ピエールユッセリオ、常識外れの果実味を放つCNDP。


こんにちわ。
今日はシャトー ヌフ デュ パプ特集2日目、ピエール ユッセリオです。

現当主であるジャンとティエリーが指揮を取るピエールユッセリオは、1949年より自社で元詰めを始めたドメーヌ、生産方法は伝統的な南部ローヌスタイルを踏襲しています。
シャトー ヌフ デュ パプでは最も偉大なドメーヌのうちのひとつで、フラッグシップはシングルヴィンヤードのモンナイユールと、ベストロットのドゥフレール。
モンナイユールはユッセリオが保有する卓抜した畑で、65年(さらにそのうち25%は樹齢85年)を超えるグルナッシュを使用し、シラーとの混醸でリリースする。
収量は25hl/ha、ヴァンダンジュヴェールト、すべて手積みでの収穫後、選果が行われ除梗を100%でコンクリートタンクで28℃までの温度にして醗酵。キュヴェゾンは25日で、60%はオーク製の旧大樽、40%はコンクリートタンクで12ヵ月熟成の後無濾過で瓶詰め、3ヶ月の瓶詰め期間を経た後出荷が行われる。
またフラッグシップとも言えるレゼルヴ デュ ドゥーフレールは樹齢50年から90年のグルナッシュ100%で、ベストロットを選定したワイン。(モンナイユール含む畑のアッサンブラージュ)
収量は20 hl/haと少なく、ヴァンダンジュヴェールト、こちらもすべて手摘みで収穫、選果が行われた後、除梗を100%行い、コンクリートタンクで28℃までの温度にして醗酵。キュヴェゾンは30日間程度。新樽比率30%で12ヶ月樽熟成を行い、無清澄で瓶詰めが行われる。

品種の構成自体はドメーヌ ジローと同じですね(ガイマルドとモン ナイユルはGr90% Sy10%、ピエール ド グルナッシュとレゼルヴ デ ドゥーフレールはGr 100%)


生産者: ピエール ユッセリオ
銘柄: シャトー ヌフ デュ パプ モン ナイユル 2010
品種: グルナッシュ 90%、シラー10%

12000円、WA97pt。
外観は赤みの強いガーネット、粘性は高い。
甘露なデーツやブラックベリーのコンポート、チェリーリキュールの様な果実味。
新世界的なキャンディの様な香りが特徴的。
芍薬やスミレの華やかなニュアンス。そしてシロップ、ヒノキの樹皮などの樽のニュアンス。
どちらかといえば華やかさが前に出ている。シナモン、ハチミツ、燻製肉など。
濃厚というよりどちらかといえば花の蜜の様な澄んだ甘露さが目立つ。
タンニン、酸は際立っているが、白ワインの様な芯の通った甘露さと力強さが漲っている。
ドゥフレールと比べるとより小降りだが芯が通った印象。


生産者: ピエール ユッセリオ
銘柄: シャトー ヌフ デュ パプ レゼルヴ デ ドゥ フレール 2010
品種: グルナッシュ100%

27000円、WA96+pt
色調はややモン ナイユルより濃く、黒に近いガーネット。粘性は高い。
こちらは非常に甘露で柔らかい味わいで、デーツやブラックベリーのコンポートの様な果実味。
モンナイユルの様なガムの様な新世界っぽい甘やかさはあまり無くて、クレームブリュレやシロップの濃厚な風味がある。バニラやシナモン、ハチミツ、リコリス、スパイス。ベーコンなどの野生的な風味も。
薔薇やスミレの華やかさはやや弱く、より複雑な豊満さがありモンナイユールと比べるとリッチな味わい。
酸味とタンニンはやはり強めだが豊満でボリューミーな果実味によって特に気にならない。
素晴らしい甘露さ、濃厚さ。


ううむ、大体ドメーヌジローの時と、各ワインを対比した時の感じとしては同じですねえ。
シラーが入ると一気に華やかにキャンディの様な風味が出てきて、グルナッシュ100%だと豊満で優しいリッチな果実味になるという。酸味の出方もこちらでいうとモン ナイユルやガイマルドの方がやや強く感じます。
さてピエールユッセリオの中で言うと、やや、レゼルヴ デ ドゥーフレールの方が収量が少ないです、それに起因してか若干凝縮感がドゥ フレールの方が強いと思います。ただどちらかというとキュヴェゾンによるタンニンの違いが際立っていたと思います。樽のニュアンスが非常に強く感じられたのは新樽がドゥーフレールには使われているからですかね。
ドメーヌジローはガイマルドの方が好きですが、ややモン ナイユルは小振りな印象があります。
そういう意味でいうと、ドゥーフレールのほうが断然好きですね。
グルナッシュってすげえなぁと心底思ってしまう造りですね。



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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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