【オーストラリア:2】ヘンチキ シリル、超硬質なボルドーブレンドを利く

こんばんわ。
今日はオーストラリアを代表するワイナリー、ヘンチキ(ヘンシュケ)のボルドーブレンドです。
ドイツより移民したヨハン クリスチャン ヘンチキが1868年に設立した老舗家族経営ワイナリーで、シラーズの最高峰グランジと双璧を成す、樹齢130年のシラーズを使用した「ヒル オブ グレイス」がフラッグシップとなります。
今回はエデンバレーから作られる「シリル」。4代目当主の名前を関したこのワインは、カベルネソーヴィニヨン、メルロー、カベルネフランから作られるヴァラエタルワインでヒル オブ グレイスと対となるワインです。
栽培や醸造方法に関しては、あまり言及されておらず、真実は闇の中なので個人的な感覚でレポートします。


生産者: ヘンチキ
銘柄: シリル ヘンチキ プロプライエタリー レッド 2002
品種: カベルネソーヴィニヨン75%、メルロー12.5%、カベルネフラン12.5%

15000円、WA94pt
外観は濃いガーネット、エッジにやや橙がある。粘性は高い。
乾いた土と灯油の風味と、タバコのスモーキーさ、ドライシェリーっぽさが特徴的。
熟成感はわずかに感じるものの、ビックリする程若々しい。
カシスリキュールやブラックベリーの内側に向いた凝縮した黒系の果実味。
黒オリーブなどの塩味。焼いた西洋杉。華やかな薔薇のドライフラワー。
全体的にトリュフの様な土っぽさと、燻製肉や炭焼きなどのスモーキーさが主体。リコリス、魚醤などの風味も。
タンニン、酸、そして硬さはべらぼうだが、口の中で1級シャトーが如き、木材と黒い果実の風味が広がる。
時間の経過によって、徐々に開いてくる。甘みが徐々に現れるが、全体的な硬い印象はかわらないい。
やや酸の方が突出しているか。


サーヴ直後の印象はボルドーっぽくなく、ややドライシェリーやオイルっぽさが強いです。
この特徴は一瞬ネッビオーロ(バローロボーイズに代表されるバリック樽を使用した)がやや熟成した感じに似ています。熟成によってちょっと閉じこもっているようで、かなり内向きの果実味。抽出はかなり強めだと感じました。
ただ口当たりやボディ感、解けてきた感覚ははボルドー準拠で、メチャクチャ硬い若いデュクリュ ボーカイユっぽさもあったと思います。気候はやや冷涼なのかな?
全体的に見てオーストラリアのカベルネソーヴィニヨン(例えばマウントメアリーのクインテッドなど)も造りによってはボルドー的な風味がきっちり出ますから、恐らく造りのスタイルではないかと。
偉大なワイン、ヴァン ド ガルドであることには間違いなさそうですが、個人的にはちょっと硬くて好みのタイプではありませんでした。2002年にして開くまで時間が掛かるのはちょっと厳しいかと思います。

ヘンチキはシラーズのヒル オブ グレースが有名なので、そちらも是非飲んでみたいですね。


シリル・ヘンチキ[2002]

シリル・ヘンチキ[2002]
価格:15,000円(税込、送料別)

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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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