エドアルド ヴァレンティーニ、品種を超越するモンテプルチアーノ、トレッビアーノダブルッツォ。

こんばんわ。
本日はアブルッツオ州の非常にレアな生産者 エドアルド ヴァレンティーニのモンテプルチアーノ ダブルッツオとトレッビアーノ ダブルッツオです。イタリアで最も入手困難な生産者であり、イタリアワインを代表する生産者と言っても過言は無いでしょう。ただ私にはちょっとまだ早かったようであり...

ヴァレンティーニは故エドアルド ヴァレンティーニによって1632年に設立されたワイナリー。
近代的な醸造方法は行わず、徹底的な醸造手法によって、デイリークラスのDOCを遥かに超越するワインを生み出します。ポートフォリオはモンテプルチアーノ、トレッビアーノ、ロゼとわずか3種類。
トレッビアーノ、モンテプルチアーノ共に標高280~300mに植樹された樹齢50年を超える果樹から丁寧に選定が行われ、その最上の10%から20%のみが元詰めの原資となる。醸造後スラヴォニアオークの大樽で24ヶ月熟成後リリースされる。(それ以外は明らかにされていません...)

では最上のモンテプルチアーノ、トレッビアーノ。いってみましょう。


生産者: ヴァレンティーニ
銘柄: トレッビアーノ ダブルッツォ 2009
品種: トレッビアーノ 100%

約8610円、WA91pt。
外観は淡いストローイエロー、粘性は高め。一風変わった風味の品種。
芯の通ったミネラル感とシェリーっぽさ、ライチのアロマティックな果実味、ナッツ、シベットなどの個性的な風味が中心となる。白い花の香りとイースト、旨味がよく出ており魚介出汁の風味も感じられる。
濃厚な蜜っぽさはなく、やや芋の様なほっこりした風味ある。酸味は柔らかく、酸味も柔らかで口当たりに不満はないけど、ややヒネた熟成をした様な香りや味わいで、個人的には、その偉大さはわからなかった。
個性的だがこれに8000円は出せないな...。


生産者: ヴァレンティーニ
銘柄: モンテプルチアーノ ダブルッツォ 2006
品種: モンテプルチアーノ 100%

約33600円、WA94pt
色調は濃いガーネットで粘性は高い。ローステッドで甘やかな果実味が特徴的。
コーヒー豆やカカオの樽香、ドライプルーンやブラックベリーの様な果皮の厚いタニックな果実味、ベーコンなどの燻製肉の風味がメインとなる。
徐々に薔薇、ドライハーブなどの華やかさが前に出てくる。煙草、鉄観音、トリュフ、甘草の様なニュアンスも。
全体的にしっかりとした樽が効いているパワフルなモンテプルチアーノダブルッツォ。
タニックで酸も強く、樽もしっかりと効いているので、かなり長期に渡っての熟成を見越して作っている感じがする。その点はよく見るデイリークラスのモンテプルチアーノダブルッツォとは大きく異なる。口に含むとタニックで濃厚なブラックベリーの風味が広がる。
ネッビオーロ同様熟成て真価を発揮させるワインだろうから、現在ではなんとも評価は出来ない。少なくとも若いうちにも美味しく飲める様な構造のワインではない事は確か。


いやもう、タンニンや酸を俯瞰してみると若いうちに飲む事の背徳感がすごい。
一般的にモンテプルチアーノ ダブルッツオは明るい果実味が非常にキャッチーな造りになりますが、これは一般的なモンテプルチアーノとは考えない方がいいですね。全く異なるワインとなっています。
ローステッドな樽の風味はブルゴーニュに良く似ているのですが、タンニンの出方が非常に荒くタイト。そして果実味は甘露で濃厚です。タンニンの出方を見ると20年かそこらは余裕で熟成しそうな感じですね。
ビジャージュはやや強めに行っているのかもしれません。ただ熟成を考慮した時、果実味が無いとバランスが悪くなりますから、そこはきっちりとヴァンダンジュ ヴェールトを行っているのでしょう。
いずれにせよ現段階では樽がブリブリ、タンニンも強烈なので、もう少し熟成を経ないと真の姿は見せてくれないでしょうね。現状でもポテンシャルは分かりますし美味しいですが、偉大かと言われるとそうでも...

トレッビアーノは...単純に好みではありませんでした。というかそもそもトレッビアーノ自体があんまりなんですけど。やや中途半端な熟成感があるというか、品種の特徴なのか、ちょっと塩っぽい感じがするんですよね。

難易度の高いワインなのか、ちょっと私にはわかりませんでした。


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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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