新世界探訪2: オーストラリアの偉大なシラー。ヌーン リザーヴ シラーズを味わう。

こんばんわ。
今日はオーストラリアのヌーンワイナリーです。

ヌーンワイナリーはオーストラリアのマクラーレンヴェイル地区で家族経営を行っているカルトワイナリー。
このワイナリーがカルトと呼ばれる所以はまさに生産量の少なさとパーカーポイントのべらぼうな高さに起因します。最高特典は2001年、2002年ののリザーブシラーズの99点。見返してみても95点以上が殆どで、90点以下に至っては取った事が無い超優秀ワイナリーです。
生産量は6000本程度、シラーズの葡萄はすべて樹齢50年以上のものから収穫がなされ、手作業で除梗を行い、破砕、開示型発酵槽でフェルマンタシオン、手で圧搾し、抽出は(本人達的には)キュヴェゾンは14日程度。
醸造は300Lのアメリカンオーク、フレンチオークを併用し、18ヶ月間旧樽(300l)、新樽30-40%で熟成後、瓶詰めされます。

さて、行ってみましょう。


生産者: ヌーン ワイナリー
銘柄: ヌーン リザーヴ シラーズ 2010
品種: シラーズ 100%

約11000円、WA93pt(2009)
色調は濃いガーネットで粘性はべらぼうに高い。
新世界の最高峰のワインに見られる非常にジャミーで甘露な味わいが特徴的。まるでキャンディの様な芳香。
新世界的な王道シラーズ。
プルーンやブラックベリーの甘露で濃厚なジャム。黒胡椒などのスパイス、ミントや甘草やリコリスなどの複数のハーブ。そしてビスケットやバニラの様なローステッドな香り、マホガニー、パストラミハムなど。やや土っぽさも感じられる。
ひたすらジャミーで甘露。まさに果実味が爆発している。
タンニンは穏やかだが、酸はやや強め。かといって刺々しさは無くて、濃厚な果実味が強靭な酸をマスキングしている。超甘露でインパクト大なシラーズだ。


はい、本文にも書きましたが、果実味爆発って感じです。この手のタイプで言うとチリのセーニャやアルマヴィーヴァ、イクシール、ミシャックシラーズ。酸味を伴いながら、ジャミーかつキャンディーの様な濃密な甘みを垂れ流すタイプ。
ただそれだけではなくて、ローヌや昨日のコングスガードほどではないにせよ、スパイシーなニュアンスはあるし、甘露な中にも複雑さが垣間見れるのがいいですね。新世界の王道的なシラーズでありながら、シンプル一辺倒にならないところが素晴らしいと思います。品種特性ですがタンニンもカベルネソーヴィニヨン程強く抽出されないですし、酸も強いので、どこか明るくはつらつとした印象も受けます。
ちなみにマクラーレンヴェイルは夏季に雨が極端に少なく、暑いため、ブルゴーニュの様に冷夏や雹に悩まされるのではなく、灌漑を必要とするほど水に悩む土地のようです。
たしかに果実の熟度やアルコール度数は非常に高いと思います。
ただブルゴーニュファンとしては冷涼な気候の下、土壌ごとの養分を吸い取り、僅かな日照で複雑性を増すピノノワールをよく知っていますから、やはりこういう真逆なのは不思議な気分がしますね。
ただ、ピノノワールとしては凡作しか出来ない様な(育ちすらしない様な)土地でもシラーズの様な品種にとっては恵まれた土地になるというのは、非常に面白い話ですね。適材適所というか。

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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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