ドメーヌ デュ ペゴー、最大級の規模感を感じられるCNDP ローレンス、キュヴェ デ カポ


こんばんわ。
さて、シャトー ヌフ デュ パプ特集も今回で終了です。
最後はシャトー ヌフ デュ パプを代表する最上の生産者ドメーヌペゴーのキュヴェ ダ カポを含む2種類をレポートしたいと思います。

1987年に設立されたドメーヌ ペゴーはシャトー ヌフ デュ パプを代表する生産者の一人。
今回のキュヴェローレンス、キュヴェ ダ カポはペゴーのフラッグシップワインで、特にキュヴェ ダ カポは良年にしかリリースされず、かつ某コミックの影響で国内ではなかなか手に入りにくいワインです。
樹齢100年を越える古樹のグルナッシュの収量を更に抑え、成熟した葡萄のみを選定、除梗は全くせず、コンクリートタンク使用した全房発酵を行う。抽出は低温浸漬は行わずルモンタージュのみ。
熟成は澱引きをせず大きな古樽(70年程度のものも)のみで行ない、新樽は一切使用しない。SO2の添加は極力抑えられ、無清澄、無濾過で瓶詰めされます。


生産者: ドメーヌ デュ ペゴー
銘柄: シャトー ヌフ デュ パプ キュヴェ ローレンス 2005
品種:グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル(比率は不明)

14700円、WA95-97pt。
外観は赤みの濃いガーネット。粘性は高い。
やや熟成を感じる風味。
ドライプルーンやデーツなどの干した果実の甘露で濃厚な芳香。
濡れた土や樹皮、煙草や枯葉、茎の様な野生っぽいニュアンス。
パストラミハム、グローヴ、コリアンダー、トリュフ、炭焼きなど。
熟成によりかなり複雑なニュアンスが感じ取れる。
タンニン、酸は際立っており、キュヴェ ダ カポと比べるとやや険しいニュアンスを感じる。
しかしながら全体的には非常に豊満でリッチな香りを放つ。


生産者: ドメーヌ デュ ペゴー
銘柄: シャトー ヌフ デュ パプ キュヴェ ダ カポ 2007
品種:グルナッシュ75%、シラー20%、ムールヴェードル5%

44100円、WA100pt。
外観はキュヴェローレンスと比較して若干濃いガーネット。粘性は高い。
非常に甘露でクリーミー。果実味に由縁する花の蜜やシナモン、デーツや干したブラックベリーの果実味。
スミレや煙草、ベーコン、黒胡椒などのスパイス、クルミ、シロップが如き甘露さ。僅かにコーヒーのニュアンス。
徐々にクレームブリュレの様な甘露な味わいが現れてくる。
タンニン、酸は強固で充実しているが、ローレンスと比べてとげとげしさは無く滑らか。
ボディは濃厚で、多様な要素を支える。口の中で華やかな干し果実が膨れ上がる。


...さすがドメーヌペゴーです、全くもって素晴らしい作り。
特にすごいのがキュヴェ ローレンスにせよキュヴェ ダ カポにせよ、まるでドライフルーツの様な甘露さがある事ですね。恐らく古木や収量制限による糖度の高さだと思います。
そもそもペゴーに限らず、シャトー ヌフ デュ パプは全体的にアルコール度数が高いのですが、それでも甘露さが残るあたり、いかに糖度の高い葡萄が出来ているか想像がつきますね。
それともう一つ特徴的なのは他の生産者のシャトー ヌフ デュ パプと比べて野性味かあるところでしょうか。これは除梗がされていない事に由縁する青っぽさ、果皮の厚さに伴う華やかさに起因したニュアンスだと認識していますが、どうでしょうか。
さて、そのなかで、この二つのキュヴェの違いは、というと、やはり果実の凝縮度やリッチさ、そして複雑さでしょう。
ヴィンテージが異なるので正確かどうかは微妙ですし、ローレンスはやや熟成香もあったのですが、それを取り払って考えると、ダ カポはドライフルーツの甘やかさに加えてクレームブリュレの様な豊満な風味や、スパイスや黒胡椒のニュアンスがあります。
やや複雑で、かつ酸とタンニンは強固でありながらきめ細やかで険しさを感じないという。
ワインとしてのまとまりが半端ないレベルで実現されていますね。
果実味の凝縮感、リッチさ(タンニンが滑らかなのでパワフルという表現はどうにも合わないですね)は、この3回で飲んだヌフの中でも随一で、パーカーポイント100点は凄く納得できますね。

さて、総括としては...

1:甘やかな果実味で押してくるタイプ
キュヴェ ローレンス<グルナッシュ ド ピエール<レゼルヴ デュ ドゥーフレール<キュヴェ ダ カポ

2:新世界的な溌剌とした酸味と果実味タイプ
ガイマルド<モンナイユル

3:華やかさと果実味のバランスがとれたタイプ
シャルル ジロー

といった感じです。
「やはりグルナッシュ比率が多いと甘やかになるのか...」と思ったのですが、ガイマルドやモンナイユルがグルナッシュ90%に対してキュヴェ ダ カポが70%なんで、単純に古木の比率だったりするのかな?
少なくとも単純に比率ではなさそうです。わからん...!

ともあれ、どのワインもすごく果実味が豊かでシャトー ヌフ デュ パプのキャッチーさと真髄に触れられた気分です。ぶっちゃけ北部ローヌ派でコートロティ、エルミタージュのスパイシーさや華やかが凄い好きだったのですが、ここまで素晴らしいヌフを飲ませられると、ちょっと浮気しちゃいますね。



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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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