優しく華麗なピノノワール、フェミニンさ溢れるヴォルネイ一級畑を効く



こんにちは。
本日はニュイサンジョルジュときてヴォルネイです。
生産者はパスカルブレとレ プスドール。畑はヴォルネイ最上の畑に含まれるカイユレ(ソワサント ウーヴレ)、クロ ド ラ ブスドール、クロ デ シェーヌとかなり豪華なラインナップ。(出来れば最高の畑であるサントノ ディ ミリューも入れたかった...)

パスカル ブレは1975年に設立されたドメーヌ、醸造家はパスカルブレ。今回のクロ デ シェーヌは樹齢15年の葡萄を使用し、栽培はリュットレゾネで行われる。収穫後、100%除梗行い、木製発酵槽で10-12日間のキュヴェゾン。そしてピジャージュ、ルモンタージュを行いながら、発酵、マセラシオンを行う。新樽25%未満で約18ヶ月間熟成の後瓶詰めされる。
ちなみに奥様は私が好きなドメーヌの一つである、セシル トランブレーだとか!

ブスドールは19世紀はデュヴォーブロシェが、97年までジェラールポテルが、現在はパトリックランダンジェが運営するドメーヌで、栽培はビオディナミを実践し、除草剤、化学肥料は使用しない。収穫後入念な選果後、除梗し破砕される。醸造は果実にストレスを掛けないグラビティーフローを使用。低温浸漬は14日間。ピジャージュ、ルモンタージュ、他抽出に関しては記載はありません。
フラッグシップのモノポールである、2.13haのブスドール、0.8haのカイユレ ソワサント ウーヴレは特別な木製発酵槽で発酵させ、新樽30%で15ヶ月間熟成させる。樹齢はブスドール最古の葡萄で樹齢55年、ソワサント ウーヴレは60年となっている。

さて、どうでしょうか。


生産者: ドメーヌ レイヤンヌ エ パスカル ブレ
銘柄: ヴォルネイ プルミエクリュ クロ デ シェーヌ 2006

WA88-92pt
色調は赤みの強いルビー、粘性は高い。
僅かにローストしたトーストやワッフルの香りを主体として、シナモンやアメリカンチェリー、ダークチェリーの果実味を感じる。茎っぽいニュアンスやスミレ、なめし革、グローヴ、甘草などの風味が感じ取れる。
ヴォルネイらしくエレガントで酸もタンニンも柔らかい。しかしながら抽出は強めで果実味と樽はしっかりと感じられる。


生産者: ラ プスドール
銘柄: ヴォルネイ プルミエクリュ ソワザント ヴーヴレ 2002

約10000円、WA92-94pt
色調はやや濃いめのルビー、粘性は高め。
クロ ド ラ ブスドールと比べると、熟成を経ているからか、液体密度が低く、穏やかでエレガントな作りと言える。
スーボワや鉄分と血の様な香り、果皮の厚いブルーベリー、ダークチェリーの果実味。青っぽい茎やスミレの華やかな香り。
そして紅茶やグローヴや甘草、濡れた樹皮、燻製肉のアロマが漂う。しっかりしたミネラル感がある。
タンニン、酸はかなり落ち着いている。清涼感があり、滑らか、かつ穏やかな味わい。
すでに10年近くの熟成を経ているのにも関わらず驚異的な若々しさを放つ卓抜したヴォルネイだ。


生産者: ラ プスドール
銘柄: ヴォルネイ プルミエクリュ クロ ド ラ ブスドール 2005

約10000円、WA92pt。
色調はやや濃いめのルビー、粘性は高め。
エレガントだが、ソワザントヴーヴレと比べると比較的密度の高さを感じる作り。
とりわけ果実味が充実しておりブルーベリーやラズベリーのノンシュガージャムの様な果実味の集中力がある。そして紅茶やチーズ、茎や樹皮の様な青い風味、スミレの華やかさ、シナモン、燻製肉など。軽くロースト香も感じる。
タンニン、酸は穏やかで、非常にシルキー。旨味が綺麗に凝縮している。
濃い作りとは無縁のエキス感溢れるピノノワール。


うーん、ヴォルネイはやっぱりいいですね。なんというか、こう、爆発的な旨味とか甘みではないのですが、ギュッとした滋味がありますよね。
芯の通った洗練されたシャンボールや妖艶でアロマティックなヴォーヌロマネとは異なるフェミニンさ。果実味はしっかりしているのに、どこか素朴でピュアネスな作り。やっぱり好きですヴォルネイ。

さて、今回のヴォルネイは最上の一級畑ですが、どれも例に漏れず滋味と綺麗な黒系の果実味の溢れる味わいでした。
パスカルブレも素晴らしかったですが、ラ プスドールに関しては畑の違いがはっきり出ていて面白かったです。
クロ ド ラ プスドールとソワサント ヴーヴレはほぼ製法、樹齢はは同じですので、今回の際はほぼテロワールによるものだと考えています。

ヴォルネイは基本的にムルソー寄りが最上の区画が集中しています。

クロ デ シェーヌはカイユレとシャンパンの上部に位置する一級畑、勾配がキツく鉄分を含んだ粘土質とウーライトを含む粘土質で構成される。
カイユレ ソワサント ウーヴレはカイユレの北側下部にある一級畑。傾斜は緩く標高250m-290mに位置する。小石の多い泥炭質、石灰質ら粘土質の土壌。
クロ ド ラ ブスドールは村中心部、中腹部に位置する一級畑で標高260m-275m、母岩はアルゴヴィアン泥炭石灰岩で粘土石灰質土壌。

カイユレとブスドールの共通点としては標高と土壌で、確かに粘土質土壌からくるフェミニンがありながら、標高の高さからくる冷涼さによる黒系果実の味わいが特徴的でした。
黒系果実のニュアンスを感じますが、過熟的なところは一切なく比較的ドライで張り詰めた味わいだったと思います。
感触としてはややブスドールの方が肉厚な果実味で、カイユレは密度的には劣るものの、卓抜したミネラル感を感じたのですが、これらが何に由縁するものなのかはあまり良くわかりません。
ひょっとしたらヴィンテージが古いからカイユレの方が柔らかいニュアンスを感じたのかもしれませんが、こじつけていうとブスドールはモロに背斜面に面しているので、やや風の影響を受けている様な気がしますな。あと、南東向きの畑なので、日照時間の長さも関係あるかも。
本来はカイユレの方が小石が多く水捌けが良いので、堅牢な作りになりそうなものですが...(カイユレだって風の影響は弱いながらも受けるとは思いますし...)
ということは、やはりヴィンテージ...?
わかりません、誰か教えてください。

カイユレ ソワサント ヴーヴレは非常にヴォルネイらしいですが、個人的にはやはりバランス感の良いクロ ド ラ ブスドールの方が好きですね。ヴォルネイにたまに見られる(酸味の強い自然な)ジャムの様な果実味がとても良いと思います。

一番好きなのは、勿論サントノなんですがねー。



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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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