新世界探訪6:カリフォルニア、豊満でリッチな新世界的シャルドネを味わう。

こんばんわ。
ちょっと間が空いてしまいました。最近まともな時間に帰宅する事が稀で、中々こちらを更新できないのは悩みの種です。

オーボンクリマはサンタバーバラに拠点を置くブルゴーニュ品種の名手です。それもそのはず、アンリジャイエに師事した経歴があり、エレガントでブルゴーニュに寄った味わいのピノノワール、シャルドネを作ります。
今回はその廉価キュヴェ、シャルドネ サンタバーバラは65%がビエンナシッド ヴィンヤード、35%はランチョヴィネド ヴィンヤードのシャルドネを使用しています。(※その他のテクニカルデータはちょっとわかりませんでした。)

次はロバート モンダヴィのフラッグシップ、リザーブ シャルドネ。
ロバートモンダヴィは説明不要ですかね。オークヴィルに拠点を置くカリフォルニアワインの父。件のロバートモンダヴィ翁は残念な事で2008年に亡くなられてしまいましたが、アメリカのワイナリーにして欧州に匹敵する品質を追求したことや、母国で造る優れたカベルネ、シャルドネに留まらず、ムートンロートシルトとのオーパスワン、フレスコバルディとのルーチェ、エラスリスとのセーニャなど伝統的な産地と新世界を縦横無尽に繋げた功績が高く評価されています。
フレンチオーク新樽で8ヶ月の熟成を経て出荷されます。こちらも他のデータはありませんが、ロバートモンダヴィとしてリリースする最上級のシャルドネです。


生産者:オー ボン クリマ
銘柄:サンタバーバラ カウンティ シャルドネ 2009

約2000円。
外観は淡いストローイエロー、粘性は高めである。
非常に良く出来た新世界のシャルドネ。
とてもオイリーで果実味があり、コート ド ボーヌに無理に当てはめようとするならば、シャサーニュモンラッシェ的な造りと言える。
ヘーゼルナッツ、フレッシュバター、シャンピニオンの風味が主体的に現れている。
洋梨、マンゴーなどの豊満な核種系の果実味、フレッシュハーブ、リコリス、徐々にシロップや花の蜜の様な甘露な甘みが現れる。ミネラル感はさほど強くないと思う。
酸味は柔らかく、真綿のような柔らかい酸味と豊満な果実の味わいが特徴的である。
シンプルといえばシンプルだが、単純に新世界的な良さがしっかりと現れたいいシャルドネだと思う。


生産者: ロバート モンダヴィ
銘柄: カーネロス シャルドネ リザーブ2010

約7,000円、WA86pt(2008)
色調は淡いストローイエロー、粘性は非常に高い。
ミネラル感はあまり感じられない。
やや提供温度が低いせいか、酸味の強い果実の風味が感じられる。
赤りんごや黄桃、マンゴーなどの濃厚な核種系フルーツの凝縮した果実味が突出している。ラムネ、エシレバター、カシューナッツや杏仁豆腐、濃厚なシロップ甘露な風味、石鹸、リコリス、アスパラガスなどの風味。
とても新世界的でボリューム感がある。酸味はきっちりと存在しており、甘露でぽってりとしているが、締める所をキッチリと締めた素晴らしいシャルドネ。


さて、同じ新世界なのに結構違いが出ましたね。
同じくローステッドな風味がありながら、オーボンクリマはブルゴーニュライクな造りだと思いましたし、ロバート モンダヴィは新世界の王道的な造りだと感じました。
オーボンクリマは、確かに新世界の日照に由縁したきっちりとした果実味があるのですが、重々しさやリッチさが過剰に出る事は無くてハーブの様な風味とのバランスが取れていると思いました。
それに対して、ロバートモンダヴィは非常に濃厚でリッチなスタイルのシャルドネでした。
果実味が突出していて、それに樽のローステッドな風味が重なっていくタイプ。
凝縮感もあるし、印象としてはとても分厚いですね。ここ最近はピーターマイケルやコングスガード、キスラーなどのブルゴーニュライクな新世界、もしくは安価なカリフォルニアシャルドネをよく飲んでいたので殊更分厚い感じ。
ただ、これは決して悪い訳ではなく、非常に作り込まれた伝統的な新世界なワインといった印象です。
個人的には濃厚なシャルドネは好きですので、普段飲む新世界のシャルドネを最大限にまで凝縮させて洗練させた感じのニュアンスはとてもウェルカム。
どちらも値段としては驚く程高くないので、かなりコストパフォーマンスは良いですね。
カルトワインばかりカリフォルニアでは目立ちますが、こうした堅実なワイナリーがとても好感が持てますね。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
ついった
物欲センサー
物欲センサー2
リンク
QRコード
QR