2種のカルト的ブルネッロを利く。カサノヴァ ディ ネリ、サン ジュゼッペ

こんばんわ。
一通り続きましたイタリアの記事も一段落、最後はブルネッロ ディ モンタルチーノ2種類、サンジュゼッペとカサノヴァ ディ ネリのシングルヴィンヤードです。

サン ジュゼッペは女性栽培醸造家ステッラ ヴィオラ ディ カンパルト率いるモンタルチーノの自然派ワイナリー。
栽培は全てビオディナミで行われており、選別された果実を円錐方木製樽で約15日間33度以下で発酵後、MLFを行う。中樽、トノー樽、バリック樽に分けて22ヶ月間熟成(アリエ産新樽比率30%、旧樽70%)を行い瓶熟は最低6ヶ月は行われる。 生産本数は4700 本。標高は280~360 m、樹齢はそんなに古くない様です。フラッグシップはこのブルネッロ ディ モンタルチーノてす。
カサノヴァ ディ ネリは1971年にモンタルチーノの畑を購入しスタートしたジャコモ ネリ率いるワイナリー。アッソ川近く標高300~450mの天然の盆地に広がるピエトラドニーチェ、レ チェティーネ、フィエソレ、チェッレタルトの4つのエリアにブルネッロを所有しています。
フラッグシップのチェッレタルトは良年にしか生産されない最高峰のブルネッロで、収量を徹底的に落とし、厳密な選定が行われた後、21日の発酵、フレンチオークの小樽で約30ヶ月熟成が行われる。


生産者: サン ジュゼッペ
銘柄: ブルネッロ ディ モンタルチーノ 2007
品種: サンジョベーゼ グロッソ 100%

約11500円、WA89pt
2004のカサノヴァ ディ ネリより僅かに熟成香が目立つ。こちらの方がボディが軽めだから際立って感じるのだろうか。色調はややエッジに橙を帯びたガーネット。
生肉やベーコン、シナモンなどのブーケ。ラズベリー、スモモやチェリーリキュールなどの甘露な風味。
そしてシャンピニオンや腐葉土、タバコなどの大地香、ビスケット、グローヴ、クルミなど。
熟成の方向性はピノノワールと似ているかもしれない。タンニンは柔らかいが、酸味は際立っている。しかしながらキツさはあまり無くて、どちらかといえばベルベットの様な口当たりだ。酸味のハツラツとした果実味が口の中で広がる。熟成香の出方に好き嫌いはあるとは思うんだけど、比較的キャッチーなブルネッロ ディ モンタルチーノだと思う。


生産者: カサノヴァ ディ ネリ
銘柄: ブルネッロ ディ モンタルチーノ チェッレタルト 2004
生産者: サンジョベーゼ グロッソ 100%

約23100円、WA96pt.
熟成香は同様に感じられるものの、こちらはうってかわって非常に強固で力強いボディを有している。
色調は濃いガーネットで粘性は高い。クミンやコリアンダー、パストラミハムなどのスパイシーな風味。ややネッビオーロライクなドライシェリーの様な風味も。干したプラムやダークチェリーの濃厚でタニックな果実味(ほのかな甘みはある)。
薔薇、スミレの華やかな香りとタバコ、燻製肉、オリーブ、干しフルーツ、甘草、グローヴなど。
サン ジュベッセのモンタルチーノと比べると非常に濃厚で力強いブルネッロで同じ品種とはとてもじゃないが思えない。タニックで収斂性は高い。果実味は強く、酸味も充実している。
舌触りはややざらつく印象で、こちらも熟成によって真価を表すタイプのモンタルチーノだと思う。


両方とも幾分か熟成香が現れているのですが、目立つのがカサノヴァ ディ ネリのチェッレタルトの強固さですかね。
ランゲ アルボリーナやスペルスなどの最上のネッビオーロに現れるドライシェリーやスパイスの様な複雑なニュアンスが感じられます。故にこちらも非常にタニックでより熟成を経る事でより良くなると思います。
サンジュゼッペのブルネッロはカサノヴァ ディ ネリのそれと比べるとタンニンはかなり柔らかめで、より近づきやすいライトな造りになっていると思います。アタックも柔らかいです。
幾つかブルネッロは飲んできましたが、大まかな特徴としてはフレスコバルディ、カンポ デル ドラゴ、ピエヴェ サンタ レスティトゥータに近い様な気がしますね。いずれもパワフルで凝縮感のある味わいですね、そして若干タニックという。
ちなみにポッジョ ディ ソットは異端なんですかね。大本のサンジョベーゼの特徴の方が出ているかと思います。
強靭なサンジョベーゼという特徴の理解でいいのかしら。

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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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