【ブルゴーニュ:8】ジョルジュルーミエ、80年代ボンヌマールと2010年村名に思いを馳せる。

こんにちは。
本日はシャンボールミュジニーの生産者、ジョルジュ ルーミエの村名と熟成ボンヌマールです。
嫌いな人なんていませんね、私も非常に好きな生産者ですが、まあ、当然ですが手に入りません。手に入れようとしても真っ当な値段じゃ無理ですね...
2011年もどうなることやら...

ジョルジュルーミエは恐らくブルゴーニュで最も人気がある生産者のうちの一人で、そもそもの生産量が少ない&市場で瞬間蒸発してしまうため滅多に見かけない、見かけてもプレミアがついてべらぼうな金額で取引されている生産者です。化学薬品、化学肥料、除草剤は使用せず、グリーンハーヴェストによる収量制限、そして無清張、無濾過で果実本来の力を引き出す造りをしています。新樽比率は村名25%、一級40%、特級50%と比較的少ない使用率となります。

さて、いってみましょう。

生産者:ジョルジュ ルーミエ
銘柄: シャンボール ミュジニー 2010

別インポーターのもの。


生産者: ジョルジュ ルーミエ
銘柄: ボンヌ マール グランクリュ 1988

約236,000円、WA87pt
外観は橙を帯びた濃いめのルビーで、粘性は高い。かなり熟成香が強く出ている。
やや硬めだが、さすがはルーミエ、高密度で果実味に噛む様な厚みがある。凝縮感も強い。
濡れた樹皮や生肉、燻製の様な熟成香に、梅干やスモモ、イチジク、ブラックチェリーなどの酸味が際立つ果実味が感じられる。
ちょっとしたドライシェリーの様な風味がある。そして華やかなドライフラワー、森の下草、紅茶、クローヴ、タイムなどの大地香が感じられる。
タンニン、酸味は引き締まっているが、熟成を十分に経ているだけに柔らかく滑らか。パワフル。
ただこれからさらに熟成するであろうポテンシャルは残している。
枯れ草と梅しばなどの綺麗な旨味と熟成香のアフター。濃厚なスープの様な味わいが感じられる。やや棘を感じる味わいなので、もう少し熟成が必要だと思う。


ルーミエの村名とボンヌマールです。
村名の同ヴィンテージは以前ブログでレポートいたしましたので、あまり詳しくは記載しませんが、前回はフィネスさん輸入、今回のは別のインポーターさん(自社販売もやってるあそこ)のものです。
個人的にほぼ同じ感想で、そこまでボトルに大きな差は無いんじゃないかな...と思いました。まあ、いずれにせよとても美味しいです。何度飲んでも「すっごいな...」としか思えません。
若干(フィネスと比べると)濃いかな?と思いましたが、まあ多分気のせいでしょう。相変わらずの噛む様な果実味と強烈な旨味。村名にしてこれですから、本当に凄い。
さて、本命は熟成したボンヌマール。前回、熟成したクロ ヴージョ1996、そして最新ヴィンテージのボンヌマール2010を頂きました。
記憶を頼りにそれらと比較してみようと思います。
まず2010年のボンヌマールは、村名、一級(レ クラ)と比較して、その強い果実味と共に、新樽比率50%としてはとても樽のニュアンスが突出しているように感じました。対して1988年は当然ですが、かなり全体の印象が変わっています。
まずその果実味はジャミーなクランベリーやダークチェリーのニュアンスから梅干やイチジク、ブラックチェリーに変化しています。熟成による妥当な変化だと思いますが、全体の果実味としてはほぼ落ちていない印象です。
噛む様な厚みは残しつつ、要素がまるっと変わった感じですね。
最新ヴィンテージのフレッシュさ、強烈な樽香に対して、熟成香と旨味が全体の味わいを引き締めている感じです。
樽香に関しては最新ヴィンテージはロースト香が際立っていましたが、腐葉土や紅茶の様な複雑な風味に転化して、かなり味わいに溶け込んでいます。全体的に大地香が豊か。
芯のあるミネラル的な硬さはあまり感じず、果実味豊かで柔らかい印象を受けました。濃厚なスープの様な旨味ですが、もう少し際立った酸味とタンニンが落ち着くと、もっと良くなりそうな気がします。
それでも1996のクロ ヴージョと比べると大分エレガントですね。96のクロ ヴージョはよりアーシーで強く熟成を感じさせる作りでした。熟成途中というのもあるのですが、若干トゲトゲしさを感じる作りでした。

そんな感じで村名、ボンヌマール共にとても素晴らしいと思うのですが、なんかちょっとシャンボールミュジニー的ではちょっと無いかな、と。
「シャンボールミュジニーの顕現と言える生産者に何言っとるんだ」と思われると思うんですが、まぁ、ちょっと待ってください。違うんですよ。
個人的にこの感想はヴィンテージ起因だと思うんですね。2010年はやや果実味に富みすぎてるというか、ミネラルはあるんですが、あまりにも艶とリッチさが目立っている様な気がするのです。(イメージと合わないだけで、ワインとしての完成度は他のヴィンテージより高いと思います)
そう、ジャック フレデリック ミュニレの2009年ヴィンテージみたいなものというか。そんな感じです。彼の2010年はとても綺麗な、テロワールの生き写しの様なシャンボールミュジニーでしてたが、2009年はブリブリでリッチでしたね?そんな気配がルーミエの2010年にはするのですよ。いや、もちろん美味しいんですけれども!
あと1988年のボンヌマールは熟成によるミネラル感の落ち着きが「それっぽくないな」と思わせるんじゃないかな、と。若い時分に飲めばまた違うのかも。

まあ、基本的にはそんなこと語るのも無粋な程美味いんですけどもね。



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ルーミエさん

私もルーミエのワイン大好きです。嫌いな人はいないと思いますが。
ルーミエのボンヌマール、シャンボール・ミュージニー→官能的な香りを思い出します。
プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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