新世界探訪5: 未知なるテロワール、カナダの高品質ピノノワールとシャルドネを利く。

こんばんわ!
今日はカナダのピノノワールとシャルドネです。
カナダといえばアイスワインが有名ですが、今回は普通のスティルワインです。しかしながら、カナダ、個人的にはオーストリア同様全くノーマークの土地でしたが、この品質の高さといったら、結構感動的です。
丁度ソノマヴァレーとブルゴーニュの中間を行くエレガント極まる香り、ブルゴーニュを一回り小さくした凝縮度が特徴的なピノノワール。まるでドーヴィサやラヴノーのシャブリの様な濃厚なシャルドネ。
いやホントビックリするほど品質が高い!飲める場所が少ないのが本当に残念で仕方ないです。ハイ。

トーズワイナリーはシカゴの上部にあるカナダのオンタリオ地方にあるワイナリー。
オーガニック農法を実践しており、2010年度にカナダのワイナリー・オブ・ザ・イヤーも獲得している優秀なワイナリー(とのことです。)
ノーマン ハーディ ワイナリーはワイン作りの天才と言われるノーマンハーディが指揮するワイナリーで、こちらもオンタリオ、プリンス エドワード地方に拠点を置いています。このプリンスエドワード地方ですが、なかなかに土壌がブルゴーニュと似た粘土質・石灰岩土壌がある(らしいです。)

インポーター情報も産地情報もほとんど無いので、分かるのはこれくらいです。
ただピノノワールもシャルドネも間違いなく、品質が高いです。


生産者: トーズ
銘柄: グロワーズ ブレンド ピノ ノワール 2009

約4,400円
赤みの強いルビー、粘性は低い
こちらは(ノーマンハーディと比べると)ややミネラル感を感じるピノノワール。
ノーマンハーディにも共通している液体密度の低さ、やや果実味も劣る。
しかし香りはこちらも華やかで、ブルゴーニュ的である。
アセロラやラズベリーの瑞々しい赤い果実。舐めし革。松の木やスミレやバラの華やかなニュアンス。
そして赤い花のシロップの様な風味。
酸味はシャープで溌剌としており、タンニンは柔らかい。
こちらもブルゴーニュに接近した、良いピノノワールだと思う。


生産者: ノーマン ハーディ
銘柄: カウンティ ピノ ノワール 2009

約5,000円
外観は赤みの強いルビー、粘性は低め。
新世界らしい甘やかさとブルゴーニュの華やかさを併せ持つピノ ノワール。
これが非常に素晴らしく、ヴォルネイを想起させるエレガントさを感じられる。
とりわけ赤い果実の風味が顕著で、アセロラやラズベリーの瑞々しくピュアな果実味。
バラやスミレ、なめし革の華やかな香り。
徐々にシナモン、赤い花の蜜、バニラの甘露なニュアンスが現れる。新樽比率は低そう。
液体密度としてはブルゴーニュなどと比較すると低く、酸味がやや目立つ。
香りの華やかさはヴォルネイに比肩する。
引き締まった綺麗な酸味と柔らかなタンニン、ピュアな果実味が素晴らしい。


生産者: ノーマン ハーディ
銘柄: カウンティ シャルドネ 2010

約4,800円
色調は淡いストローイエロー、粘性は高め。
シャブリの一級以上を想起させる強固な火打石の様なミネラル感が感じられる。
シャープな酸味と果実味が特徴的で、カリン、洋梨の果実味とバターなどオイリーな風味。
杏仁豆腐やシロップ、バニラ、ローストナッツの様な風味が徐々に感じられる様になる。
とりわけシャープな酸味と強固なミネラル感が豊か。
よく出来たシャルドネ。樽はしっかり効いている。


今回はピノノワールとシャルドネに焦点を置いていますが、主要品種はメルローとリースリングだそうです。
しかしながら、今回のテイスティングで感じた事は(場所によるかとは思うのですが)ピノノワールとシャルドネにも非常に適したテロワールであると思いました。ブルゴーニュにも近いですが、シュペートブルクンダーにも似ていると思います。
基本的にピノノワールは非常にエレガントでした。
個別のレポートにも書きましたが、ヴォルネイ程肉厚ではないにせよ、似た様な女性らしさがあると思います。
ピノノワールらしさは十分すぎる程出ていると感じました。ただ果実味の凝縮感が若干乏しい様な気もするので、まだまだ伸びる様な気もしますね。要注目のアペレーションだと思います。
きっと日照条件が良すぎてはこうはならないと思うので、基本的にはこのエレガントな方向性で押し出して行けば数年後は注目の生産地になっているかも...
そしてシャルドネ。こいつもなかなか凄い。
まるで樽を使ったシャブリ。そうラヴノーやドーヴィサの高品質シャブリの様な味わいがあるんですよね。
非常にレベルが高い。もともと石灰岩を基岩にしていて、かつ粘土質、ブルゴーニュと似た気候であれば、果実味の出方が似るのも納得できますね。ただそこは結局生産者がしっかりと栽培している事が前提ですので、いかに手を入れた栽培をしているのか、よく分かります。
ボリューミーなカリフォルニアのシャルドネの様なタイプでは全然ありません。
カリフォルニアにはブルゴーニュに近いシャルドネも勿論ありますが、どちらかというとシャサーニュ、ピュリニー、またはムルソーに似たタイプのシャルドネが多いですから、アメリカ大陸ほど近くでも大分違いがあるのですね。

価格的にはこれらの最上級ワインでも5,000円を超えない所が非常に良いですね。
個人的にはトーズよりもノーマンハーディのシャルドネ、ピノノワールがとてもおすすめです。
機会があればぜひ飲んでいただきたいワインですね!
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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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