【オーストラリア:1】豪最高のピノノワール、カーリーフラット マセドンレンジズの超絶技巧。

こんばんわ。
さて、カーリーフラットです。

特段僕に何も発言力は無いのですけど、今個人的にとても注目している...というか好きな生産者で、ぶっちゃけ買い占めたいくらいです。
今のところアメリカに輸出がされていないようで、ワインアドヴォケイトには見つかっていない様ですが、途轍もなく品質の高いピノノワールを作っています。この手の新世界のピノノワールでいうならば、マーカッシンやキスラーと同列に語られてもおかしくないんじゃないかな、と。

カーリーフラットはフィリップとジェニ・モラハンが、オーストラリアのマセドンレンジズに1998年に興したワイナリー。マセドンレンジズはブルゴーニュに良く似たオーストラリアで最も冷涼な産地。気候は大陸性気候で、標高は560m。最高気温は16度。玄武岩のローム土壌の畑で、ピノノワールとシャルドネの栽培に適しています。
2008年以降、ビオディナミへの転向しており、手作業で収穫を行っています。収量は30hl/ha。除梗比率は年によって変えている様ですが、2010年は70%を除梗し、発酵に回します。低温浸漬を行った上で、区画ごと、クローンごとにステンレスタンクで発酵。ピジャージュは1日3回程度。複数階に渡る多重構造の発酵蔵によりグラヴィティフローを行う事が可能です。その後40%新樽で24ヶ月熟成を行い、無清張で瓶詰めされます。


では行ってみましょう。


生産者: カーリーフラット
銘柄: カーリーフラット ピノノワール 2010
品種: ピノノワール100%

約7000円
外観は淡いルビー、粘性が中庸。
深みと滋味に溢れる赤い果実のニュアンス。異常な程の旨味が溢れておりエレガント。とても柔らく、クリーミーな味わい。タイプで言えばヴォルネイっぽい作り。
木苺やフランボワーズのジャムの様な、明るい凝縮した果実味。そして赤い花の蜜やシナモンの程よい甘露さ、スミレの華やかな香りが主体となる。わずかに茎や松の樹皮、タイムなどの青っぽさやなめし革のニュアンスが感じられるが、過度の抽出感は無い。クルミやビスケットの様な軽い樽香がある。
しかしメチャクチャ綺麗な旨味だ。酸味と果実味のバランスがすごくいい。
口に含むと梅しばの様なジワッと広がる様な味わい。余韻も長い。
ほぼ完璧なピノノワールの姿を見たと言っても過言ではない。デュジャックが作ったサントノの様な印象だ。
正直ワインアドヴォケイトのリサ ペロッティMWにいつ目を付けられるか怖い...



いや、本当に素晴らしいです、このピノノワール。ちょっと力強いヴォルネイやデュジャックのマルコンソールの様なタイプ。
全房発酵が約30%ですが、青っぽさを含んだ丸みのある果実味、そしてジワリと広がる綺麗な酸味と旨味があって、適度な華やかさがあるという。
ブルゴーニュ的な天候や温度がもたらす味わいも勿論あるのですが、どちらかというと、新樽比率や除梗比率や抽出の技巧が光る作りですね。
すごく作りが上手い。
この人にブルゴーニュのテロワールを与えたらどんなワインを作るのか気になりますね。
色々と言葉を積み重ねても言い表せない自分が悔しい!

いや、オーストラリア怖いですね、こんな素晴らしいワインが隠れているなんて。ニュージーランドのピノも大層素晴らしいですし、マーカッシンもキスラーも当然素晴らしいのですが、何しろ高いという。
多分ここら辺のワイナリーに匹敵するレベルのワインを作っていながらこの価格帯で出してもらえるのは本当に幸せな事だと思います。

もしピノノワールの醸造の深淵を知りたい、というのであれば、間違いなくこれをお勧めします。
惜しむらくはマセドンレンジズはテロワールとして画一していないですし、生産者の層も薄いので、生産者の個性や土地の個性を比べる事が出来ない所が残念といえば残念。
まあ、それだけ完成しているという事ですけど、生産者の層の厚さとテロワールの違いを楽しむのがピノノワールの面白さでもありますからねー。

今とても注目しているワイナリーなのでちょくちょく取り上げたいと思います。

カーリー・フラット ピノ・ノワール [2010]

カーリー・フラット ピノ・ノワール [2010]
価格:6,615円(税込、送料別)

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HKOさん、はじめまして!
カーリーフラット、HKOさんのコメントに釣られてか2ヶ月ほど前に購入いたしました。ラクーナも買いましたが、昨夜2ndのウイリアムズクロッシングを開けました。
もうね、めっちゃエレガントなんすよw
香は控えめなんですけど、酸とミネラル、旨みがほんと凄い!透明度があって滑らかでしなやか!抜栓10時間以上たってもへたれない。2ndでこれですからね、1stも楽しみです。
良いもの紹介してくださって感謝いたします。^^v
プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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