ブルゴーニュ シャルドネ徒然、至福の4種類。

こんばんわ。
徒然とシャルドネです。
水平垂直テイスティングは「ビシッと解析しないとなー」と思ってるんですが、基本的には一本一本飲む時は緩く楽しんでいます。

さて今回はアルベール クリヴォーの村名ムルソー、メゾン ルロワの村名オークセイデュレス、ジャック カリヨンの村名ピュリニー モンラッシェ、そしてポールペルノのバタール モンラッシェです。

アルベールグリヴォーはムルソーの名門ドメーヌ。白が有名な生産者で、アルベールグリヴォーといえば何と言ってもムルソーの単一一級畑であるクロ ド ペリエールでしょう。
現在はタシュロンが栽培を担当し、新樽比率20%で12ヶ月熟成の後、瓶詰めしています。
ポートフォリオは厳選された赤三本、赤一本。フラッグシップはモノポールの一級クロ デ ペリエール、一級レ ペリエールの2種類。
メゾン ルロワはラルー ビーズ ルロワ率いる説明不要のブルゴーニュ最高のネゴシアン。
栽培は厳格なビオディナミを行っている生産者のものから買い付けを行ない、新樽率100%で熟成、無清澄、無濾過で瓶づめがなされます。今回のオークセイ デュレスはルロワ自らの本拠地で作るシャルドネです。
ピュリニーの生産者はルイ カリヨン。
栽培はビオでもリュットレゾネでもないですが、極力薬剤を控えた丁寧な栽培をしている様です。収量は抑え、凝縮感のある葡萄を使用しています。熟成にはバリック樽を使用し、新樽比率は多くても20%程度で、14ヶ月程度の熟成を行った後、瓶詰めして出荷されます。


生産者: アルベールグリヴォー
銘柄: ムルソー 2010

約5000円、WA91pt(2006)
外観は淡いストローイエロー、粘性は低め。
バターやナッツ、バニラやシロップの様なリッチな香りが主体だが、ムルソーとしては比較的ミネラルや酸味が強く引き締まった印象を受ける。カリンや洋梨の果実味、フレッシュハーブ、リコリスなどの風味。
甘みの発露は上級キュヴェに比べると大分抑え気味。
フレッシュな酸味とわずかに感じる苦味が特徴的。その分液面に軽さは感じない。


生産者: ジャック カリヨン
銘柄: ピュリニー モンラッシェ 2010

6,300円、WA90pt(2009)
色調は明るいストローイエロー、粘性は中庸。
ピュリニーらしい硬質なミネラル感、リコリス、フレッシュハーブや白い花などの清涼感のある香り。
そしてカリン、グレープフルーツなどの柑橘系の冷ややかなニュアンス、やや杏仁豆腐や塩バターのほのかな風味、キノコの様なニュアンスが感じ取れる。
硬質なミネラルが口の中まで現れる溌剌としたシャープな酸味がある。
けっして豊満ではなく、力強い訳ではなくて、しっかりした芯が通った卓抜した村名だと思います。


生産者:メゾン ルロワ
銘柄:オークセイ デュレス 2007

約10,000円
外観はやや濃いめのストローイエロー、清澄は成されているが、やや浮遊物がある。
粘性は高め。傑出したミネラルが感じられる。
抜栓直後はやや硬く、塩を降ったバターや出汁、ライチ、パイナップルの様な果実味。
そして徐々に白い花の蜜やバタースコッチなどのクリーミーで濃厚な甘露さが現れる。
アカシア、西洋サンザシ、白檀、シャンピニオン、ノワゼットなど。
途中から開き始めたときの果実味の凝縮感はルロワならでは。
ムルソーとピュリニーモンラッシェをやや小降りにしたかの様な味わいで、流石にドーヴネと比較すると、水準は低いと言わざるを得ないが、通常の生産者のプルミエクリュ並みの果実感はある。
酸味は強めで、ボディ自体はかなり強固。熟成によりポテンシャルを発揮すると思われる。
口の中で出汁やレモンの風味。余韻は長い。


