新世界探訪4: スペインの卓抜したテンプラリーニョ、アリオンを味わう。

おはようございます。
今日はスペインです。
スペインを新世界と言ってしまっていいものか悩んだのですが、歴史的に長いにも関わらず、近年まで大きな評価を得ていませんでしたので、こちらに含めました。
スペインワインファンの皆様におかれては「ああん?」といった感じかも知れませんが、ご容赦下さい。

さて、ひとしきりエクスキューズしましたので行ってみましょう。
今日はボデガス アリオンです。

このアリオンは1992年にベガシシリアのアルバレス家がDOリベラ エル ドゥエロに立ち上げた新進ドメーヌで、インターナショナルな作りを意識しています。品種こそテンプラリーニョですが、醸造方法はモダンボルドースタイル。ステンレス発酵後、フレンチオーク新樽で14ヶ月間熟成させ、さらに2年間瓶熟成の後出荷されます。
リベラ エル ドゥエロはドゥエロ川の両側に位置したアペレーションで海抜700-800mの石灰質土壌、大陸性気候+大西洋気候。雨は春と秋に僅かに降るのみで、夏は乾燥しており、寒暖の差は非常に激しいと言われています。

ではいってみましょう。

生産者: ボデガス ヴィニェードス
銘柄: アリオン 1997
品種: テンプラリーニョ100%

約9000円、WA90pt
黒に近い非常に濃いガーネット、粘性は高い。
凄まじい果実味を放つ新世界的なテンプラリーニョ。
さながらガムやキャンディの様な味わいに熟成香が付加されている。乾いた土や生肉、濡れた樹皮を纏ったアプリコットやブルーベリー、ブラックチェリーの濃厚で甘やかな果実味。大元が非常に果実爆弾的なワインだった事がよくわかる。そして薔薇やシダ、ドライハーブ、甘草などの野生的な風味やコーヒー、トーストのロースト香、ユーカリなど。
酸味、タンニンともに強いが、非常に旨味が強く現れており、素晴らしい味わいになっている。
特に酸味が際立っているように感じた。


テンプラリーニョで熟成したワインを飲むのは始めてでしたが、キッチリと熟成能力ありますね。大元が果実味爆弾のワインだからか、キャンディの様な甘みを残しつつ、ボルドー的な熟成香が出ている様に感じました。
意外と熟成を経る事によってボリューム感のありすぎる果実味と折り合いを付けて均整が取れている印象。
ひょっとしてこれだけの果実味があると、フランスのグランヴァンにあるような果実味と熟成香の歪みみたいなのはないんじゃないだろうか...とも。(タンニンが溶け切らないうちに熟成香が果実味に優っちゃってるタイミング)
ちょっと経験値の浅い品種なので何とも言えないんですが、非常に面白いと思います。

スペインは面白いですね。
あまり色々な地域を飲んで感覚を混乱させたくないのですが、たまに飲むと凄く勉強になりますね!


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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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