最高のブル。ポンソ2種、ルジェ2種並行テイスティング


こんにちわ。
これにて5ヶ月に及ぶブルゴーニュ大ツアーは終了。平常運用に戻します。ツアーラストに相応しい極上のキュベ、ポンソのモンリュイザン、シャペルシャンベルタン、エマニュエルルジェのレ ボーモン、エシェゾー。いずれも超一級のクリュ。


生産者: ドメーヌ ポンソ
銘柄: モレ サン ドニ プルミエクリュ クロ ド モン リュイザン ヴィエイユヴィーニュ 2009(モノポール)
品種: アリゴテ

明るいレモンイエロー、粘性は高い。予想外にフレッシュなシャンパーニュを想起させる甘みと香り。
香りと反してかなりビターな味わい。
ハチミツ、青リンゴ、パイナップルの甘やかな果実味が中心を据える。
ローストナッツや火打石、フレッシュハーブ、バニラのニュアンス
。溌剌とした果実味と際立つ綺麗な酸が特徴的。
キリリとして美味いが、クリーミーさやリッチさが無くブルゴーニュのシャルドネらしくない。
泡なしのブランドブランのシャンパーニュといった所。
...後で調べた所品種はシャルドネでは無いらしい。
なるほど、確かにシャルドネっぽさは無かった。


生産者: ドメーヌ ポンソ
銘柄: シャペルシャンベルタン2009

シャンベルタンより香りの透明感は低い。代わりにかなり分厚いボディを感じる。
濃いめの澄んだルビー、粘性は低い。
シベット、なめし革の野性的な香り、森の下草や大地香が支配的で、そこから凝縮したダークチェリーやフランボワーズなどの果実が現れる。
黒い果実の様な厚みと赤い果実の凝縮感。
薔薇やローズヒップティー、シナモン、カカオなどの甘やかな香り。やや梅っぽさも。
アタックは比較的穏やかで、しなやかな酸とシルキーなタンニン。
同生産者のシャンベルタンと比較すると凝縮感がやや落ちる。
ただしこの甘やかさや、しなやかな酸、目の詰まった味わいはさすがポンソ。
余韻は長い。お見事な造り。


ポンソのモンリュイザンはレアなアイテムだが、無理して手に入れるほど卓抜した白では無いし、値段とは釣り合いが取れていない。
美味いが万券を出せるかといえはNo。精々ワイン会のネタ用といった所。
対してシャペルは本当に素晴らしい。シャンベルタンと比較するのは酷だが、その差30000円を考えると僕的にはシャペルを押したい。
ついでに言うとそれでも十分に高額なんで別のワインを押したい。
本当にポンソは難しいんだよ。
全力のシャンベルタンはそれはそれは素晴らしいから、飲むのなら高い金払ってシャンベルタンを飲んだ方がいいと思ってるんだけど、あまりにも高額すぎてシャペルの方がいいかも、とも思ってしまう。


生産者: エマニュエル ルジェ
銘柄: ヴォーヌロマネ プルミエクリュ レ ボーモン 2009

エシェゾーと比べるとやや薄めの色調、ノンフィルトレとは思えない澄んだ赤みの強いルビー。
粘性は高め。果皮の厚いダークチェリーやラズベリーの果実味やカカオやコーヒーの樽香が中心とした構成要素だが、エシェゾーと比べて構成要素は大きく変わる事は無いが、より果実味、樽香が引っ込む事でより複雑さが際立っている印象。
大地香とさらっとした薔薇の香りがうまくバランスを取っている(エシェゾーはよりここらへんが鮮明で力強い。)アーモンドや大地香、お香、甘草が目立つ様になってくる。
なめし革やパストラミハムなどのやや野生的な香りも。
スパイスや赤い花の味わいが強い。全体的にバランス重視の造り。
酸味もタンニンもそれなりに収斂性はあるが、エシェゾーほど際立っておらず、まだ飲みやすいか。
比較対象が悪いか、エシェゾーと比べると印象も耐久度も弱い。


生産者: エマニュエル ルジェ
銘柄: エシェゾー 2009

さあ、エマニュエルルジェのエシェゾーだ。
浮遊物はないが、やや透明度が低い濃いルビー、粘性は高め。
凄まじい果実の凝縮感!カカオやコーヒーの樽香、ダークチェリーのコンポートやラズベリージャムを想起させる重厚な果実味が中心。
薔薇やスイカズラの香水の様な花の香り。
ムスクやなめし革などの野性的なニュアンスがあるものの口に含んだ時にやや現れる程度で優美で華々しい香りが中心。
パストラミハムやオリエンタルなお香、アニス、ジンジャーブレッド。ボーモンと比べると甘やかでキャッチー。まさにヴォーヌロマネの王道的な造り。
まだややタニックであるものの、柔らかいタッチの酸味で、香りの花々しさと上手くバランスを取っている。
このグレードに感じられる噛む様な果実味はしっかりとある。余韻は凄まじく長い。

ルジェはニュイ サン ジョルジュが初体験、その時もやはりヴォーヌロマネ的なものを感じたが、さすが本拠地。生き生きとテロワールを表現している。
どちらも優美で妖艶で、高額ながら思わずその場でボトルを買ってしまいそうになった。
さて、レ ボーモンとエシェゾーを比較したが、相対的にレ ボーモンを貶める結果となったが、その実はいずれも群を抜いて素晴らしいものではあった。
やや小降りながら、エシェゾーの大袈裟な表現と比べると自然で、絶妙なバランス感を持ったレ ボーモン。
対して極端に思える程の果実味、樽香、香水の様に華やかでディフォルメされた個性が官能性を際立たせていたエシェゾー。
どちらも本当に素晴らしかった。

DRCも確かに素晴らしかったが、ヴォーヌロマネにはそれに追いつける様な生産者が沢山いるね。
エシェゾーなんかはDRCよりも好きだ。
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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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