新世界探訪3: チリの偉大なボルドーブレンド、セーニャを味わう。

こんばんわ。
今日はカリフォルニア、オーストラリアに続き、チリのワインを1本紹介したいと思います。セーニャです。

セーニャはロバートモンダヴィとチリの名門エラスリスのジョイントベンチャーから生み出されたチリのプレミアムワインです。エラスリスはチャドウィック、ドン マキシミアーノというフラッグシップが、国際的にも評価されています。
カベルネソーヴィニヨンの聖地アコンカグア・ヴァレーの畑で収穫された葡萄(平均樹齢は15年程度)を使用しています。収穫された葡萄は丁寧に選果され(選果台は2回通します)、ステンレスタンクでアルコール発酵、フレンチオークの新樽100%でマロラクティック発酵を行い、22ヶ月の熟成を行います。
土壌は砂利、岩、ローム層。水捌けの良い土壌で、標高は290メートル~500メートル。
土壌構成は何処と無くマクラーレンヴェイルに似ていますね。

ではいってみましょう。


生産者: モンダヴィ & エラスレス
銘柄: セーニャ 2010
品種: カベルネソーヴィニヨン、メルロー、カルネメール

9500円、WA96pt
とてもチリらしい過密な果実味を感じられるワインだが、どこかカリフォルニアのグランヴァンの様な樽のエレガンスも併せて感じられる。
色調は濃いめのガーネット、粘性は高い。
チョコレートやバニラの甘露な樽香。そしてブラックベリー、プラムの強烈な日照を感じる爆発的な果実味が中心になっている。
そして薔薇や西洋杉、リコリス、ミント、パストラミハム、タバコなど風味が感じられる。
ボルドーやナパの様に群を抜いた複雑さがある言い難いが、シンプルながらチリの爆発的な果実味とカリフォルニアの丁寧な樽使いや凝縮感を両立させた魅力的な一本。
タンニンはきめ細やかだが流石に強烈。酸味は柔らかく、全体的な印象としては豊満なボディとリッチさを感じさせる。口の中で木材とドライフルーツの芳香が広がる。


極めて新世界的な作りだな、と思います。先日のヌーンワイナリーと極めて近い作りですが、カベルネ主体のため、こちらの方がタンニンが際立っています。
ボルドーが果実味とともに西洋杉とコーヒーやバニラの風味が強く現れるのに対して、こちらは非常に甘露で凝縮した果実味が突出した印象を受けます。勿論樽のニュアンスもありますが、ボルドーは全ての要素が一塊なのに対して、果実味を補助する一要素である印象。
ただそれもそのはずというか、アコンカグアヴァレーは日照時間が長く、晴天も300日(!)程度続きます。また夜間は海風で冷涼な風が流れるので寒暖の差が激しいのですね。
ボルドーも日照時間は良く、ジロンドを流れる冷涼な風がありますが、何分平地ですし、日照時間もアコンカグアヴァレーほどではありませんので、この過熟感と凝縮感はチリならではだな、と思います。
勿論、エレガントに作り上げたボルドーやナパヴァレーのカベルネソーヴィニヨンは素晴らしいと思いますが、テロワールによるカラーの違いは、やはり面白いですね。

カリテラ セーニャ2008 No.82785

カリテラ セーニャ2008 No.82785
価格:9,450円(税込、送料別)

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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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