパーニュとしては比較的手に入れやすい価格帯でありながら、品質はかなり高いと思いました。全体的に溌剌した酸味がありながら、シャンパーニュのシャルドネ主体らしい甘露な味わい。
ヴィンテージの特性もあるかと思いますが、熟成を経ていながらも非常にしっかりした造りでいい感じ。
パラディは更にその上を行きますね。これが私が若いヴィンテージの方が好きっていうのもあるんですけど、ピュリニー的というかムルソー的というか、コント ド シャンパーニュの様なブラン ド ブランの様な風味があるんですよね。
これがフレッシュでありながら結構甘露で濃厚な味わいで非常に良い。
とりわけシャルドネが良く出来た年であるのと、アッセンブラージュがクラマンとアヴィーズである部分が大きいんでしょうかね。バタールモンラッシェにも似た特徴を備えているな、と思います。

シャンパーニュのヴィンテージの特徴としては99と05は下記の通り。
1999年、シャルドネ、ピノノワール共に良く出来た年。
2005年、フレッシュで伸びやかなシャルドネが良く出来た年。

だいたい特徴が合っていて安堵しました。
アルフレッド グラシアンはそこまでメジャーでない生産者ではありますが非常に品質自体は高いですね。
テタンジェは...まぁ手に入りにくいので、タイミングがあったらというところでしょうか。






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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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