4haから生み出される多様性、単一一級畑クロ ド ラルローのシャルドネ、ピノノワール。

こんにちは。
本日はドメーヌ ド ラルローのモノポール、クロ ド ラルロー、赤1ヴィンテージ、白2ヴィンテージです。
先月クロ デ フォレ サンジョルジュ3ヴィンテージをいただきましたが、今回はもう一つのフラッグシップです。

ドメーヌ ド ラルローは大手保険会社アクサ ミレジムがオーナーのドメーヌ。責任者はジャックセイスのDNAを受け継ぐジャン ピエール ド スメを雇い入れています。
栽培は完全ビオディナミで除草剤、殺虫剤は使用しない。プレパラートを使用するかなり本格的なビオです。
収穫後は除梗、低温浸漬も行わなず、抽出は発酵後一週間後に行う1日3回のピジャージュのみ (状況によってルモンタージュも実施)。新樽率は45-50%以上。樽熟成期間は不明。無濾過で瓶詰めします。
今回のクロ ド ラルロはクロ デ フォレ サンジョルジュに並ぶラルローのモノポール。同一畑で赤白両方とも産出します。

さて、どうでしょうか?

生産者: ドメーヌ ド ラルロー
銘柄: ニュイ サン ジョルジュ プルミエ クリュ クロ ド ラルロー (ブラン) 2006

WA90pt
色調は淡いストローイエロー、粘性は低い。
やはり果実味が強くボリューム感がある。とても良いシャルドネだ。ムルソーに近い印象を受ける。
カシューナッツやエシレバター、フレッシュハーブ、シャンピニオンの風味。そしてカリンや青りんごの心地よい果実味。徐々に白い花の蜜の様な自然な甘露さ、ハチミツ、ヨーグルト、白檀など。クリーミー。
基本的にリッチな香りがあるものの、主軸は酸味の豊かな瑞々しい果実味。濃くはないが、密度は高い。
やはりコート ド ボーヌのシャルドネに匹敵するニュイの優れた白だ。
酸味は豊かだが果実味が強い、やや後味には苦味を感じる。総じてレベルの高い作りだと言える。


生産者: ドメーヌ ド アルロー
銘柄: ニュイ サン ジョルジュ プルミエクリュ クロ ド ラルロー(ブラン) 2007

WA93pt
色調は淡いストローイエロー、粘性は高い。
これが本当に偉大なニュイ サン ジョルジュ ブランで、ピュリニーモンラッシェ一級、もしくはバタールモンラッシェの如き豊満さと強固なミネラルを持ったニュイサンジョルジュ。
非常に甘露で花の蜜やフレッシュハーブ、そして杏仁豆腐、バター、バニラの香りが漂う。ライチや洋梨の果実味も濃厚で、ややシャンピニオンっぽさも感じられる。
濃厚だが、ミネラルや酸味に起因する清涼感のある味わい。豊満な酸が感じられる。口に含むと濃厚な果実味と高い密度で構成された香りが膨らむ。やや苦味を後味に感じる。クローヴ。
ニュイの代表的な白であるモン リュイザン、クロ ブラン ド ヴージョ、テール ブランシュと比較しても非常に卓抜した。


生産者: ドメーヌ ド アルロー
銘柄: ニュイ サン ジョルジュ プルミエクリュ クロ ド ラルロー(ルージュ) 2009

WA91-93pt
色調は淡いルビー、粘性はやや高め。鉄釘、シナモン、ローストした樽や線香の香りが占める。それでもフォレ サンジョルジュと比較すると、やや果実味が前に出ている気がする。茎っぽさの青っぽさ、スミレ、バラなどの華やかさが目立つ。ダークチェリーやブルーベリーのドライな果実味、赤い花のシロップ、キノコの様な土っぽさ、溶剤など。徐々にやや獣っぽいニュアンスも。
ヴォーヌロマネの様な伸びやかさがある。
酸味は溌剌としていて、密度が詰まっていて華やかなピノノワール。タンニンは穏やか。


もうね、いつどこで飲んでもクロ デ ラルローは美味いですね。しかも赤白各々品質がものすごく高い。
すごい濃密な作りだけど瑞々しくて、赤はニュイ サンジョルジュというよりヴォーヌロマネ...というかエシェゾーっぽいし、白はムルソーやバタールの様なリッチな作り。
赤は2008年をこのブログでもレポートしていますが、方向性は大きく変わりません。2009年の方が酸、タンニン、そして果実味が豊かさで、その分全体的な骨格がしっかりしている印象はありますが、プティエシェゾーとも言える瑞々しさ、伸びやかさ、凝縮感がしっかりとあります。
白は若干ヴィンテージによって印象の違いを感じます。2006年、2007年共にナッツやバターなどのリッチな風味がありますが、より2007年の方がミネラルや骨格の強さがしっかり出ていると感じました。果実味とリッチさは2006年ですね。
そんな感じで、2007年はピュリニーっぽくて、2006年はムルソーっぽく感じるのですが、これは恐らくヴィンテージの特性によるものなのかな、と思っています。作柄としては2006の方が若干良いので、果実味がやや落ちる2007年と比べてミネラル感や酸味が果実味とバランスが取れてるのだと。
2007年は果実味よりミネラルと酸が突出するのは作柄を見ると自明の理だと思います。
いずれにせよ卓抜したニュイの白で、ニュイ サン ジョルジュのテールブランシュ、モレ サン ドニのモン リュイザン、ヴージョのクロ ブラン ド ヴージョらを凌駕する優れた白の一級だと思いました。

なんか、こう言うと「また大袈裟な!」と思われそうなんですが、飲んだ時に感じる完成度はホントに凄いんですよ!
クロ ド ラルロはプレモープリゼのほぼ最南端(クロ ド ラ マレシャルが一番南)にある泥炭質、石灰質土壌の畑。
生産者の腕もそうですが、優れた畑だからこそ成せる技なんですねー。
しかしこの立地だと、コルトンシャルルマーニュっぽくなるのかな、と思いましたが、ブルゴーニュのミクロクリマには、そんなざっくりしたのは通用しないですね。

なおラルローのフラッグシップはロマネ サン ヴィヴァンですが、これはまだ飲んだ事はありません。
ものすごい気になるんですが、どうすれば飲めるんでしょうね。
誰か飲ませてください!



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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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