【ポルトガル:1】1900年、130年マデイラ。

こんにちは。
本日はマディラワインです。基本的に酒精強化ワインはそんなには飲みません。稀に食後に頂く程度です。
今回のマディラの凄い所は何と言っても熟成期間。なんせ1900年。生まれてない所の話じゃないですね!

酒精強化ワインの特徴は既にご存知かと思われます。
ワインの発酵途中にブドウを原料とした度数90%以上の蒸留酒を添加、糖→アルコールへの発酵を中断し、アルコール度数が高い状態を維持しながら甘口に仕上げたワインです。
ものによってはソレラシステムを使うことからポートやシェリーとタイプは同じですね。ヴィンテージ表記があるので、多分今回のは使われていないのでしょうけども。


生産者: アデガ エクスポータドラ ド ヴィノス ド マデイラ
銘柄: マルムジー 1900
品種:マルヴァジア 100%

約120000円
なんと113年熟成を経たスイートマデイラ。
酒精強化ワインなので長熟するが、ここまで古いマデイラは飲んだ事が無い。不思議な気分。
外観は茶色で、粘性は非常に高い。
ざっくりとした印象としては1921のリシュブールと香りの方向性は近いと思う。
非常に旨味が凄く現れている。スモモやイチジクの酸味を伴なう果実味、生肉、パストラミハムの野性的な香り。
生ハムに近いかも。また濡れた樹皮や紅茶などのニュアンスも強く感じ取る事が出来る。
香り自体はとても複雑で滋味に溢れるワインになっている。
ただ口に含んだ時にその印象は大きく変わる。香りとしては熟成しきった後のワインですが、非常に甘露な口当たり。アフターはシロップ漬けのドライアプリコットの様な強い味わいと、旨味が強く現れている。
100年を超える熟成による深みと甘口ワインならではの濃厚な甘み、粘度がこれでもかというほど官能的だった。


今回はマルムジーということですが、赤なんでマルヴァジア ネラですかね。
以前レポートしたリシュブール1921年に香りの要素としては近いと思います。ただ当然ですが酒精強化ワインなんで液体の中の甘露さはしっかりと残っていて、その力強い液体に熟成香が溶け込んでいます。
ある種朽ちてしまったリシュブールと比較すると酒精強化の恩恵とはいえ強い生命力に満ちている様に感じます。
113年前のヴィンテージですが、まだまだ飲めますね。肉などの旨味やスパイスをたっぷり含んだフルーツティーといった感じです。
香りは完全に熟成を終えているのに甘さがしっかり残っているのはなんとも不思議な感覚。そういう意味ではシャトーディケム1941の方がポテンシャルを感じるとともに均整は取れています。まあ当然比較すべき対象では無いんですけどね。
ただ、こちらもリシュブールとともに飲んだこと自体に価値のあるワインだと思いました。
あまりポートやマデイラなどの酒精強化ワインは飲んだ事がなかったので、これから始めてみたいと思っています。

いやでも面白いですなー。
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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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