生産者: ポール ペルノ
銘柄: バタール モンラッシェ グランクリュ 2011

約20,000円、WA95pt(2009)
色調は淡いストローイエロー、粘性は高い。
相変わらず若くてもこの生産者のバタールは素晴らしい。
しっかりした強固なミネラル。シャンピニオン。カリンやライチの酸味を強く感じる凝縮感のある果実味。
徐々に石鹸や焦がしたバター、白い花の蜜などの清涼感を感じさせつつ、凝縮した甘みが現れる。
そして杏仁豆腐、バニラ、フレッシュハーブの風味なども。
酸味は穏やかで、甘みと塩っぽい旨味が充実している。
やや若めで硬さは感じるが、非常に高いポテンシャルが感じられる。



さて、今回は村名が多いですね、特級はバタールだけです。
しかしながらどれも非常に美味しくて、「特級や一級とはなんだったのか・・・」と思わざるを得ないですね。
いや、そりゃ特級と一級は複雑味も果実味も、あと生産者が施している新樽のニュアンスどれをとっても素晴らしいですが、やっぱりあの価格帯のものはなかなか飲めませんからね。村名も高いですが。ハハ。

さてアルベールグリヴォーのムルソーですが、王道のムルソーから感じられるリッチさや豊満さがありつつ、抜きん出たミネラル感があるんですよね。
彼の単一畑、クロ ド ペリエールはミネラル感があるのは畑のイメージから分かるのですが、村名でも十分すぎる程のミネラル感があります。そして引き締まった酸が全体をしっかりと引き締めている様な気がします。フレデリック マニャンの村名ムルソーも同じ様な造りのものでしたが、基本的に樽を利かせてくる村名ムルソーの中にもしっかりとミネラル感を放つものがあるんですね。
個人的にはねっとり系のムルソーの方が好きなんですがね...ミネラル感がしっかりしているのならピュリニーかな、と。
さて、次はそのピュリニー。生産者はルイ カリヨン...ジャックカリヨンですね。
比較的地味な生産者ですが、非常に品質は高いと思います。まさにピュリニーモンラッシェ的なイメージをしっかりとワイン上に表している生産者で、しっかりしたミネラル感とやや冷ややかで硬質なタッチを感じされるピュリニーを作ります。白い花や石けんの様な清涼感の味わいがいいですね。
いわゆるムルソーと完全に差別化されているシャープなピュリニーモンラッシェでした。

次、ルロワ。
これはもう流石ルロワで。たかがと言っては何なんですが、オークセイデュレスという本当に地味な村名でありながら開いたときの果実の凝縮感が甘露さは比類ないものがあるんですよね。
複雑さはともかくとして、ここら辺の凝縮感は1級レベルであると思うんですよね。ぎゅっと引き締まった蜜やシロップの果実味は本当に美味しくて。ドーヴネイの村名ムルソー ナルヴォーがクレームブリュレの様な味わいでしたが、確かにその一本線にある驚異的なワインだと思いました。 これで10000円なら高くないと思います。切れ味の鋭い酸もいいですね。

最後はポール ペルノですが、本当にこの生産者は毎年凄いワインを作りますね。
ここ最近はずっと飲んでいるのですが、ビアンヴニュバタール、バタール、フォラティエール何を飲んでも美味しいので、なぜ有名にならないのか不思議...凝縮した果実味があって、清涼感、ミネラル感、切れ味の鋭い酸もある。
バランスはほぼ完璧で、印象としてはルフレーヴに近いと思います。限りなくピュアで透明感の溢れるピュリニーを作ります。
ルイカリヨンほどの硬質さは無くて、良い意味で、落ち着いたミネラル感があるのもバタールモンラッシェっぽいですね。

ブルゴーニュの白は色々と「樽が強い!」とか「ミネラル感が!」とか言われていますが大体美味しく飲めちゃうんですよね。それがレジオナルであってもおいしいものはマジで美味いです。
この微妙な機微に敏感になるのがブルゴーニュファンではありますが(勿論私も含めて)何分価格がそれなりの値段ですのでどうして敏感になってしまうのですよね。
もうすこし気軽にブルゴーニュのグランクリュ並みのワインを飲めるようになるといいんですがね…うーん。
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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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